|
日経ビジネスで『敗軍の将、兵を語る』というコラムがあり、派遣切りをされた方のご意見が載っておりました。
考えさえられる文章でしたので要約してみました。
皆さんどう感じます?
『人間を頭数でしか見ていない』
日経ビジネス3/16号 松本 浩利氏 全日本金属情報機器労働組合いすゞ自動車支部委員長
2005年6月からいすゞ自動車栃木工場で働いています。
一年あまり派遣従業員として勤務した後、いすゞが直接雇用する期間従業員になりました。
ところが昨年、11月17日、突然解雇通知を突きつけられました。
今年の4月7日まで雇用契約が残っているのに、2008年末で契約を打ち切るというのです。
私は同僚と非正規従業員の労働組合を立ち上げ、委員長になりました。
会社側とは何度も団体交渉を行い、宇都宮地方裁判所栃木支部に解雇撤回を求める仮処分を申請しています。
活動の成果として、期間従業員の年末までの解雇を撤回し、雇用期間満了までの間、休業扱いになりました。
1月から自宅待機となり、賃金は今までの6割しか支払われていません。
私は休業扱いでもいいから、雇用契約を延長して欲しいと訴えています。
給料が6割は正直苦しいです。
私は46才で、次の仕事の目処が立たず、非常に苦しい立場です。
会社には1800億円以上も内部留保があり、解雇に応じられない従業員に賃金を支払える余裕があるはずです。
そもそも正社員と非正規社員に能力の差があるのでしょうか?
私はフォークリフトで部品を搬入したり、分類したりするのが仕事です。
工場に来て3年、仕事は完璧に覚えています。
能力に差がないにもかかわらず、期間従業員から正社員になれる人はほとんどいません。
結局、『現場の作業員は頭数としか考えられていない』のでしょう。
電卓で必要な人数をはじき出す会社側に、現場の苦労は理解できないのだと思います。
今後、景気が好転したら、企業は、きっとまた非正規従業員を増やすでしょう。
しかし、その仕事に安易に飛びつかないでもらいたい。
業績が悪化したら安易に切られる現実を忘れないで欲しいと思います。
以上、要約です。
個人的見解
松本さんには申し訳ありませんが、フォークリフト作業を企業は正社員の仕事として、相応しくないと考えているんだと思います。
実際、グローバル企業は単純な現場作業者の抑制を進めています。
(一部の技術伝承を目的とした部門は除く)
今後の給与形態は、その仕事の世界的な価値が判断基準になると思います。
従って、もし、人件費の安い国で同様な技能者がいたら、その給料に合わせれ易い側面があります。
人件費という側面で考えると、世界と比較した際、日本の製造業の給料は高すぎるため、絶えず給与の下降圧力を受けると思います。
その圧力を撥ね退けられるのは、個々人の生産性をより高めるしかありません。
生産性を高める=人員の省力化は避けられません。
機械・コンピューターにとって換わられる恐れのある職場は一層、強烈なリストラ圧力を受けると思います。
その圧力は正社員も例外でありません。
年功序列が崩れつつある日本では、現在、はじき出された人を救う十分なセフティネットが、残念ながらありません。
個々人が自己責任の中で、歯を食いしばり、生き残りをかけて戦うしかないのが現状であり、その現実に対し松本さんは一部『素養』が足りなかったの確かだと思います。
しかし、一方で日本社会の一員である松本さんのように、困っている方を助けないのは道義的にも、社会秩序維持の観点でも如何かと思います。
まだ、46歳であり、十分働く意欲と能力を持った方です。
このような方の就職支援もしくは、再訓練に政府はもっと資金を投入すべきです。
一部、企業の道義的責任を問う声もありますが、彼らは法令を遵守しており、ボランティアで仕事をやっているわけではありません。
やはり私は政府に法令の整備と伴に、無駄な公共投資を辞め、いまこそ※『米百表の精神』で人財に投資して欲しいと強く願います。
小泉さんのようにただ単にイタミに耐えろではなく、原典と同じく学校を建てて人財を育成しろと言いたい。
|
そうなんですよね。。。スキルアップだって可能な年齢なのに 受け皿がないので
ますます困窮してしまうんです
会社にとって正社員は一握りで足りるんです
後は頭数をどう使い抑制するかだけです
今の 単純労働は 少子化で いずれ外国人にとって変わられます
いたずらに保守的になるより 受け皿を用意し共存共栄の道を辿るべきです
米百俵・いま 取り組まないと高齢化社会を支えることができなくなります
若年者の育成と同様に 中高年の育成も考えて欲しいです
ハローワークの職業訓練校じゃ不十分ですね
てか 変なハコモノ作って予算削られてるし。。。 _| ̄|○ がく
共感の(o ̄∇ ̄)σ[傑作]ポチ☆
2009/3/17(火) 午後 8:56 [ - ]
媛さんへ
コメント&ポチありがとうございます。
今こそ、米百俵です。日本全体のブラッシュアップが必要です。でないと日本人の一部は『破壊されたニューオーリンズに済む貧困層』と同じ境遇になります。また、私も既存の教育システム・職業訓練校に変わる新しいシステムが日本に必要と感じています。さて、どんなシステムが良いのか。未来への提言シリーズで個人的な意見を表明したいとは思っています。
2009/3/17(火) 午後 10:12 [ K9 ]
製造業派遣を採用しないとやっていけない企業はもう退場だな。
そろそろ製造業自体、お別れの時期が近づいているのかも。
なんか、今日強気(笑)
2009/3/18(水) 午前 1:48 [ maybebabe234 ]
神戸の服部です。トラバ頂き感謝しております。記事読ませて頂きました‥ コンプライアンスの件ですが、厳密にいえば有期雇用契約でも繰り返し契約更新されている方の場合ですと正社員同様簡単には解雇出来ないというのが現状の法理となっています。ただこうしたこと自体会社も従業員も殆ど知っていないというのが問題ですね‥ あとは書かれている通り政府によるセーフティネットの整備が必要不可欠と感じています。
2009/3/18(水) 午後 9:57 [ tin*o*6789 ]
maybebabeさんへ
このままですと、日本の近未来はアメリカです。まず間違いなく製造業の雇用は減ります。にもかかわらず、モノ作り日本を標榜している識者が数多くいる事に日本のインテリジェンスの低さを感じます。
モノ作り日本を標榜するなら、なぜ、理系学生が少ない現実を問題にしないのか、彼らのロジックが良くわかりません。
2009/3/18(水) 午後 10:24 [ K9 ]
服部さんへ
今回の事例は日本の曖昧な雇用制度が招いた問題と思います。
製造派遣は雇用の調整弁である事を明記する必要があったと感じています。その上で、給与、雇用保険等(雇用保険未加入など言語道断、企業は不安定な身分保障をかねて通常の2倍支払うべきだ)を応分に企業が負担すべきと考えています。
2009/3/18(水) 午後 10:29 [ K9 ]
トラックバック、コメントありがとうございます。この100年に一度と言われる世界恐慌。個人も企業も政府も現状の悪いことを壊し、未来のために新しいことをはじめるべきだと思います。ここで目先のことだけにとらわれ場当り的な対策しかできないとまた同じことが起こると思います。日本全体のブラッシュアップが必要の意見に共感します。
2009/3/19(木) 午前 6:40 [ ミスターアンフィニッシュ ]
ミスターアンフィニッシュさんへ
まさに今の日本は破綻寸前です。財政、年金、保険、全部ダメです。
各種諸制度の再設計が必須の情勢で、日本の競争力の源泉である人財力までが破綻寸前です。このまま行くと、ほとんどの人が貧困層(年収300万)に陥るのではないかと、強い危惧を抱いています。
というか中間層が日本から無くなる気がします。この危機感を出来る限りたくさんの人と共有したくプログ記事を書いていますので、時々訪問して頂ければ幸いです。
2009/3/19(木) 午後 7:48 [ K9 ]
こんにちは。実際の事を言いますと誰しもがトップに立てるわけでは無いと言う事があります。最近の業界は人材の潜在能力を引き出す事を避けている様に思います。即戦力と低価格ばかり求めている様では、製造どころか開発までも外国に取られてしまいます。本当にこの国の経営者はどんな神経して今後の事を考えているのか憤慨する次第です。
2009/3/19(木) 午後 10:00 [ おさるさん ]
おさるさんへ
右肩上がりの経済成長が保障されていた時代は、企業が人材育成の多くを担っていましたが、その余裕がなくなったんだと思います。
特に機械の革新や開発能力UPによる製造現場の生産性の低下は目を覆いたくなります。しかもモノ作り大国と自負していますが、理系学生が全然少ない。減る一方です。これは日本の構造的な問題です。
憤慨する気持ちは、同じ産業にいるモノとして共感できるのですが、もはや経営者がどうにか出来る状態じゃないと、最近、感じます。
2009/3/19(木) 午後 10:17 [ K9 ]
トラックバック有り難うございます。
大きな問題は、『構造改革』の名の下に現在の身動きのとれない社会に変えてしまった事です。
「天下り」「膿みを出す」と言って、必要不可欠なセーフティーネットまで廃止をし、「緩和」と言って自由市場を構築したお陰で企業は防御策を講じなければならず、必要最低限の経費で売り上げを死守し、国を支える為に存在していた法人が、いつの間にか株主しか見なくなってしまう現状。
このカラクリを誰が何の目的を持って仕掛けたのかを理解しなければなりません。
2009/3/20(金) 午前 0:11 [ らんちう ]
まったくその通りです。90年代に構造改革を進めた中谷巌さんが反省をこめて語っていますが、『日本の構造改革は企業と市場を重視したが、肝腎な社会、人の観点が抜けていた』といっています。
やはりここは、アメリカ型ではなく、従来にないグローバル社会に対押した日本型社会の提案を社会全体で考え、実行する時期に来ていると感じます。
2009/3/20(金) 午前 0:20 [ K9 ]
『日本の構造改革は企業と市場を重視したが、肝腎な社会、人の観点が抜けていた』との指摘は重要ですね。
2009/3/20(金) 午前 6:39 [ yfq**494 ]
yfq**494さんへ
構造改革したけど、形だけなんでしょうね。日本文化お得意の咀嚼力が発揮できず、アメリカの価値観がダイレクトに導入された結果の惨状と理解しています。
2009/3/20(金) 午前 11:11 [ K9 ]
後、NHKですよね。
あの放送局、日本に製造業しかないような報道しません?
かなり現実とずれている感が否めません。
2009/3/20(金) 午後 9:44 [ maybebabe234 ]
maybebabeさんへ
GDPで占める割合は内需87%に対し外需が13%っと、圧倒的に内需が大きいです。もう少し、内需型産業にピントを合わせた報道は必要と思います。ただ、貿易立国日本において、外国に輸出しているモノのほとんどは製造業関連です。資源の少ない日本は、輸出で外貨を獲得し、その資金で資源を買う必要があります。衰退する製造業以外の産業で、外国に輸出できる産業の育成は国策として必要と思います。一番手はCOOL_JAPANでしょうか。この点は麻生さんガンバレでしょう。
2009/3/21(土) 午後 5:45 [ K9 ]