まちからとおくはなれた
ひとっこひとりいないやまおくの
しずかなおかのうえから
たのしそうなけろけろという
がっしょうがきこえたら
それはきっと。
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カエルのからだもいつのまにか
サクライロになっていました。
「ぼくはひとりぼっちなんかじゃ
なかったんだね。
どうしていままで
きづかなかったんだろう。」
カエルは
さくらいろのかえるたちと
いっしょに
うたいだしました。
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けろけろ けろっけろろ
おたまじゃくしは
つぎつぎと
さくらいろのかえるになって
たのしそうにうたいだしました。
「カエルさん。
じぶんのからだをみてごらん。」
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カエルは
なみだをこぼしました。
ぽとり、ぽとり。
すると、どこからか
「なかないで、なかないで。」
「そうだよ。なくひつようなんてないよ。」
と、こえがしました。
さくらのつぼみから
サクライロのおたまじゃくしが
ぽたり、ぽたり・・・。
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