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国民新党、社民党が普天間に絡み、移設案を提示した。
国民新党のキャンプシュワブ陸上案と訓練の県外移管の提案は、暫定案としては良いと思う。
陸上部なら移設後の取り壊しも容易であるし、市街地にある普天間の危険軽減を図る上で、最低限の仕事をしたと考えられるからである。
無論、沖縄の負担軽減を図るのなら、普天間の基地機能全般の県外移設が望ましいが、それが難しいのはご承知の通りと思う。
なぜか?
日本に必要な防衛力の定義が日本側にないからだ。
もし、あるとしたらアメリカの都合だけだろう。
つまり交渉の論理的な根拠を日本側は基本的に持っていないのだ。
主張の正当性は沖縄の負担軽減のみである。
が、実質的な主張の裏付けである、日本にとって、どの程度の、どういった類の軍事力が沖縄に必要なのかが明確でないのである。
外交・防衛は国の安全保障における最重要課題だが、野党自民党はアメリカに、その最重要課題を丸投げしていたからである。
(日本の自衛隊の能力はアメリカの補助戦力としてある事で、初めてその能力を発揮する。また、アメリカの協力なしに戦える能力は3か月が限度とも言われている。理由は武器・弾薬・部品が自給出来ない為)
安保を他国に丸投げする事で、日本は経済活動に邁進する事が出来き、驚異的な経済復興を成し遂げたのは事実だと思う。
が、冷戦崩壊後、多極化し、不安定化を増す世界において、一国の安全保障の定義がないのは甚だ危険な状態なのも事実だ。
(過去の成功した政策の安易な継続は将来における大きな失敗を招く恐れがある。ちなみにリスク管理の基本はより多くのステークスホルダーを持つ事だが、日本のお友達というか主様はアメリカただ一国である)
日本の安全保障全般を見直す良い機会であると私などは思うのだが、残念な事に民主党(野党)はバラ色な夢を沖縄県民に公約し、政権交代=基地問題の解決と発言してしまった。
その事実は重い。
故に今、苦しんでいるのだが、良い薬だと思う。
良薬、口に苦しだ。
難しい外交課題を安易に約束したツケを、そして安易に解決できると豪語した発言責任を与党は責任をとることになるのだろう。
その一方で民主党の安全保障の方針(小沢、鳩山氏)は割合、明快である。
所謂、友愛思想と東アジア共同体創設による集団安保体制への移行である。
おそらく、この枠組みにアメリカも組み込んで、安全保障を完結させるつもりなのであろう。(日本側の都合)
もしくは、覇権国家中国とアメリカのバランサーになる事を目論んでいるかもしれないが・・・。
個人的には己が実力を過大評価し過ぎている気もする。
上手く立ち回れば、公明党のような立場で、東アジアでのキャッスティングボードを握る可能性(韓国も狙っている)があるが、あくまでも上手く立ち回れればだ。
米中情報機関が日本の言論、政治等の諸勢力に深く関わっている現状において、あっちフラフラ、こっちフラフラが出来るか甚だ不安である。
関連記事:現代の日本は古代のアルメニア王国? http://blogs.yahoo.co.jp/k99999five9/20949552.html
多分、小沢氏なら可能かも知れないが、小沢氏がいなくなれば、バラバラだろう。
だからこそ、米中は小沢氏に気を使う。
まぁ、アホらしい状態だ。
ちなみに、米中に対抗出来るかもしれない小沢氏を切り捨てようとしているのも日本の民意。
さて、これはこれで難しい問題だ。
ちなみにアメリカの方針は我慢の一言だ。
決定的な圧力を掛け過ぎると、極東アジアにおけるもっとも友好的で従属的な日本の支持が離れ、下手を打つと中国に寄り添いかねないからだ。
同時にアメリカの世界戦略の要である沖縄の住民を敵に回すのは長期的に見て、明らかにマイナスでもある。
その点を良く理解しているアメリカは妥協点を探りつつ、民主党の出方を待っている状態だった。
今回の提案で、やっと交渉可能(妥協可能)な案が出てきたわけである。
思えば案もなく県外、国外移設を訴えてい与党がいけないのだが・・・。
まぁ、自民党の名護市沖合の基地機能増設もアホらしい案ではあったが・・・。
(本来、不必要な滑走路を一本増設するなど、利権万歳政策を推進していた。国益なくして党益のみ。早く変わってくれぇ〜)
日米関係破綻は基本的にありえない。
なぜなら日米は互いを必要としているからだ。
後は、互いに妥協点を探るだけである。
やっと本来の姿に戻ったと言える状態だ。
交渉のスタート地点、政権交代後、半年かけて、やっと辿りついた状態である。
日本の調整能力のなさ、無能さを内外に示す良い事例である。
だから外国で小沢氏の価値が上がるのだが・・・。
ちなみに日米関係破綻を叫んだ大手マスコミ、評論家はネジが何本か抜けているとしか思えない。
関係の破綻とは、どちらか一方が一方を必要としなくなった時に起こる原理原則を忘れている。
もし、日米関係破綻の危険性を声高に述べるのなら、日米どちらかに、双方が期待する役割をもった地域、代替の国の登場が必要だが、そんな国がないのは自明の理だ。
日本の知的水準の低さを如実に表す報道の仕方であったと思う。
一方、アメリカは、その事を良く理解しているので冷静そのものであった。
政治家やマスメディアは、その国の知的水準を表すと思うが、存外、日本人は交渉事に関する情報処理能力が低いのかもしれない。
ところで国民新党で移設案をとりまとめた下地・国対委員長は沖縄選出の議員でもある。
氏のギリギリの選択をした背景と、その苦衷を感じ、国民新党案というより氏の案に大変、好意をもってしまった。
実際、氏は精力的に活動し、渡米などをしてアメリカとも交渉をしている。
それに対して社民党は・・・。
問題は社民党である。
この党の賞味期限(美味しく頂けません)は89年の東西冷戦で切れ、94年の野合(自社さ政権)により、消費期限(安全性に疑念あり)さえも切れた。
現在は悪臭が漂っているが、彼らの存在意義とは一体、何なんであろうか?
自民党は社民党と違い対案らしきものを提案する能力はある。
一方、社民党は対案も出さず、丸投げである。
一種のサボタージュに見えなくもない。
政治の本文は利害調整である。
その利害調整を行わず、問題点だけを指摘する党。
正直、誰にでも出来る行為である。
そこに一切の付加価値も見出せない。
ただの伝言ゲームの参加者である。
責任者にも関わらず、同時に修正する能力を有するにも関わらず、提案をせず評論しかしない輩を、私は大嫌いである。
国民新党の下地氏が社民党に怒りを覚える理由もおそらく同じであろう。
理念と現実の狭間で苦しむのが政治の本質である。
彼らは、その狭間で本当に苦しんでいるのであろうか?
少数意見の代弁者の必要性は理解できるが、彼らは与党である。
ならば責任政党らしく現実的な対案を出すべきだと私は思う。
イタイから嫌だで、基地問題が解決できるのなら、誰もここまで苦労はしない。
社民党案からは、その苦衷、政治の苦悩がまったく伝わってこない。
海上自衛隊のソマリア派遣を反対しつつ、支持団体が主催する気楽なボートの旅にいては、その護衛にあずかる論理破綻政党。
このお気楽さこそが社民党の本質であろう。
そして、この社民党特有のお気楽さが、拉致問題でも如何なく発揮されたのはご存じの通りである。
おそらく、社民党福島代表も私が考えている事は十分、理解していると思う。
当然、社民党案が如何にお粗末なモノである事も理解していると思う。
その上で、それを提案せざるおえないのが社民党の現実なんであろう。
今夏の参院選で、社民党の党勢は決定的に減衰すると思われる。
彼らは与党になる度に、その支持を大きく減らして来たが、その轍を再び踏むのであろう。
尚、社民党の賞味期限と消費期限の違いについては下記webで
http://homepage1.nifty.com/ukyou/convenience/items/20060717.html
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下地国対委員長は今回の件では誰よりも精力的に動いたかもしれません。しかし名護市議会も沖縄県議会も県外移転方針を採択してしまいました。よって次の総選挙で彼は落選する可能性が高いでしょう。そうしたのは鳩山総理と福島党首のお花畑コンビです。彼等は具体的プランも無く、調整や交渉という努力もせず、ただ空想を述べているに過ぎません。社民党の阿部氏やピースボートの主宰者だった辻元副大臣も政権入りして、責任ある業務を託されて理解したでしょう。社民党は存亡を賭けて連立離脱をすると思いますが、分裂してしまうかもしれませんね。
2010/3/10(水) 午前 2:39 [ 憂国烈士 ]
なんだか昔、自民党が社会党と連立を組んだ時を思い出しますね。
かくして日本の政治は、グチャグチャになっていきました。
その後、なんとか自民党は生き延びたが、野党に下ってからは、もう与党という旨みを失って、あとはパラパラになるしかない。
民社党は、子供のダダコネですが、それなりに批判票でメシが食えた。それも連立に入ることで失敗していく。
次の政界の動きに期待するしかないでしょう。今は、再編成前の混乱ですね。
2010/3/10(水) 午前 8:09
憂国烈士さんへ
下地さん、今回の件で落選してしまうかもしれませんね。だからこそ、その覚悟と苦悩を感じ、好感を抱いてしまうのです。今時、珍しい議員です。
>社民党は存亡を賭けて連立離脱をすると思いますが、分裂してしまうかもしれませんね。
その予兆は見えています。あそこまで少数政党になってもケンカするとは、本当にバカげ話です。
2010/3/11(木) 午後 8:39 [ K9 ]
>次の政界の動きに期待するしかないでしょう。今は、再編成前の混乱ですね。
その認識は私も共有します。ただ、与党民主党が与党の旨味に目覚めつつあるので、分裂する予兆が見えないんですよね。
小沢氏がいなくなれば民主党も分裂し易くなるのでしょうが・・・。
ただ、この状況で政界再編をする余裕が日本にあるのか?
むしろ一つの党を強力に信任して、決定的な改革を期待したいところです。まぁ、その決定的な改革の具体論が見えてこないので、民主党を支持できないのですが・・・。
民主党は日本をどうしたいのですかね。
日本再生の道筋(成長戦略)が見えてきません。
自民党にも感じませんが・・・。
2010/3/11(木) 午後 8:45 [ K9 ]
下地氏の推すキャンプシュワブ陸上案も、飛行場完成までに10年は掛かるらしく、それまで普天間は今のままになってしまいます。部隊をすぐ動かせる様に九州北部への移転案も真剣に検討すべきかと。空港よりも駐屯地造成の方が、時間も費用も少なくて済むはずですし。
2010/3/11(木) 午後 9:20 [ 憂国烈士 ]
憂国烈士さんへ
暫定案としては、キャンプシュワブが出来るまで普天間の飛行場は破棄せず、そのまま維持し有事のみの活動に備え、飛行訓練等は日本国内各地に分散する。
訓練用と有事用に、それぞれ兵力と兵器の二重維持が必要になりますが、そこはアメリカと日本で話し合いを持ち、互いに沖縄の負担軽減の為に歩みよって欲しいものです。
2010/3/13(土) 午前 2:09 [ K9 ]