|
自分が純粋な文系人間なので、パスカルのような文理両道の天才は、僕にとって畏敬の対象となります。
パスカルは、《パンセ》の中で、明解かつ快刀乱麻の論述をしていますが、これから時々ですが、そんなパスカルの言葉を御紹介したいと思い立ちました。
「わたしはデカルトをゆるすことができない。かれは、その哲学全体の中で、できれば神なんかなしですませたいと、思ったことだろう。しかし、世界に動きを与えるためには、神に指でひとはじきしてもらわずにはいられなかった。そのあとでは、もう神なんかに用はなかったのだ。」
「人間は、明らかに考えるために作られている。それが人間の尊厳のすべて、人間の価値のすべてである。人間の義務はちゃんとした方法で考えるということにつきる。ところで、思考の順序は、まず自分自身から取りかかり、次いで自分の創造者、自分の目標に及んで行くべきである。」
以上《パンセ》田辺保訳(角川文庫)から
パスカル【Blaise Pascal】
フランスの哲学者・数学者・物理学者。大気圧・液体圧に関する業績や円錐曲線論は有名。無限な宇宙に比すれば、人間は葦の如く弱いが、それを知っている人間は「考える葦」として「知らない宇宙」よりも偉大であり、更にすべてを知っていることよりも一つの小さな愛の業の方がなお偉大であると説いた。これを物体・精神・愛という秩序の三段階と呼んだ。今日では実存主義の先駆と見なされている。著「パンセ」などのほか、イエズス会士との論争書簡集がある。(1623〜1662)
《パンセ》
パスカルがキリスト教護教論のために書いた断章の集成。人間の本性の矛盾に関する深い洞察と信仰に対する鋭い分析がある。著者の死後1670年刊。瞑想録。
以上《広辞苑》から
|