|
普天間は海兵隊の輸送ヘリ部隊である。
従って、海兵隊として見た場合、彼らの存在意義は極めて低いと言える。
実際、ミサイルや航空戦闘、電子戦等が主力になった現代戦において陸上戦力の意味は他国を占領する時のみであり、その投入は戦局の最終局面だろう。
同時に自国の兵士の損害に寛容でなくなった国民に世論に配慮し、アメリカは陸上戦力の投入を躊躇する場合が多くなってきている。
従って、盛んに言われる普天間の基地機能による抑止力はないに等しい状態だ。
現在、現代戦において最前線にいる必要のなくなった海兵隊は本国アメリカに向けて帰って行く、もしくは消滅する過程なのである。
重火器の登場で、騎士階級が落ちぶれたように、技術の発達により運用が困難になった部隊は解散が妥当だろう。
実際、海兵隊はグァムへの移動が確定している。(日本が3兆円ほど掛けて彼らの為に豪華な住宅を建設中)
が、一方で載せる相手がいない輸送ヘリ部隊だけは沖縄に残りたいと言っている。
さて、彼らは何を載せたいのだろう?
彼らにも当然目的がある。
個人的には、おそらく運ぶものは極東有事の際における民間人、自国民の保護と推測する。
その意味で沖縄の位置は最適であり、彼らが動きたくないのも理解出来る仕儀だ。
ただ、日本の民間人を救出する義務を持たないアメリカ軍の基地の為に、なぜ?日本がここまで努力しなくてはいけないのか?その理由に対し私は皆目見当がつかない。
もし、沖縄に居たいのなら、それ相応の対応(努力、誠意)をすべきと思うが、彼らは日本の為にいるんだと強弁し、普天間を移設するなら、その代替の施設を日本のカネで作れと要求する。
正直、不愉快だ。
外交も人間関係の一種と考て差し支えないと思うが、今回はアメリカ軍の為に基地を作ってあげるのである。
どうみてもアメリカへの貸しだ。
だが、当の相手はまったく恩に感じている雰囲気がない。
挙句、ルーピー発言する始末だ。
男女の恋愛関係であまりに尽くし過ぎるとぞんざいに扱われる時があり、本来、貸しで認識される行為が貸しとして認識されず、困った時に助けて貰えない時がある。
仕事でも良くあるが、他人の仕事を手伝う際、これ本来、あなたの責任だが、私はあなたを助けますねが、基本であり、確認しなくてはいけない事だ。
これが貸しでなく、当然の義務として相手に認識されると、一方的にタダ働きをする事になる。
逆にやらない事で批判も受けてしまうだろう。
今回、日本はこのタダ働きに近い状況に陥ってはいないだろうか?そんな危惧を抱いてしまう。
米軍が助ける民間人の優先順位は以下の通りである。
1位が米国人
2位がグリーンカードの永住許可持っている人たち
3位が英国、カナダ、豪州、ニュージーランドのアングロサクソン4か国(真の同盟国)
5位はその他
(6位はなし)
日本が北朝鮮等と同じ、その他に属する以上、極東有事の際、米軍が我々を助けなくても、それを批判する理由がないのである。
そもそも日米安保は日本が攻撃された時に発動する安全保障だ。
従って、日本が攻撃されない台湾有事や北朝鮮有事での在留邦人の存在についてフォーローしていないのは言うまでもない。
そんな状況下で人の良い日本は米国の為に、自国民の救出に関与しない部隊の基地を何兆円も出して、回りの沖縄の反対を押し切って作るのである。
確かに、日本にある米軍基地は、形式上、日本を守る事を前提に、その存在を許されている基地群だが、その範疇において普天間の基地機能は属さない可能性があり、米軍が明言できないのも理解出来るのだが・・・
あまりに切ない状態である。
無論はこれは鳩山政権だけの責任ではなく、歴代政権が積み残した問題ではあったが、政権交代と言う切っ掛けは自然に、この問題を切りこむ機会でもあった。
辺野古への移設は、現状の安保政策の追認とも言え、非常に残念である。
別に辺野古への移設といか、事実上の新設(海兵隊の為の基地でない)を反対するわけでないが、辺野古は日米安保見直しの象徴的な出来事であり、この方面における一方的な幕引きは将来の禍根の基になりそうで、その事をただ憂いうるのみである。
同時に、建前として普天間の基地機能の定義、従来の海兵隊基地としては廃止だが、新機能(民間人救出)のとして、新たに沖縄に基地を新設する前提(アメリカからのお願い)でアメリカと話し合うべきでは、なかったのではないかと私などは思うのだが・・・
一方で、ある時期から普天間基地の基地機能は日米安保の枠組みから外れていたのにも関わらず、代替の基地を準備するのが日本側の義務になってしまった。
非常に情けない話だ。
|
全体表示
[ リスト ]





これあまり軍事的見地から論じても意味は薄いと思います。
軍事的に見て、沖縄の海兵隊の基地が抑止力として機能しているというのは表向きの理由だ。
最深部には海兵隊の生き残りをかけた戦いがある。ただしそれは敵と戦うのではない、アメリカ国内で予算をめぐる戦いだ。
海兵隊の軍事的意味はドンドン薄れている。それでは困るのだ。
一歩譲ればとことん予算が削られる。海兵隊VS海軍、あるいは軍事予算がある。
普天間基地で海兵隊は、ホトンド運動会、またはボーイスカウト程度の訓練しかしていないという実態がある。
このことを正面きって批判する日本人がいない。
これをウラで取引材料にすればよいが、そこまの芸当ができる政治家や交渉人がいない。
もっとアメリカの裏事情を知って交渉すれば、道は開けてくる。
あまりにも敵の手のひらで試合をするのだから、何の成果もないままに言いなりになっている。
2010/5/23(日) 午後 2:08
政権交代を機に日米安保の在り方、米軍基地について「不平等」を改める方向に向かってほしかったです。
2010/5/23(日) 午後 2:16
今回の基地問題では、米国と我が国、そして沖縄との歴史と関係改善の必要があったのに、世論は沖縄県民の生活環境になってしまった。
「臭いものにフタ」で「自分のところになければいい」的な考えでは、日本はますます国際社会(特にアメリカ)から軽くみられるのではないかと思います。沖縄県民は、本当にそんな結論を望んでいたのか?疑問です。
これは、たんなる沖縄県民の生活環境問題ではないことを明確にして、時間がかかることを説明すればいいことだと思います。県外移設など、またルーピー扱いされるだけ・・
もっとも、辺野古もルーピー政策ですけどね。
今回の件では、日本がいまだにアメリカにたてつくことのできない植民地であることが、全世界的に公開されただけのように思います。
非常に情けない話です。その通りです。
こんな結論になるなら、パンドラの箱は開けないほうがまだましでした。
2010/5/23(日) 午後 4:38
それといまだ反対してる社民党。
最低です。
早く、連立与党を解消したほうがいいです。
2010/5/23(日) 午後 4:40
水がめ座さんへ
仰る通りなんですが、海兵隊のほとんどが撤収する中、ヘリ部隊だけが居残る理由を説明しようとすると、記事の内容が近いと思います。
むしろ、海兵隊の輸送部隊と捉えるよりは、救出部隊と考える方が妥当と思いまして記事にしています。
正直、海兵隊に抑止力があると明言する世論に水がめ座さん同様、違和感を感じていて、その説明の為に自身の考えを記事にまとめました。
この場合、普天間のヘリ部隊は抑止力というより危機管理の為にいる部隊で、意味合いがかなり変わってきます。
で、その部隊の為に日本が何兆円も出すと・・・
ホント、人の良い国です。
2010/5/24(月) 午後 8:43 [ K9 ]
海の向こうさんへ
仰る通りです。
日本の安全保障全般を見なすチャンスでしたが、事実上、現状の追認を民主党政権は行なってしまいました。
残念です。
2010/5/24(月) 午後 8:45 [ K9 ]
あい さんへ
沖縄の世論は一に国外、二に県外です。
でも、マスコミはよりセンセーショナルな『県外』を強調して報道し、国内対立を煽ってしまいました。
ちなみに、沖縄の基地に対する依存度は5%を切る所まできていまして、何気に本気で要らないようです。
>こんな結論になるなら、パンドラの箱は開けないほうがまだましでした。
藪には毒蛇がいることがわかっていたのに、つついて毒蛇がいざでたら、オロオロした印象です。
まぁ、残念です。
コメントで何回、この言葉を使ったやら・・・
2010/5/24(月) 午後 9:01 [ K9 ]
小沢も鳩山もせいぜい5〜8年ぐらいが活躍の期間でしょう。命がけで懸念事項を次々と解決すべく頑張って欲しいものだ。
2010/5/25(火) 午前 9:00 [ 永人(ながと) ]
永人(ながと)さんへ
鳩山さん、首相辞めたら政治家引退すると明言していましたから、あと長くて3年ぐらいかと。
本人も身銭を削った行為(数十億円)に対し、此処まで批判を受けるとは思っていなかったでしょうし、民意を信じ、人の優しさを信じた方策が総て空ぶっています。
まぁ、何とも。。。
小沢氏も健康問題を抱え、引退を意識した行動、発言をし始めていますし、何にせよ、お二人伴に、それ程長く政治の中枢にいられるとは思いません。
2010/5/26(水) 午後 11:27 [ K9 ]
続き、
命をかけたくても、今の状況ではバカらしく感じるかもしれませんね。特に鳩山首相は可哀そうです。
やり方の不味さは認めますが、あまりに批判が強過ぎます。
2010/5/26(水) 午後 11:30 [ K9 ]