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今回の造反劇で一番、声望を落としたのは誰だろう?
それは間違いなく小沢一郎だ。
 
造反以前に菅直人首相の声望は実質的に地に落ちており、信なくば立たず というコトバにあるように、まったく誰からも信頼されていないし、相手にもされていない。
ある意味、これ以上、落ちようのない状態である。
実際、与野党協議を呼びかけても、協議不成立を交渉相手の野党に負わせる可能性があると疑われて(実際、菅直人は回りの責任になすりつける天才、昨年は参院の敗北の責任を小沢氏と鳩山氏に、尖閣は司法に、ビデオは海保になすりつけた)、自民、公明は交渉相手として菅首相を見ていない。
 
同様に他の諸外国も同じだ。
 
誰も交渉相手として見ていないのである。
だから、盛んにアメリカを初めとして次期首相候補に秋波を送る。
それが我慢ならん菅首相はTPPやら、日米安保(同盟?)の深化やら、各種従属外交に勤しむのだが、現状、相手にされていないようだ。
 
さて、今回の仕儀により確実に声望を落とした小沢一郎はなぜ?こうのような行為に及んだんだろう。
小沢氏なら、先日の読売新聞のような趣旨で記者クラブが小沢氏を攻撃することぐらい十分予見出来たろうし、何より、その記者クラブ(大マスコミ)の日本における影響は絶大(信頼度80%以上)だ。
 
攻撃材料を与える=自身の声望を落とす。
この時点で声望を落とさなくてはいけない理由が見当たらない。
あるとしたら、自身の声望を落としてまで何かの成果を得ようとしていると読むべきである。
 
菅首相が自民、公明から相手にされない事で一時、社民党を引き込む事による衆院の再可決を図っていたが、
小沢氏(石川議員も含む)を含まない状態での衆院の再可決は数字上、ありえず造反のアリナシに関わらず、政権側の都合で小沢氏の処分は穏当(?)な処分で済むハズだった。
にも拘らず、自身の声望を下げる事を引き換えに小沢は波風を立てた。
 
 
最早、生きるか死ぬかの党内抗争に打ってでたわけだが、御承知の通りに彼には大義がない。
それは裁判で、その大義を問われる身であるからだ。
 
 
こんな状態で、勝てるのか。。。
この勝算をどう計算したかが、小沢氏の今回の行動を考える上でキーポイントになると思う。
 
小沢氏はリアリストである。
これまで何度となく幾多の政敵と手を結び、土下座をし、政界の荒波を乗り越えて来た猛者である。
そこも推理を働かせる上で重要なポイントでもある。
 
現在、菅首相に対抗出来る民主党の人財、駒は限られている。
そして、昨年、敗北した民主党代表選の結果から導き出される答えは菅陣営の切り崩しの必要性である。
 
上記命題を解決する手段、
要は首相候補を含め菅陣営より在る程度の声望をもった人物の一本釣りをすれば良いのである。
 
次期首相候補で菅直人と距離を置き、かつ、昨年の代表選で菅直人陣営で戦った有力政治家は一人しかいない。
 
前原誠司外務大臣。
 
なお、記者クラブも前原氏を支持しているようである。
今回の一件、各種閣僚の発言を聞くが、なぜか?前原氏の発言がまったく聞こえてこない。
次期首相候補として対抗馬の岡田幹事長などしつこいぐらいに、その処置を聞かれているのとは対照的に、次期首相候補として最右翼の前原氏の談話が流れて来ない。
 
ある種の出来きレースとも感じなくはないが、アメリカ(http://blogs.yahoo.co.jp/k99999five9/27052297.html)や記者クラブの論調は明らかに前原氏を次期首相として押し出そうとしている。
(但し、小沢氏の復権を願ってのモノではない)
 
その流れに対抗してるのが管直人首相だ。
本来なら前原氏は期を熟すのを待って菅首相を追い落とせば良いはずだった。
が、どうも仙石氏の発言の推移を聞くと、菅直人首相は前原氏を明確な対抗馬と認め、前原氏の追い落としに掛かり始めたようなのである。
実際、菅首相の対外政策には前原氏への対抗心の存在を感じざる終えないし、前原氏自体もその野心を最早隠そうとしていない。
 
その窮鼠、猫を噛む的な菅首相の愚かな行為(権力への妄執)により、前原氏は行動を早めた可能性を感じる。
が、一方で前原氏の党内基盤はそれ程、強固でない。
同じ派閥に属する仙石氏や枝野氏との隙間風を感じる発言を聞くようになったが、元々、政策に彼らとの一致性が高いとも思えず、袂を分かちつつあるようにも感じる。
 
次期首相への最右翼だが党内基盤の弱い前原氏と、党内基盤は今回の造反事件を見るまでもなく、ある程度ある小沢氏、厳密に言うと小沢氏、鳩山元首相(自身に相談なく、自身の政策の総てを否定した菅首相の事を深く恨んでいるようである。同時に党内融和より党内抗争を選んだ事も。海兵隊の抑止力は方言だった発言は自爆テロか?、残念ながら輸送ヘリ部隊に何の抑止力もないのは事実だから、菅直人他の現役閣僚は何も答えられない。)連合に前原氏が加わった可能性を感じてしまう。
 
以前、前原氏は、反小沢氏の急先鋒として盛んに小沢氏への批判を繰り返していた。
が、次期首相を意識し始めた頃から、小沢氏に関する論評を避けていた事が実を結んだようである。
当然、そのシグナルは小沢氏も受け取っていただろう。
どんな条件で手を結んだかは不明だが、連合がなったとすれば、今の政治状況を鑑みて事実上のワンサイドだろう。
 
昨年の尖閣における不首尾について自民党から批判が少なかった事(なぜか馬渕交通大臣が代わりに更迭、一方で漁船衝突事件当日、所管大臣であり、かつ尖閣外交を主導した前原氏は無傷)や、参院幹事長選における安倍元首相の動き(主導権争いに前原氏と関係の深い安倍氏が勝利)を鑑みると、前原首相の誕生は紛糾している国家審議の進展を予感させる。(取りあえずの
 
 
この一連の動きに抵抗しているのが管首相である。
退陣への勧告を無視し、一切の妥協、ある意味、首相にいられるのなら、一切の妥協を許しかねない菅直人が現在すがっているモノは伝家の宝刀解散権。
 
 
自ら現役総理大臣の落選という不名誉な可能性も考慮せず、予算執行前の時期に関係なく、「国民(菅首相)にとって何が一番重要か、必要かと考えて行動します」と、言外に解散権(民主党を道連れにした集団自殺)の可能性をチラつかせ始めたのは、権力への飽くなき妄執ゆえか。。。
 
その発言に野党の動きは止まりつつある。
今、民主党が解散に訴えれば、勝利は疑いのない状況だ。
ならば、解散させようが、自民党の方針のようでもある。
すんなり前原首相が誕生すれば連携する可能性もあるだろうが、一番望ましいのは自身が政権与党に戻る事である。
 
さて、首相の破れかぶれ解散の示唆に対し、民主党の諸議員達はどう動くのだろうか?
たった一人の権力への妄執の為に国民全体が付き合わせられようとしているが、どうせ約束された混乱だ。
ならば、早い方が良いだろう。
 
 
アホらしい事に、本来、あり得ない政治空白(解散すれば負ける状況故に解散があり得なった)が一人の妄執により訪れようとしている。
その結果起こる文字通りの政局により日本はどう変わるのだろう。
 
そのキーは菅直人の妄執。
解散によって起こるだろう合従連衡。
政界再編につながる政治混乱を望むが故に菅首相の頑張りに期待したい。
 
 
どうみても民主も自民もレゾンデテールを消失している。
 
 
民主党代表選、勝者なき混迷の時代への予感
 
 
長期の政治混乱を覚悟していたが、少し早まるかもしれない。
それ故に菅直人を応援する。
 
ガンバレ、菅直人。

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