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昨年、アメリカが中国の事を、世界でもっとも重要な二国間関係と評しましたが、これは中国に対する警戒感の発露だと思います。

そして日本の地理的位置は、米中二大覇権国家に挟まれた位置を占めています。


アメリカにとっては、中国の封じ込めに。
中国にっては、アメリカに対する防波堤に。

それぞれなり得る形を日本がしている結果、両国にとって、戦略的重要度はかなり高いと思われます。
海への出口を確保出来るか、封じ込められるかの戦いです。


この地理的関係を如何に、利用するかが日本の課題です。
同時に、この地理的関係を考慮しない外交、経済政策は、日本にとって悲劇的結果を招くと思います。


ところで現代の日本の立ち位置は、古代アルメニア王国(B.C190〜66独立期、B.C67〜A.D428従属期)を
想定してしまいます。

当時、オリエント地方はローマ、パルティアという二大覇権国家が対立していた世界でした。


現代に直すと、パックスローマナを実現したローマがアメリカ、文化的にアルメニアに近いパルティアが中国でしょうか?


ローマにとってアルメニアを保持する事は、パルティアへの封じ込めになり、パルティアにとっては勢力範囲の拡大につながります。


古代オリエントでは、このアルメニアをどちらが保持するかで、振り子が大きく揺れています。
歴史においてアルメニアはローマとパルティアの両属体制になり、最後はそれぞれの勢力の後継者に分割されました。

この歴史の示唆を、現代の日本は学ぶべきだと私は思います。

民主党、鳩山代表の方針は自民党政権と違い中国重視なのは間違いありません。
早速、政権樹立後、アメリカの新聞が牽制球を投げて来ていますが、その行動が、如何にアメリカの気分を害するモノか理解しているのでしょうか?

東アジア共同体は、アメリカが絶対、実現したくない政策です。
アメリカを刺激する事に、何の益があるのかわかりません。

そして、日米安保破棄を唱える勢力は、その事実を無視した夢想家です。
戦力を放棄し、安保を破棄した場合、アメリカと中国のどちらか、あるいは両方が日本に進出してくるでしょう。
古代と現代の違いはあり、即、軍隊が進駐してくるイメージはありませんが、日米安保の破棄は米中二大覇権国家の激しい勢力争い(どちらが日本を取り込むかの争い)を誘発する、危険なトリガーだと私は思います。

わざわざ、静かな水面を荒らす行為に疑問を覚えます。

閉じる コメント(6)

現在に目を向けても、同じ第二次世界大戦の敗戦国でありソ連の影響下で苦労したフィンランド、同じく島国で、大陸の経済圏に加わりながら独自の位置を模索するイギリスとニュージーランド、いくらでも参考になる事例はあるというのに、日本国内では全く話題にならないようなのはどうしてでしょうか。日本人の情報源が日本語のものに限られているところに大きな制約があると思います。どの情報を翻訳するか翻訳しないかで簡単に世論をコントロールできてしまいますから。

2009/9/8(火) 午後 10:06 Wagon the 3rd

怪盗さんへ
日本語には未来時制がなく、意思表明が苦手で、誰かに任せる恣意性が強い民族との話を聞きしましたが、基本、よきにはからえなんでしょう。
故に、国の将来を決めるような事例に個々人がそれ程、興味がないようです。(誰かが考えてくれるから)
欧米の場合、時制に過去、現在、未来があり、強い意思が宿りやすいとの事です。と同時に他者に対する強い不信がある為、自分の安全は自分で守るという原点を基に、その政策(外交)に強い関心があるのでしょう。
欧米において過去の政策研究(実証主義)が盛んで、日本で盛んでないのも国民性かもしれません。

2009/9/8(火) 午後 11:23 [ K9 ]

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再軍備よりは、米中勢力均衡を利用して、中立外交、等距離外交、独立外交が賢明でしょう。
鳩山にそれが出来るか?

2009/9/9(水) 午前 2:34 [ johnkim ]

johnkim さんへ
>中立外交、等距離外交、独立外交が賢明でしょう。
それなりのインテリジェンスが必要ですが、日本にその能力があるかどうか?
日本が中立になったら、その戦略的位置と、経済的価値から米中の
外交戦争の最前線になって、疲弊する気がします。
本当は、その戦略的位置を利用して、上手く立ち回って欲しいのですが、あまり上手くいくイメージありませんね。
北朝鮮にすら相手にされない国ですから。
>鳩山にそれが出来るか?
打算もなく、友愛で中国に近づいても、利用されて終わりでしょう。
中国の基本方針は、北朝鮮に対する対応で十分でしょう。
自分の利益にならなければ、動かない国だと思います。

2009/9/9(水) 午前 6:43 [ K9 ]

顔アイコン

アルメニアですか、なるほどね。
地政学的な視点は、なかなか秀逸 面白い着眼です。

ただ決定的に違うのは海があるってことじゃないでしょうか・・
個人的には、ベネチアやフィレンツェのようにも思える・・・
彼の国々は、一時ある種の覇権国家だった・・・インテリジェンス
もあった・・・

まっ、相当民主党政権に危機感を持たれているようですが、自分は
正直「お手並み」拝見というスタンスです。

2009/9/14(月) 午前 1:05 ロベルト・ジータ

今、ホセ・オルテガ・イ・ガセトの『大衆の反逆』を読んでいてもうすぐ読み終わるのですが、まさに今の日本が抱える問題をズバリ言い当てていて背筋が寒くなるほどです。お勧めです。古い翻訳や解説だと、今の問題とのリンクが明確でないかもしれません。

ポイントは、日本の今の危機は、失敗ではなくまさに日本の社会が成功したこと、一億総中流を実現できたことの結果であるということです。今の日本は第一次世界大戦後のヨーロッパと酷似した状況にあると思います。つまり非常に危険です。

2009/9/18(金) 午後 6:31 Wagon the 3rd

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