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太平洋戦争前,日本では継戦能力をどのように見積もっていたのか?ですが。。。
永野軍令部総長の「戦争持続力二年」説 1.対米戦においては彼我の国力,兵力及び戦略態勢などからみて,我が方から兵を進めてアメリカを屈服させることは至難であり,戦いは持久戦になる可能性が大きい. 2.その場合,日本が50%以上の勝算をもって戦いを行い得るための対米7割兵力を持することは,日米両国の建艦能力からして2ヵ年が限度である. 即ち,米国で第2次,3次,4次のビンソン案が議会を通過すれば,日本が国家財政の許す最大限度において海軍拡張を行っても,昭和18年後期になれば,対米兵力比は大約半量に低下する. 3.石油問題は開戦理由の中の決定的なものであるが,開戦に踏み切っても,占領地の生産が順調に行けばともかく,戦闘による施設の破壊,内地への海上輸送の不如意等を考慮すると依然不安定要素として残り,この面でも長期を見通すことは困難である. 従って,当初2年間にいかなる成果を挙げるかが重要な鍵となるのであって,それ以後については何とも言えない. (良く戦争の決断をしましたね。(苦笑))
山本連合艦隊長官の「1年半」説 (主に彼我の航空戦力に関する考察を論拠とする) 米国は日本の10倍以上の生産能力をもっており,日本海軍特に航空軍備の実情をもってしては一戦を戦い得るに過ぎず,従って経戦能力はせいぜい1年半である. これに対する,鈴木企画院総裁の継戦能力見積り 1.国力の源泉となる要員及び国民の精神力についてはいかなる事態になっても不安はない. 2.国力の物的弾力性は帝国自体の生産力と日本の勢力下にある満州,支那,仏印,タイの生産力並びに現有備蓄に依存するほかない. 従って今日の如く英米の全面的経済断交状態が続くときは国力の弾発力は弱化するばかりである. 3.最も重要な液体燃料については,民需において極度の戦時規制を行っても,翌年6,7月頃には貯蔵皆無となる. それ故,左右(戦うか否か)を決し,確乎たる経済基礎を確立することが帝国の自存上絶対必要である. 4.戦争になれば輸送力その他の関係からわが国の生産力は一時総じて現生産力の半ば程度に低下することが予想される. 従ってこの生産力低下期間を努めて短縮するとともに武力戦の成果を直ちに生産に活用するよう企図する必要がある. 5.南方諸地域の要地を3〜4ヶ月の間に確実に我が領有に帰すれば6ヶ月内外から石油,ボーキサイト,ニッケル,生ゴム,錫等の取得が可能となり,二年目位からは完全にこれが活用を図ることができる. もっとも武力戦のことであろうから,時に予想に反することもあるので,これに処する方法を予め研究しておく必要がある. 6.高級石綿,コバルト等2,3の物質は南方地域を領有しても取得できないので,これが代用化について研究の要があるが,概ね見通しはついている. 7.日本の場合,国力の消長がひとえに国外からの物資輸入にかかっており,従って戦争遂行上の重要問題は船舶の問題であり,しかもこの戦争は,それ自体作戦用として多大の船腹を必要とするものである. 上記、認識において痛いのは、物理的国力差を国民の精神論で埋める事を公式に認めており、そして、日本の海上輸送力が決定的に足りないも関わらず、南方からの資源輸入を目論んでいる点です。
船舶の問題を言及しておきながら、その解決策がないという状態で戦争突入を支持しているのですから。。。
日本の船舶輸送力の3、4割が外国船籍でしたから、その事実を知りながら、総て精神論で片を付けているようです。
基本、論理的に破綻していますが、日本が負けを覚悟で戦争するわけに行きませんので、イロイロと、その理由づけに苦労しているようですね。
もっとも上記、
対米見積もりも、一部陸軍の認識では
『アメリカの将校は西洋人で下士官は大部分が土人であるから、軍隊の上下の精神的団結は全く零だ。』
『戦は勝ちだ。飛行機や戦車や自動車や大砲の数は支那軍より遥かに多いから注意しなければならぬが、旧式のものが多いのみならず折角の武器を使うものが弱兵だから役には立たぬ、従って夜襲は彼等の一番恐れる所である』
等、「これだけ読めば戦は勝てる」で述べていますので、その認識にずれがあったようです。
戦争を始めるのは割合、簡単ですが、終わり方は非常に難しいです。
その終わり方を想定せず、
それ以後については何とも言えない.
で始めた戦争ですから、1945年の8月15日は約束された結末だったかもしれません。
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戦争
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えっと、それについてちょっとだけ旧軍を弁護をすれば、日露戦争の時も【従って,当初2年間にいかなる成果を挙げるかが重要な鍵となるのであって,それ以後については何とも言えない.】っていう状況に良く似ているんですよね。そういう都合がよ過ぎる前例があったのが、昭和の日本の上層部の見通しを余計に甘くしちゃったのかも・・・
2010/8/21(土) 午後 6:21
Keiさんへ
対米戦時、日本指導部は日露を例に考えていたようです。
もっとも、日露と日米では、状況が違っていたのですが。。。
釈迦に説法ですが、ご承知の通り、日露戦争当時、強大な中立国で、英国に代わり、世界の警察官になりたがっていたアメリカがいました。
だから、日本は短期での決戦を望み、その勝利をもってアメリカに和平の仲介を依頼出来たのです。
もっとも、その勝利がおぼつかない場合、日本は臨機応変に対応するつもりだったのでしょう。
一方、対米戦では、日米の和平を仲介できる有力な中立国が一国もいません。
総てがこうなったら良いな的な願望で対米戦略を打ち立ています。
何で、明治に出来たものが、昭和は水戸史観の鬼畜米英になっちゃうんですかね。
情念で情報を読んだら歪みます。
日本は当時の対米戦を感情、情念で俯瞰し、判断を間違えたと感じます。
2010/8/22(日) 午前 2:07 [ K9 ]
ちなみに、日露で日本戦争指導者は終わり方を明確に意識して戦争を始めたと感じています。
場合によると屈辱的な条約も状況次第で認めたと思います。
城下の盟だけは避けたと思います。
一方、昭和は。。。
思いっきり城下の盟でしたね。
2010/8/22(日) 午前 2:11 [ K9 ]
やはり大和魂ですか。他にもチャレンジ精神や「当たって砕けろ」、「遣ってみなければ分からない」など、開戦否定派をなじる精神論は有ったのでしょうね。これは現代社会にも通じていて、何処までを主観的に見て、何処からを客観的に捉えるか、を共通認識として持ち得ないと組織として同じ過ちを繰り返したりもします。如何しても消極派よりも積極派の方が評価されがちですし。
2010/8/22(日) 午前 9:37 [ 憂国烈士 ]
憂国烈士さんへ
数字の辻褄が合わなくなると、精神論で戦力を嵩上げし図上演習していたそうですから。
まぁ、夢は現実に破れますな。
>消極派よりも積極派の方が評価されがちですし
どの時代も冷静な声に対し、感情論、情念は強く、声が大きいが為に冷静な声を圧倒し易いです。
論理的思考は感情論に弱いですね。
2010/8/22(日) 午後 9:42 [ K9 ]
肝心なところは、日本の位置の危険さを分かっておられない事です。
韓国は日本に併合されていなければ、確実にロシアによって赤化していました。
そうなったら、日本もかなり危険、と言うよりムリだったでしょう。
支那事変(=日支戦争)のとき、アメリカは支那を支援する方向に動いたけれど、
その戦争を仕掛けたのは実は中共で、それを指示していたのはなんとコミンテルンなんですね。これは時のローマ教皇は世間に関心が高かったので気付いて、カトリックに日本を応援するよう呼びかけています。
日本を極悪に仕立てたのは「真珠湾の奇襲」(完全にアメリカのシナリオ)、「バターン死の行進」(これは2年後の19年に突然言っておりどう見ても酷いプロパガンダ)。
これでアメリカ人の反日感情を煽った。
これらはアメリカ(の大統領を操る人)が(利益の為に)ヨーロッパの戦いに参戦したいのと、日本が正義ぶって(1919年、当時は国連常任理事国の日本が人種差別撤廃条項を出し多数決で通るはずが、アメリカが駄々を捏ねてなし崩しにした)など、癇に障っていたことからきています。
2010/8/23(月) 午後 8:39 [ -- ]
hanakoさんへ
支那事変(=日支戦争)のとき、列強と名のつく国はすべからく、陰に陽に中国を支援しています。
あのドイツでさえ、軍事顧問&武器援助していますから、国際社会は恐ろしいです。
そして日本が対中戦争して、もっとも喜んだのはソ連。
イロイロ工作していたようですね。
アメリカは情報操作が好きです。
あらゆる戦争でウソ捏造をしていますから、最近では第一次湾岸戦争でのウソの被害者によるウソの報告を議会で行い、第二次もご存じの通りです。
そもそも9.11も真珠湾同様、知っていて見逃がしたと言われていますから、さて、欺瞞な国だと思いますよ。
アメリカは欧州に参戦したかったように、日本も叩き潰したかったようです。
地理的に大陸の出入り口ですから、占領して基地を置きたかったんでしょう。
だから、戦中(特にレイテ海戦以降)の日本による和平案をほとんど握り潰しています。
2010/8/23(月) 午後 9:16 [ K9 ]
ところで、コミンテルンの影響が強かった新聞がお嫌いなのは理解できますが、そんな新聞を購読していた当時の日本人の責任は如何にお考えですか?
ある種、詐欺にあった人の責任を問う発言ですが、詐欺師に騙されなければ、詐欺師は廃業です。
本当は詐欺師がいないと良いのですが、世の中、そう上手くなく。。。
この詐欺師たち、日本の対中戦争(シナ事変)を聖戦と喧伝し憎しみ合わせています。
その聖戦によって日本は詐欺被害に合い、国力を減衰してゆくのですが、前回、コメントした同様、当時の新聞、そうゆう目で見ると面白いとは感じます。
なぜ?当時の日本国民は詐欺られたか?
そんな観点でもダメ?
まぁ、強く勧めていると言うより、当時の新聞を読むと日本が戦争一直線だったなぁ、と感じてしまいます。
詐欺師(民主党)が悪いのか詐欺に合われる国民が悪いのか?
何か重なって見えるんですよね。
勿論、詐欺師が悪いですよ。
ただ、騙されない努力をして行きたいモノです。
2010/8/23(月) 午後 9:25 [ K9 ]
今はネットがあるので偏向報道もすぐ見極めることができるはずですが、当時の日本の、戦争は上がするというのであれば仕方ない、我々はひとつになろうと思うのはごく普通だと思います。
あの戦争には大義もあり仕方ない面は大きく、追い込まれているのと同じです。
騙されない努力、抽象的で恐縮ですが、人間の直観はすごく大きいものです。
以前のfive9さんのように麻生さんをコケにした新聞が異常だと気付かず乗っかったり、あと中川さんが叩かれるのが当然と思ったり、民主党を応援した日本人は、直観が鈍いところがあると思います。
MUBAKUさんの、デジタル思考ですね、アナログでいくのはすごく大事だと思いますよ。
2010/8/23(月) 午後 9:55 [ -- ]
>新聞が異常だと気付かず乗っかったり
そんな覚えはないのですが。。。
どちらかというと偏向報道(漢字読めないや、カップラーメンの値段知らない等のどうでも良い話)にウンザリしていました。
ただ、純粋に麻生さんの定額給付については批判していましたけど。
定額給付を行うと言いつつ、消費税UPでは定額給付の意味がね。。。
ちなみに私、小沢さんより麻生さんの方が好きですよ。
ただ、政策については是々非々論で好き嫌いなく論じたいとは想っています。
そこはアナログではないですね。
しかし、あんな大きな袋ないでしょう。
その袋に入るに見合う優秀な人材が自民党に、官僚にいれば。。。
中川さんにつては、当初、そう思いました。
なんであんな状態で国際的な会議の場で記者会見するんじゃいって思ったのが正直な感想です。
ただ、回りが十分、止められる状態だったのにも関わらず会見を行なわせたようですから、今は印象が変わっています。
そこは直感が鈍かったんでしょう。
2010/8/23(月) 午後 10:49 [ K9 ]
>民主党を応援した日本人
私は、今、日本創新党を応援していますが、昨夏は自民党に投票していますよ。
基本、是々非々論で論じたいと考えていますので、自民党が気にいらなくも、投票します。(笑)
といか、まとも投票した事がないんですよね。
典型的な支持政党なしです。(昨夏まで、今は創新党)
民主党を応援するのは、彼らがしっかりしてくれないと困るからです。政権与党ですから。そこは麻生政権時代も同じです。
もっとも応援したいのは山々ですが、あんな政策では。。。
昨夏も今夏も両党ともに私、ダメだししています。
日本創新党と比較すると、どうにも。
2010/8/23(月) 午後 10:52 [ K9 ]
>デジタル思考ですね、アナログでいくのはすごく大事だと思いますよ。
現在の経済学って人の考え方、特に行動原理に働く欲求をデジタル化する事で経済における新たな公式を導き出そうとしています。
その辺りの影響は受けていますね。
(理の積み重ね、場合によると利)
ただ、一方でアナログ的に人間の欲求を無視し、これは当たり前だから、当然、そうすべきという考える方に素晴らしく憧れます。
おそらく、この当然という意識の根底は性善説であり、人間を信じる心情を根源としているのでしょう。
(日本の素晴らしい心根、守るベキ伝統)
その点で私は信じるココロが弱く、性悪説(疑いの目)でモノ事(日本の指導層、与野党関係なく)を論評し、hanakoさんは性善説で当然と言う観点で見ますから、私の薄汚れた性悪説な論評に対し、ご不満かと思います。
関連記事ですが優先席の論評が上記考え方に近いかと。
http://blogs.yahoo.co.jp/k99999five9/14098188.html
ご興味があれば是非。
私の屁理屈の弱みがわかります。(苦笑)
2010/8/23(月) 午後 11:06 [ K9 ]
ただ、まぁ、世の中、善なるモノでなく、アメリカのような悪なるモノもいますので、それに対応して善なる日本も、武装して欲しいんですよね。
騙す方が悪いって当然の論評、日本の守るベキ心情ですが、私の場合、大陸系の騙され法が悪いんじゃない的な発想がある事も御承知下さい。
何せ、我々、日本が付き合っている国々は騙される方が悪いですからで見ていますから。
ただ、そう言った考え方に怒りを持たれるのは良い事かと。
本来は騙す方が悪いと私も思います。
問題は、それが世界の外交で騙すのが常識だと言う事です。
困った話です。
2010/8/23(月) 午後 11:08 [ K9 ]