今、すぐ沖縄が独立するかと問われたら、それは否だろう。
が、沖縄の苛立ち、不満のマグマは溜まり続けている。
07年に琉球大学(林泉忠准教授)が行なった調査によると、
日本に組み込まれて良かったと答えた人が約6割を占めた一方、独立を支持する沖縄県民も2割を超えたそうだ。
この数字をどうみるかだが、
日本の他の県、地方で、このような設問自体が成り立たないのに対し、この設問が成り立つ背景を考えると、日本は沖縄に対し鈍感過ぎる(KYだけど、KYでない。理由は後ほど後述)と、私などは思ってしまう。
実際、日本への帰属意識が他の地域と比較し著しく低い沖縄に対し、我々が普天間に対して行なったコメント群は沖縄人の気持ちを逆なでるモノだった。
沖縄の9万人集会、あれ本当に沖縄県人?
沖縄の人々の本当の気持ちを知りたい。(何気に多いコメントです。不思議・・・)
沖縄の脅威は中国だから基地があって当然だ。
地理的に仕方ない。
左翼に扇動されている。
沖縄は基地経済だから、基地がなくなると困るだろう。
日本の安全保障の為に犠牲になって当然だ。
国外は沖縄の真意ではない。
安全保障の火の粉を他の地域に飛ばすな。
基地は嫌、沖縄で負担しろ。(徳之島は、なぜ?国外を要求しないのだろう?不思議だ。)
安保の藪をつついたからだ。
上記のうようなコメント群が、あちらこちらのプログ、掲示板等で散見されたが、これら論評を見て沖縄人はどう思ったのだろう?
2007年の調査で自らを日本人でなく、沖縄人とする人が4割を超えていたが、今やどれぐらい高まったのか見当がつかない。(自らを日本人であると答えたのは25%、沖縄人で日本人が30%)
琉球が日本に帰属して100年余り、何度か沖縄は、その地理的理由から日本の為に犠牲になってきた。
沖縄戦では15万人もの沖縄出身者が犠牲になり、戦後は沖縄だけがアメリカに占領され続け、未だに多くの基地が、その時代からの継続で残っている。(返還当時と比較し17%程減少はしたが、冷戦当時とほとんど変化なし)
そして、ツライといって負担軽減を訴え続けた沖縄に対する日本の民意は我慢しろだ。
これほど彼らの気持ちを、情念を踏みにじる行為はないだろう。
気持ちを情念を和らげなければいけない所を、我々は何と対応したか?
安保の藪をつついた事を批判する方も多いが(実際、鳩山のやり方は最悪の部類)、先送りするのにも限度があるだろう。
もう少し、沖縄の気持ちを、我々は慮っても良いのではないかと思う。
さて、2010年の今、琉球大学が同じような調査を行ったら、どんな結果が出るのだろうか?
今や沖縄人の民意はヤマトの民意に完全に否定された。
独立派が増えているのは間違いないだろう。
尚、独立が現実的でないと考えている6割もの沖縄県民は、その理由に経済的理由を一番、最初に上げている。
独立をしない理由が文化的つながりでなく、経済的理由であるという事、それすなわち、
経済的に自立出来れば、彼らは独立を考えるという事であり、
つまりは、経済的自立=沖縄独立が彼らにとって現実的な選択肢になるのだろう。
(完全独立では、ないようだが・・・)
そして、その根底にあるのは日本政府の沖縄政策への強い不満だ。(約7割が不満。尚、日本政府が沖縄に対し友好的でないと考える人も6割いる)
KYな人を多くの日本人は批判するが、沖縄の情念、強い不満に対して、これだけKYでいられる理由は何でだろう?
不思議な話だが、
結局、KYも多数決である以上、日本人の多くが沖縄に対して思いやりを見せないのだから、我々的にはKYでないと言えるのかもしれない。
また、一方で、宮崎の口蹄疫には多くの日本人が同情を寄せる。
沖縄県民も宮崎県民も同じ日本人だが、なぜ?こうも温度差があるのか不思議でならない。
口蹄疫は同情できるが、安保が絡む沖縄は、自分達の安全の為に我慢しろって感じだろうか?
冷静に分析すると、凄く嫌な気分になってしまう。
が、一方で現実的に考えると、やはり沖縄の米軍基地は日本に必要だとも思ってしまう。
(日本はアメリカの庇護なしに生きて行けない。少なくても現時点では・・・)
申し訳ないと思うが、
私達の為に沖縄は犠牲になっているのだ。
だからこそ、
沖縄の犠牲に対し最大限の感謝をし、可能な限り、その負担を減らすベキと思うのだが、その減らせるはずの負担に対し、
日本人の多くは、搭載する兵員がいない海兵隊(9割がグアムに撤退)の輸送ヘリ部隊に抑止力を期待している状況である。
これでは、どうにもなるまい。。。、我々の拙い民意は冷静に普天間の状況を分析できていないのだ。
沖縄の怒りが、苛立ちが、日本に対する不信が頂点に達さない事を祈るばかりである。