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今回の民主党代表選に出馬した小沢氏。
どうも、その出馬自体は不本意だったようだ。
それは、出馬に関する動きが歯切れが悪かった事からも想像できるし、何より鳩山氏を仲介に管総理と談合を持ちかけた事からも明らかだ。
なぜ?党内最大派閥の小沢氏が党代表選に乗り気でなかったか?
理由は以下の3点に集約される。
①来年の統一地方選で自民党を根切りし、自派の地方議員を大量に誕生させる。→小沢幕藩体制の確立。
②勝手に相手が転ぶ→管総理の統治能力不足は明白。
そして、一番の理由は
③自身の不人気を自覚
だろう。
代表選に、たとえ勝ったとしても、史上稀にみる低支持率になり、早晩、立ち行かなくなるのは明白だ。
何より、国民に支持されない政党と連立を組む政党が現れるか疑問でもある。
以上、3点を鑑みると、小沢氏の希望は統一地方選を仕切れる職であったと推測出来る。
そして、後は時が熟するのを待てば良いのである。
管政権に国政を維持する力がないの明白だから、時が経てば経つほど、小沢氏に有利になったと思われたのだが・・・、天の時を待っていた小沢氏が座視できない事を管政権が行おうとしている。
所謂、消費税論議を軸とした自民党との部分連合だ。
これは想像だが、鳩山氏が仲介した際、小沢氏自身の処遇と伴に管総理に注文を付けたとも考えられるが、この消費税論議なのだが、
消費税論議を軸とした部分連合の実現は、おそらく、民主党にとって最悪の結果をもたらす事になると私は予測している。
そして、どうも、小沢氏も同様な所感を持っているようでもある。
だから、盛んに昨夏のマニフェストの維持、つまり消費税論議の封印をしようと、仕掛けているのだが、自身の処遇と伴に見事に管総理に蹴られてしまった。
管総理も多少、自民党の、この見え透いた手を見透かしているとは思うが、自身の金融国会(参院を抑えていた野党民主党の協力なくしては乗り切れなかった)での思いが、経験が強すぎて、国難に対しては、与野党伴に協力出来ると信じているようである。
それが一度、記事にした発言からも読みと取れる。
管総理、政局優先の党運営を自民に陳謝
何か、こう甘いというか、正直、凄味が管総理にはない。
一方、小沢氏は幾多の政局を乗り切ってきたので、上記状況、つまり前回記事にした自民党の梯子外しを相当、警戒しているようだ。
民主党代表選、秋波を送るモノと秋風を立てるモノの事情
過去、何度か小沢氏は、消費税増税を仕掛けた政治家だが、その政治家が消費税論議を封じようとしているのである。
何ともわかり辛いが、
前回記事で記載した。
>財政再建を明言しつつ、各種ばら撒き政策を行う民主党政権には重大な論理矛盾を孕んでいる。
>その論理矛盾を拡大させ破綻させようとしているのが、自民党だ。
をやられたら、民主党は瓦解しかねないし、不利な状況で解散総選挙を行わなくてはならないかもしれない。
故に、小沢氏は相当な覚悟をもって、代表選に出馬したと推察される。
自身の総理、就任はまさに茨の道だ。
また、その覚悟故に、勝っても負けても非常の手段を取る気がする。
その辺りの気構えは、管総理を遥かに凌駕しているだろう。
一部には検察対策で総理に就任するのではないかとの声があるが、もし、そうなら、もっと早くに代表選出馬を決断しているハズだ。
この辺り、勘違いしている方が多いが、見事に情報操作(管陣営、及び小沢の総理就任を喜ばない勢力)に引っかかっている。
結局、管総理と小沢氏を見比べた場合、政治家としての凄味が比較にならないと感じる。
権力を維持したいもの(管総理)と、権力を使って何かを為したいモノ(小沢氏)の気概の差だ。
※何を為したいか一切不明。闇の中。
所詮、管氏は有権者の民意を読むだけで、その希望以上の事は出来ないだろう。
一方、小沢氏は、その剛腕故に、民意を超えた何かを氏の独自の考えで実行しそうである。
どっちが、より民主主義かと言うと管氏なのだが、どうゆわけか民意は管氏も嫌っている。
結局、民意を読む達人なのだが、自身を支持する民意を作りだせるような政治家ではないようだ。
小泉氏を参考に、小沢氏を抵抗勢力に祭り上げて、人気を得ようとしたフシがあるが、どうも役者が足りないようだ。
そして、もし、今回、小沢氏が代表選に勝ち、総理就任した場合は、衆院解散へのカウントダウンになるのかもしれない。
不人気故に解散をする事で信を問うのである。
それは、兎にも角にも、二大政党の一方の雄、自民党の大勢が整っていないからである。
(借金問題と、候補者問題、特に参院選で力を使い果たしているので資金面は覚束ないだろう)
民主党は議席を減らすだろうが、上記状況を鑑みると、過半数は抑えると予測するのが妥当と思われる。
実際、参院選に負けたとは言え、比例、選挙区伴に民主党が比較第一党である。
2010 参院選 自民の醒めた勝利を分析
もっとも、管総理が勝っても、来年の初めには政権は瓦解(自民党の毒饅頭を食す気がする、後は谷垣総裁の人の良さ次第)するだろう。
まさに、どっちが勝っても次の混乱に向けた助走でしかない。
唯一、上記混乱を避けられたとしたら、昨夏における民主党のマニフェストまで遡る事になると考える。
今回の政治混乱のトリガーは、このマニフェストによるモノだ。
この時、図らずも、政権交代党(政権交代を焦った)の一面が強く出た事で、民主党はその清算に今、苦労しているのである。
故に、昨夏の衆院選で今ある事をある程度、予想していたのだが・・・
(正直、ここまでトントン拍子で進むとは思わなかったが、約束された結末。)
あの時、大勝を狙わなければ、民主党の今の苦境はなかっただろう。
そして、その責は小沢氏(イロイロと思惑があったと感じている。おそらく故意)にあるのだが、当時の民主党は是としてしまっている。
昨夏のマニフェスト見ての通り、所詮、政権交代が合言葉の政党だ、党として政権を担った時に行いたい政策に対する意欲が乏しいのだろう。
歴史的な政権交代を為した事で、その歴史的役割、寿命は尽きているのかもしれない。
一方、自民党。
こちらも、基本、冷戦終結により、その役割を終えている。
この政治混乱、どう見ても長続きしそうだ。
まるで、応仁の乱の始まりにも見える。
勿論、東軍の細川勝元も、西軍の山名宗全も勝者になれなかった。
おそらく小沢氏も、管氏も最終的に勝者には成り得まい。
そして、この重要な歴史の境目、新たなモノの胎動を聞くからこそ、私は高揚する。
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政治
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今回の民主党代表選を複雑(結果によって引き起こされる未来が不透明)にしているのは以下の2点だろう。
①小沢氏に政権をまとめる力があるかもしれないが民意がない
②管氏に民意が多少あるかもしれないが政権をとりまとめる力がない
*管政権に参院選で一応の審判が下されており、民意があると言えない。
ただし、相対比較で小沢氏に対する強烈な嫌悪感によって一見、氏に民意があるように見える。
だが、実質は小沢氏よりマシという消極的な支持な為、薄氷の支持だ。
その意味を、管氏を支えるグループが理解していると良いのだが。。。。でなければ裸の王様だ。
以下、敬称略
故に、どっちが勝っても、負けても、どうにも不透明感が漂う。
本来、管直人が小沢を引き込めば(小沢の要望)、良かったのだが民意を慮って、その要請を拒否し、結果、仲介の労をとった鳩山グループまで、離反してしまった。
権力維持に汲々とする男が、民意に迎合する男が故に、その権力を失いかねない。
結局、管直人は、所詮、その程度の男なんだろう。
権力に対する妄執は強く感じるが、凄味を感じない。
(普天間での対応を見てから、押し並べてその関係者(岡田、前原、北澤、平野。。。)への評価が低くなっています。当事者にも関わらず、鳩山を見捨てた事で総理大臣の席を手に入れましたが、どうもそんな輩が生理的に嫌いなようです。)
何を第一目標においているのか、はっきりしない。
政権維持を目的とするなら、鳩山の仲介に乗っかれば良かったはずである。
が、支持率の下落を恐れ、その仲介を蹴ってしまった。
そもそも、(見せかけの)支持率が多少あっても管政権に未来を感じないのは、連立相手がいない事に尽きる。
だから、民主党内で管直人一派の支持が上がらないのだろう。
それを理解しているからこそ、管直人は
盛んに、野党へ秋波を送るのだが、見事に無視されている。
(本質的には管直人に三行半を突き付けている)
が、最近、自民党周辺が騒がしく動き始めている。
本来なら、管政権の倒閣を行なっても良さそうなのだが、まったくその動きを止めてしまった。
逆に、消費税関連における部分連合を示唆し始めるなど、管政権の延命を手助けする動きを見せ始め、他の野党とは一線を画し始めている。
どうも、自民党としては、相対比較で、管直人と小沢を見比べた時、管直人の方が組み易いと判断しているようだ。
そして、管直人に毒饅頭を食わせようとしている。
毒饅頭、つまり消費税増税論議をしておきながら、途中で秋風を立てるのである。
財政再建を旗印に消費税導入論議を進めるだけ、進め、最後に、民主党のバラマキ政策の不備を追及して秋風を立てるのである。
これをやられたら、どうにもならないだろう。
参院選選挙前に何でも良いから配らせてくれで、各種問題を抱えた『子ども手当』関連法案を無理やり通したのは記憶に新しい。
その上に、昨夏の衆院選でムダ削除により9兆円余りを削減すると言いつつ、消費税増税論議だ。
大義はどう見ても自民党にあるように感じる。
(これが大義だとしたら寂しいが。。。有権者はそう判断するような気がする)
おそらく、財政再建のみを目的に消費税論議をしたら、最終的に民主党は大敗するだろう。
財政再建を明言しつつ、各種ばら撒き政策を行う民主党政権には重大な論理矛盾を孕んでいる。
その論理矛盾を拡大させ破綻させようとしているのが、自民党だ。
そして、その自民党に管直人は援けを求めている。
②管氏に民意が多少あるかもしれないが政権をとりまとめる力がない
の大きな理由は、連立相手がいない事でもある。
だから、多少の無理を承知で、自民党と手を組む可能性がある。
そして、最終的には、その毒饅頭を喰わされるのだろう。
管直人は民意を読む達人だとは思うが、民意を作る事は出来ないようだ。
どっちらにせよ、管直人の政治生命は尽きようとしていると感じる。
そして、自民党はウルトラCで首相指名で管直人を支持するかもしれない。
勿論、政権を奪取する目的でだ。
政策の是々非々(国民生活)でなく、政権奪取を目的で行なわれる権力争奪戦。
まさに、サル山のボスざる争いだ。
もっとも歴史を省みてみれば、権力のTOPとはそんなモンであるのかもしれない。
理想は理想なのか?
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個人的に今回の代表選、それ自体には意味がなく、むしろ害の方が大きいと感じる。
本来なら菅首相が参院選敗北の責任をとって代表選に出馬せず、他方で小沢氏は政治資金問題を理由に代表と幹事長を辞任した過去に鑑みて出馬を断念し、代表選は新しい人たちによって争われることが望ましかったとも考える。 (民主党にとって、自分にとってはどうでも良い)
が、なぜか不思議な期待感、高揚感が、その代表選にあるのはなぜ?だろう。
一種、不思議な高揚感、期待感が政界を覆い、同じ理由で不安感も覆っている。
理由は政界再編だろう。
たちあがれ日本の園田博之幹事長も都内の講演で「政界再編の一つのきっかけになるかも知れない」と期待を示したようだし、今回の代表選は、政界再編への呼び水になると考える識者が少なくないようだ。
民主党の代表選で菅首相が再選されたとしても、小沢氏が勝ったとしても、負けた方が党を割る可能性があり、それは他の政党も巻き込んだ政界再編への大きな流れになる感じる。
また、党を割らなくても首班選挙で民主党内から反乱者が出た場合には、かつての自民党の四十日抗争の時のように、首班選挙は仕切り直しとなり、次の首班指名に向けて新しい多数派工作(民主党小沢派が中心となっての)が展開されるだろうし、そうした多数派工作が政界再編成を伴う公算も大きい。
何にせよカオスだ。 そのカオスに期待感、高揚感を感じるのだから、日本の閉塞感はやはり強いのだろう。
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いよいよ、全面戦争だ。
私達の生活とは関係なく、どちらが権力を握るかと言う、ある種低次元な、一方で非常に分かり易い戦いだ。
長い政治混乱(政局)の号砲が聞こえたような気がする。
昨夏のマニフェストを読み、今日ある事を予測(だから、気が滅入りプログを停止していた)していたが、今は諦観の気持ちだ。
上記状況を考慮し、準備をするしかないだろう。
基本、長期の政治混乱期におけるトップランナーは脱落し易く、多くは悲運な最後を遂げる。
さて、どんな政治家があらわれか?
戦前のドイツのような状況だ。
閉塞感の後は狂おしい熱狂が待っている。
祭りだ。
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民主党の代表選挙は9月1日告示、同14日投票(国会議員の場合。それ以外の有権者の投票は14日より前)で実施されるが、臨時国会の終了(8月6日)とともに、この代表選の選挙戦が事実上スタートした。
8月8日時点で代表候補として名乗りを上げているのは菅直人首相だけであり、ほかには菅首相に批判的な海江田万里衆議院議員(衆院財政金融委員長)が出馬の意向と伝えられているだけだ。しかし現実には、民主党内では菅首相に批判的な勢力、とくに小沢一郎元代表を支持する議員たちが菅氏への対抗馬を立てるために活発に動きつつあり、問題はそうした反菅グループとして誰を候補として推すかに絞られてきている。 見通しとしては、小沢派が小沢氏本人を候補として担ぐ場合と、小沢氏以外の候補を広く反菅グループから推す場合とがあるが、結局は小沢氏自身が出馬する公算が大きいと思う。 菅首相の代表としての続投については、岡田外相、前原国交相、野田財務相、蓮舫行政刷新相ら菅内閣閣僚の多くが支持を表明している。ただし、原口総務相らは態度を保留している。
これに対し、海江田議員(鳩山グループ)が8月3日に議員約50人を集めた講演会を主催し、周囲から代表選出場の準備かと見られたのに続いて、自ら出馬の意思がある旨を小沢氏と鳩山由起夫氏に伝えていたことが6日に明らかになった(産経、7日)。海江田氏は小沢、鳩山両グループからの支持を取り付けたいものと見られている。 他方、6日には、小沢氏に近い山岡賢次党副代表が呼びかけた「09政権マニフェストの原点に返り『国民の生活を守る』集い」に約150人が、また、やはり小沢氏に近い衆院1回生議員による「真の政治主導を考える会」(鳩山氏が講師として講演)に約100人が参加した(各紙、7日)。いずれの会合もキー・ワードは「衆院選マニフェストへの原点回帰」で、もちろんその内容は菅批判である。 山岡氏が呼びかけた会合には小沢、鳩山両グループと旧社会党系の議員が参加したと伝えられる。また鳩山氏は小沢氏に近い1回生議員の会で講演しており、このことも小沢・鳩山両グループの連携を思わせる。鳩山氏はこれまでのところは公(おおやけ)には菅氏の続投を支持しているが、6日の上記講演では「今こそ(マニフェストの)原点に返らなければならない」と訴えている(読売、7日)。
さらに、鳩山グループは19日に研修会を開くが、これに小沢氏と同氏を支持する一新会の議員を招待しており、この研修会が「菅首相批判の合唱の場になりかねない」(産経、7日)。 だが、「反菅」陣営の中心とされる小沢グループ内にも「衆目が一致する対抗馬がいない」との悩みがある(日経、7日)。
海江田氏は小沢、鳩山両グループの上記のような気運に乗ろうとしてると言えるし、また今年6月の民主党代表選(菅氏が代表に選ばれた際の選挙)に際し小沢氏から出馬を打診されたことを一つのよりどころとしているようだ。しかしこの点について小沢氏の側近議員は、「前回打診を受けたから、今回も支持してもらえると思ったら考えが甘い。小沢氏が出馬しない場合のワン・ノブ・ゼムに過ぎない」と手厳しい(読売、8日)。 結局、小沢陣営には小沢氏以外には皆が一致できる代表候補はいない、ということだろう。それは、実際に菅首相をしのぐ力を持っている政治家としては小沢氏しかいないと考えているためであり、また、小沢グループの議員には、小沢氏をさしおいて自ら代表選に名乗りを上げることは許されない、といった自己抑制が働くためであろう。 そうしてみると、たしかに上述のような議員の集会も、「小沢氏に近い議員が主導しているため、小沢氏が出馬する環境を整える狙いがある」(読売、7日)と見られるのも当然だ。そして、もし小沢氏が候補になれば、菅首相の参院選での失敗が明白なだけに、小沢氏が代表選で勝つ可能性は大きい。
小沢氏にとっての最大の問題は、いうまでもなく政治資金問題だが、小沢はその点に関して少なくとも検察庁の捜査では不起訴になっており、自らもこれまで「法に触れることはしていない」と主張してきていることからすれば、周囲から推されれば代表選に出馬することはまず確実だと思われる。 もちろん、検察審査会はなお小沢氏のケースを審議中であり、その議決(民主党代表選の後になると予想されている)で「起訴」とする可能性がある。もし小沢氏が首相になっていたと仮定した場合、この起訴決定が出た場合には同氏は窮地に陥るのではないかと思うのだが、法的には「国務大臣は、その在任中、内閣総理大臣の同意がなければ、訴追されない」(憲法第75条)から、小沢氏が自らにこの「特典」を適用すれば訴追を免れ得るようなのだ。 もちろん、仮に小沢氏が民主党の代表選を制して首相に選任されれば、多くの国民はそのことに拒否反応を示すだろうし、その後実際に「小沢首相」がめざましい政治成果をあげるのでなければ、内閣と民主党はさらに支持を減らすことになると思われるし、次の総選挙では敗北が濃厚だろう。
小沢派の諸氏もそうした不安を抱いているだろうが、菅内閣のままでは民主党はジリ貧だと考えれば、この際は小沢氏の“剛腕”を頼み、それによって生み出され得る成果に賭けるほかに方法はない、というところではないか。 ただし、もし小沢氏自身が出馬を辞退した場合、小沢派としては、他の派と協力して、別の候補を立てて菅首相と争う以外にはないが、その場合には反菅派の勝算はずっと小さくなると思われる(相手が小沢氏でなければ、なんといっても現職の首相は強い)。それでも反菅派が勝った場合、選ばれた新代表・新首相が極めて有能でなければ、民主党の退勢を食い止めることは容易ではないであろう。 他方で、菅首相の続投を支持する民主党の人たちは、小沢氏が代表選に出て来ることを恐れていると思われる。菅続投支持派とはその実態は反小沢派であるから、できることなら菅氏に代わる有力な候補、すなわち参院選挙の“戦犯”ではない非小沢系候補を擁立したいところであろう。しかし、菅氏が首相である限り、同氏以外の候補を立てることは事実上不可能である。
そうすると、あり得る展望としては、①菅対小沢の一騎打ちとなって小沢氏が選ばれるか、②小沢氏以外の候補が反菅派から出てきて運良く菅氏が再選されるか、③小沢氏以外の反菅派候補が勝つのいずれか、おそらく①か②であろう。 ただし、この②の場合には、すでに支持率を落としてきている菅内閣と民主党がさらにジリ貧をたどる可能性が大である。そのような展望の下では、小沢派が党を割り、政界の大再編成に打って出るのではないか。 以上のように見ると、9月の民主党代表選で小沢氏が選ばれようと、菅首相が再選されようと、はたまた第3者が選ばれようと、民主党には明るい展望が開けにくい、と考えざるを得ない。
つまり、菅対小沢の対決を軸とする民主党の党内闘争は、民主党にとっても、さらに日本の政治にとっても不毛だと思われる。この不毛の対決を避ける唯一の方法、それは菅首相も小沢氏も今回の代表選への不出馬を宣言することである。 そうすれば、いま菅首相の続投支持を表明している反小沢派の人々も、小沢氏以外の反菅派の人々も、すべて自由に(誰に遠慮することなしに)代表選に立候補することが可能になる。そのことは、民主党としての参院選敗北の総括になるし、広く民主党の人材を発掘する絶好の機会となり、民主党の活性化の可能性を開くものと思われる。 |



