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ヨハネス君から投稿をいただきましたので、掲載いたします♪♪ Jinkさんのリクエストにお応えしてオペラ(ドン・ジョヴァンニ)の投稿をいたします。よろしくお願いします。 ******************************************** 「ドン・ジョヴァンニ」 私の場合の「無人島への1曲」はオペラの全曲でも許されるのなら、迷わず「ドン・ジョヴァンニ」です。モーツァルトはあらゆるジャンルに傑作を残していますが、私にとって最も重要なものはオペラということになります。 近年、初期の作品もずいぶん取り上げられるようになっていますが、私はまだこれらの作品は良く知りません。 私が主に聴く(観る)作品はイドメネオ以降のものが中心です。その中でも特別に好きなのがこの「ドン・ジョヴァンニ」です。 先日は立川でワルシャワ室内オペラの公演を観にいきました。歌手の声に少々不満がありましたが、それでも音楽の素晴らしさには変わりはないので十分に楽しめました。因みにこのホールが狭く一番安い席(4,000円、2階席中央)だったのですが、通常の大ホールの場合はS席でしょうね。郊外の小さいホールのコンサートは安い席が大変お得ということです。 このオペラ、序曲の出だしからスゴイです。 通常のモーツァルトのオペラの序曲はオペラの中で使用される旋律等を使わず、全く別の素材により作られていますが、この序曲はオペラのクライマックスで騎士長の石像(ドン・ジョヴァンニを地獄に連れて行く)が現れる場面で奏されるニ短調の和音で始まります。 主部に入り軽快なニ長調になる訳ですが、何かこの辺は同時期に作曲された「プラハ交響曲」に良く似た構成です。彼の書いたオペラの序曲の中でも最高の傑作と思います。 私はこの序曲のみをよく聴きます。因みにコンサート等ではモーツァルトがコンサート用に書いたエンディング版が使われています。 このオペラは騎士長が決闘でドン・ジョヴァンニに殺される場面やドン・ジョヴァンニが地獄に落ちる場面等の劇的な設定があることもあり、モーツァルトの作曲技術およびセンスが最高に発揮されている作品と思います。 ワーグナーのオペラのようにライト・モティーフを覚えるような必要もなく音楽と劇を楽しませてくれます。また、このオペラの音楽はその一部分を取り出しても魅力的なものでいっぱいです。よくも次から次とこんなに素晴らしい音楽が続くものかと感心します。 私がこのオペラの中で特に好きなアリアは第1幕でドンナ・アンナが父を殺害した犯人がドン・ジョヴァンニであると気づいた時に歌う「私、死んでしまう」と第2幕でオッターヴィオが歌う「今こそ、私のいとしい人(アンナ)を慰めに行ってください。」というアリアです。 このオペラは本当に良くできているのですがただひとつだけ、第2幕でドン・ジョヴァンニが地獄に落ちるところで、幕になった方が「劇的効果のある終わりかた」のような気がしてなりません。その後のフィナーレが少々白けた感じがする時があります。 私はCDおよびDVD・ヴィデオを10種程所有しておりますが、以下のものを主に聴き(観)ます。 CD ベーム=ヴィーンPO の1977年ザルツブルグでのライブ録音(DG) シェリル・ミルンズ、アンナ・トモワ・シントウ、ペーター・シュライヤー ワルター・ベリー、エディット・マティス他 バレンボイム=ベルリンPOの1991年のベルリンでの録音(ERATO) フルッチョ・フルラネット、レッラ・キューベルリ、ウーヴェ・ヘイルマン ワルトラウド・マイヤー、ジョン・トムリンソン、ジェーン・ロジャース他 ※何れも輸入盤なので私のカタカナ読みが違うかもしれません。 ヴィデオ アッバード=ヴィーンPOの1990年5月18日のアン・デア・ヴィーン 劇場での収録ヴィデオ 1991年のNHKBSで放送されたもの ルッジェーロ・ライモンディ、チェリル・スチューダー、カリタ・マッティ ラ、ハンス・ペーター・ブロホビッツ、ルチオ・ガルロ、マリー・マクロク リン他 |

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ルスランとリュドミーラのDVDの特典映像にはゲルギエフのキャストに関する説明があります。当時のキーロフ劇場にはもっとベテランの歌手がいたが、結婚直後に誘拐されたリュドミーラの初々しさを出すためにネトレプコを抜擢したと。録画当時のネトレプコは本当に美しいです。
2006/12/26(火) 午前 0:19 [ JinK ]
ゲルギエフは歌手の年齢と役の年齢が合うことを重視していますね。前回の来日公演のエウゲニー・オネーギンもそれぞれの役に設定された年齢に近いキャストを組んでいました。大切なことを言うのを忘れていました。ネトレプコは、デビュー時から抜群にきれいな声です。
2006/12/26(火) 午前 0:26 [ JinK ]
ドン・ジョヴァンニの第1幕第9(第7曲)で、ドン・ジョヴァンニが村娘のツェルリーナを誘惑する二重唱(手に手を取り合い)は、モーツァルトが書いた人間の感情表現の素晴らしさを代表する箇所として有名です。ドン・ジョヴェンニの La ci da rem la manoの甘い囁きに、結婚相手のマゼットを想うツェルリーナは異なるメロディを返す。この応答を繰返した後に、ツェルリーナが16分音符の浮き立つ音で「もうだめ」と歌う。今度は二人の「行きましょう」の合唱になって、女性の心変わりを示すところです。
2006/12/26(火) 午後 8:47 [ JinK ]
−続き− この部分ではモーツァルトの音楽が人間心理を残酷なくらいに鮮やかに描写しています。台詞と音楽を注意して聴くと、モーツァルトのオペラの素晴らしさに気がつきます。モーツァルトがウィーンに住んだ10年の間に書かれたイタリア語のオペラ(フィガロ、ドン・ジョヴァンニ、コジ)は、どれもが人間心理の微妙さを音楽で表現した最高の作品です。
2006/12/26(火) 午後 8:55 [ JinK ]
77年のベルリン国立歌劇場(スイトナー)の初来日はドン・ジョヴァンニで幕を開けました。大阪公演の初日もテオ・アダム、シュライヤー、アンナ・トモワ=シントウなど素晴らしいキャストで、これまでに聴いたモーツァルトのオペラの中では最も忘れられない演奏です。
2006/12/26(火) 午後 9:02 [ JinK ]
「お手をどうぞ」はかなり流行った曲だったのでしょうね!後にショパンもこの主題を使って変奏曲を書いています。モーツァルトのイタリア語オペラでもドイツの指揮者(カラヤンは別ですが、、)はどういう訳かドイツ人を使いますね。フルトヴェングラーやベームなどなど、、、、。
2006/12/26(火) 午後 9:41 [ ヨハネス ]
オペラはモーツァルトのこの3つのオペラと魔笛をもって音楽史上の最高峰に達してしまったような気がします。後のワーグナー、ヴェルディ、ベッリーニ、プッチーニ、R.シュトラウスも勿論素晴らしいのですが、何れもモーツァルトを超えたとは思えません。
2006/12/26(火) 午後 9:47 [ ヨハネス ]
あくまで私の個人的意見ですが、別のアプローチにより最もモーツァルト・オペラに近づいたのはチャイコフスキのオネーギンだと思っています。ドラマの進行を全く妨げない自然で美しい音楽が続くからです。
2006/12/26(火) 午後 9:54 [ ヨハネス ]
ヨハネスさん、確かにドイツの演奏スタイルが合うオペラかもしれませんね。オケのパートもそうかもしれません。ベルリンフィルはカラヤンと85年に録音した時に初めてドン・ジョヴァンニを演奏したとのこと。コンセルトヘボウもアーノンクールとの録音までに演奏したとは思えませんし、ピリオド奏法での録音なので、コンセルトヘボウにとって大きなチャレンジだったと思われます。それほどまでに二人の指揮者がシンフォニーオーケストラにこだわっているということです。ドン・ジョヴァンニはオケを聴く楽しみが大きいオペラですね。
2006/12/27(水) 午前 5:28 [ JinK ]
モーツァルトの4つのオペラには、この数年間で特別な愛着を感じるようになりました。学生時代に聴き始めた時にはモーツァルトは美しくて楽しい音楽と言うイメージでした。しかし最近では親子や恋人の間の人間心理の葛藤や悩み・喜びの真実をモーツァルトのオペラから感じるようになりました。ヨハネスさんが音楽史上の最高峰と言われるのに同感です。
2006/12/27(水) 午前 5:45 [ JinK ]
作曲家の諸井誠さんが1955年にピエール・ブーレーズのパリの住まいを訪問した時のことが77年のベルリン国立歌劇場の公演プログラムに書かれています。当時、最先端の現代音楽の作曲家として活躍していたブーレーズのベッドのそばにはドン・ジョヴァンニの総譜が置かれていたそうです。 「モロイ、これが僕のバイブルなんだよ。この中には最高の音楽がある。真実の音楽が・・・。僕は、毎晩これを読みながら眠りにつくのだ。」
2006/12/27(水) 午前 5:56 [ JinK ]
エウゲニー・オネーギンは小澤征爾のウィーンでのライブCCDを最近買って現在勉強中のオペラで、作品の良さやポイントがあまりよく理解できていません。ヨハネスさんがオペラのトラックで5つあげられたオペラの2番目に書かれていたので愛着を持っておられる作品ではないかと思います。時間ができればシベリウスの次にどうでしょうか。
2006/12/27(水) 午前 6:11 [ JinK ]
ブーレーズのバイブルがドン・ジョバンニとは、、。知りませんでした。かのゲーテもこの作品にほれ込んでいたようです。私もブーレーズのようにはいきませんが、このスコアを眺めていると幸せな気分になれます。
2006/12/28(木) 午後 8:29 [ ヨハネス ]
チャイコフスキの人気曲はいつも交響曲第5番、ヴァイオリンおよびピアノ協奏曲のようですが、本人が自身を持っていた作品は交響曲第6番「悲愴」であり、またオネーギンであっただろうと思うし、私もこの2曲は上記の2曲とは異質の傑作と思っています。
2006/12/28(木) 午後 8:34 [ ヨハネス ]
私は名の通りブラームスが好きなのですが、、。モーツァルトとチャイコフスキは意外と共通点があると思います。共に多くのジャンルに作品を残したこと、特にオペラ、交響曲および協奏曲にいずれも複数の名作を残した作曲家というだけでも他に殆ど例がありません。※ほかにショスタコーヴィッチおよプココフィエフの名を上げる人がいるかもしれませんが、、。
2006/12/28(木) 午後 8:41 [ ヨハネス ]
私もヨハネスさんと似ていて、ベートーヴェンの交響曲とピアノ・ソナタ、ブラームスの交響曲を聴いて育っています。モーツァルトとチャイコフスキーはオーケストラを聴く喜びを与えてくれました。最近はゲルギエフが活躍するようになって、ロシアのオペラにも関心を持つようになりました。ヨハネスさんのコメントにあるオネーギンを次は聴きこんでみたいと思います。
2006/12/28(木) 午後 9:44 [ JinK ]
Jinkさんのおかげでオペラを観るのがますます好きになりました。ありがとうございます。今年も可能な限り新国立劇場に行こうと思っています。
2007/1/3(水) 午後 6:08 [ ヨハネス ]
ヨハネスさんはよく新国立劇場には行っておられるようですね。私はまだ行ったことがありません。過去のブログを拝見してうらやましく思っています。
2007/1/3(水) 午後 7:35 [ JinK ]
Jinkさん、ぜひ一度新国立劇場に行ってみてください。日本で唯一のオペラ・ハウスですから、、、。評論家からは不満の声も聞こえますが、コンサートホールでの上演とは全く異なります。ロンドンのコベント・ガーデンのような雰囲気が味わえて私はとても気に入っています。10周年を記念してニック・ネイムを募集しているようです。私は今後も日本の文化として定着するように応援していきたいと思います。
2007/1/3(水) 午後 9:43 [ ヨハネス ]
ヨハネスさん、コメントありがとうございます。今年は新国立劇場に行ってみるようにします。コヴェントガーデンはまだ行ったことがないのですが、ヨーロッパのオペラハウスは11ヶ所ほど行きました。どこも雰囲気があってコンサートホールとはずいぶん違いますね。私はミュンヘンのバイエルン国立歌劇場が一番好きです。
2007/1/4(木) 午後 1:11 [ JinK ]