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東電不祥事による信頼への打撃は大きいか小さいか:国民の信頼よりもメーカーが大事
原子力への国民の信頼は、回復するかと言えば、
「否定的に言いざるを得ない」 というのが素直な気持ちです。 最低限、今から10年あっても、回復するかどうか.... 思うに、国民の原子力への信頼の根幹部分は、昔からの長年にわたるPRによって、 「電力自身の自主努力によって、国の決めた安全基準を満たすだけでなく、それより厳しい基準を満たしている」 というところでした。 つまり、 「国の信頼性を超えた電力の信頼性」 というわけです。 それをひび割れさせたのが、「東電の検査捏造」「シュラウド」でした。 しかし、これだけに留まったなら、回復の機会は十分にあったはずです。 回復が望めないくらいに悪化させたのは、「維持基準」を持ち出して国の責任を問い出したことです。 ここで重要なのは、 「電力自身の自主努力によって、国の決めた安全基準を満たすだけでなく、それより厳しい基準を満たしている」という、電力自身が植え付けていた国民のイメージを、国の責任を問うことで、自らそれが虚偽のイメージだったということを、明確にしてしまったことです。 「国の基準が厳しすぎる」と言う事によって。 そしてその意味で以下のHPを、原子力素人の立場で、読んでいただければ、頭に来るものがあると思います。 http://www.gns.ne.jp/eng/g-ken/doukan/agr_122.htm http://www.gns.ne.jp/eng/g-ken/doukan/agr_123.htm 原子力関係者やOBの人々は、全くの素人、しかも広報を信じ込んでいた人の立場に立ってこれを読んでいただきたいのです。
読んだ後、「裏切られていたのか」という思いを噛み締めることでしょう。 立場が違えば思うことも、判断基準も価値判断も違ってくることが実感できます。 では、東電社員で原子力に関わる者達全てにこの隠蔽への責任があるのでしょうか? 答えは否なです。下記の文章をお読みいただきたいです。 (以下引用) http://web.archive.org/web/20030827032604/www.smn.co.jp/JPN/security/art/136.html 今月のテーマ(2002年12月) 東京電力エンジニアのYさんからのメール 我々のところで原子力に携わっている広い意味での技術系の人たちは約1000人くらいでしょうか。世界でも通用するようなトップエンジニアはそのうちの五分の一くらいです。ひとつの電力会社がこれほど多くの原子炉を抱えているのは世界でも例がありません。 大変に残念なことですが、8月29日に不正が発覚しました。そのとき、じつはホッとしました。犯罪者の心理と同じです。情報化された狭い社会で、いつまでも隠しとおせる問題ではないことは十分に承知しておりました。 このような不正については、最初、ごく一部の関係者しか知りませんでした。しかし90年代になり、うわさとして耳に入るようになりました。社長と副社長が知っていたかどうかは定かでありませんが、原子力発電所の技術系の人たち、それから原子力部門の技術系の人たち、当然ですが原子力部門の責任者たちが、みな承知していたことは申すまでもありません。 マスコミ関係者や世間をごまかすことはできても、あなたのような経歴の人たちまでごまかせるとは思っていませんでした。あなたの問題提起がいちばん的確でした。 原子力発電に課せられた最大の課題は経済性です。火力発電より優位くらいでは話にならず、火力よりはるかに優位でなければなりませんでした。設備利用率を上げるためにはああするしかなかったのです。 1F-2のシュラウドに最大1.8mのSCC、2F-3では1.4mのSCCでした。アメリカで使われている維持基準を当てはめてもそのままでは運転できませんでした。損傷が大きかったため、心配になり、修理しなければならないと判断し、それで公表しました。取扱いをめぐり、内部ではもめました。それらの修理法はアメリカで行われていたものと同じです。 隠したものの中には、損傷が大きかったものや、格納容器気密試験不正のように、エンジニアの感覚でも軽微と言えないものも含まれており、国の基準がきびしいからというのは、説明になっていませんでした。 いちばんの混乱要因は一度に数多く発生したことでした。ひとつやふたつならば、そのまま公表したでしょう。つぎからつぎへと、ボロボロと発生するにつれ、そのまま公表したのでは、技術の信頼性が問われることになり、世の中にマイナスのイメージを植え付けることになります。2Fで発生したのが意外でした。あなたの指摘どおりです。 チェルノブイリ事故で世界がてんてこ舞いの時期、日本でも世の中が騒がしかった時期、日本の原子力発電所の安全性を語るのはつらいものがありましたが、大きな歯車の一部とて回り続けねばなりませんでした。プルサーマルのときもそうでした。後ろめたさと情けなさの屈辱の毎日でした。 これからか大変です。世間の疑惑の目はいつまでも着いて回ることでしょう。しかし気持は以前より楽です。 Yより 2002.12.19 (引用終わり) このような不正については、最初、ごく一部の関係者しか知りませんでした。しかし90年代になり、うわさとして耳に入るようになりました。社長と副社長が知っていたかどうかは定かでありませんが、原子力発電所の技術系の人たち、それから原子力部門の技術系の人たち、当然ですが原子力部門の責任者たちが、みな承知していたことは申すまでもありません。 というのは、手紙の著者の言いすぎのようだ。 皆知っていたなら、言う奴が必ず出てくる確率が高くなるからで、ここはかなり少数人しか知らなかったと解しても良いと思う。 ここは本当はどうだったのか?知りたいところです。 原子力発電関係の東電社員全員が知っているとは考えにくい。 ただここで、比較的妥当な隠蔽への動機の過程がわかってきます。 1.SUS316Lを使ったシュラウド等の成形加工の欠陥で、シュラウドのひび割れがあちこちの炉に発生した。 2.このまま公表したのでは、自分達のいる東電含め、メーカーなどの技術力が弱いとレッテルをつけられると恐れて、とりあえず隠蔽してしまった。 一つの商品・部品の欠陥がユーザーの隠蔽行為を誘ったと言って差し支えないと思います。 問題は、隠蔽・検査捏造が発覚したとき、東電などが維持基準を言いたてたが、その行為は又、東電にとっては信頼低下を呼ぶものでしかなかったのに、メーカーにとって自ら製造した商品の欠陥を庇ってくれるような格好になっている事です。 とても奇妙で好奇心をそそられる話です。 変な部品を掴まされて、その変な部品の為に隠蔽行為に追いこまれ、隠蔽が発覚すれば電力は、国民の電力への信頼を低下させてでも「最悪のタイミングで維持基準を言い立てて」メーカーを必死にかばっているのです。 電力会社は、国民の信頼より、メーカーのほうが大事なのでしょうか? こう考えますと電力は、国民の原子力への信頼より、原子力メーカーの方を優先していることが考えられます。 これが、国民の信頼を取り戻すことができない理由です。 つまり、 「電力は国民の信頼を大事にするよりも、メーカーとかの、より直接的な利害関係者のほうが大事である」という体質が存続しているからです。 以上、10年前の記事の転載です。
今回の福島原発は、日本史上最悪の人災になるのかもしれません。
東電は国民の命の危険性より、己が保身を優先したと思う様な情報の隠蔽を続けています。
(IT時代ですので隠蔽出来ず数時間、半日遅れで公表していますが、詳細な記述は避けています。)
私は一刻も早い最悪を想定した避難指示を望みます。
私は専門家でありませんが、海水を使った時点で危うい橋を渡っているぐらいの知識は持っています。
冷却水に、不純物を取り除いた純水を使うには、それなりの理由があります。
何が起きるかわからないでなく、ある程度想定出来ます。
おそらく不純物を含んだ海水を使う事で冷却水を回す配管がつまり易い状況になっていると想定します。
原理は至極簡単です。
海水の沸点より高い温度環境で海水を使う以上、不純物が配管の回りに析出する、ただそれだけです。
そして、配管がつまり圧力が高まって海水が循環せず、燃料棒が露出する。
海水を使った時点で原発が廃棄が事の問題でなく。
海水を使った時点で放射能物資が飛散する可能性がとてつもなく高まったと判断するのが妥当だからです。
海水を使ったのは他に選択肢がないからで、その危険性は素人である私が理解できるほど自明であり、現場の原発関係者にとって覚悟のいる非常の手段であると思います。
おそらく死を覚悟して作業していると思います。
私はその勇気ある覚悟に謝意を示すと伴に怒りを覚えます。
なぜなら、
彼等が命懸けで作った貴重な時間を、東電が、その危険性を公表しない事で時間を浪費していると感じるからです。
危機管理とは最悪を想定したモノです。
その意味で最悪を想定した判断を、決断を私は関係者に求めたいです。
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k9さん
理屈の前に、逃げてください
まだまにあいます
2011/3/16(水) 午後 1:03
水がめ座さんへ
理屈でなく逃げません。
私達が逃げるれルでけの準備も覚悟も日本は現在、出来ていません。
確かに今、動けば間に合いますが、自分一人助かりたいとも思えず、実は海水を回している時から、ある程度の被ばくを覚悟しています。
何度か気弱なコメントを水がめ座さんの所でしてましたが、理由はそれです。
サイクリング記事も、通勤難民も実は実にアホらいし事を承知で記事、起こしています。
下手な記事を書く事を憚っていましたが、正直、東電がここまで酷いとは思いませんでした。
私が今出来る事、それは煮える事でなく政府に決断を促す事です。
お気持ち感謝します。
もし、その気持ちに応えて頂けるのなら、早期の情報開示圧力を政府に与える様な記事発信をお願いします。
私だけでなく、その事により、他の多くの方々が助かりますので。
2011/3/16(水) 午後 1:34 [ K9 ]
自分にできることは、、公表されている情報を精査して
できるだけ合理的に自体がどうなっているかを推測して
出来るだけ早くブログにアップすることです
この場合、正確さよりも、速さを優先します
間違いに気づいたときは、直ぐに訂正を入れるようにしています
2011/3/16(水) 午後 1:42