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仕事から帰宅してお茶を飲んでいると、テレビで十代の全盲演歌歌手のエピソードを放映しておりました。 僕は、ボチェッリのことを連想して、妻と二女に彼のことを話しました。 久しぶりに彼の歌声を聴きたくなり、《セイクリッド・アリアズ》を取り出して、いま聴いています。 このCDのレビューは2006年2月21日に掲載いたしましたが、このアルバムを聴きながらレビューを読み返すと、当時入院闘病中だった亡父のことが思い出されます。 ここ数週間、ボチェッリの《セイクリッド・アリアズ=宗教アリア集》(1998,1999年PHILIPS)を楽しんでいます。チョン・ミュンフン指揮サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団他がしっかりとバックを演奏しています。僕は三大テノールでは断然パヴァロッティが好きですが、ボチェッリの声はパヴァロッティを彷彿とさせる美声です。
全部で16曲の歌がエントリーされています。カッチーニ、バッハ/グノー、シューベルトのアヴェ・マリア、モーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプス、ヘンデルのオンブラ・マイ・フ、きよしこの夜などの超有名曲が、このような高レベルの演奏で聴けるのは嬉しい限りです。僕はそうした名曲たちのなかでも、とりわけ2曲目の《聖なるマリアよ》(マスカーニ作曲《カヴァレリア・ルスチカーナ》:間奏曲からのメルクリオ編曲)に感動いたしました。 「カルーソーからパヴァロッティまでの今世紀のもっとも有名な歌手たちのほとんどが、このジャンルへの愛情、そして忘れ去られるおそれのあるこの音楽の型への愛情の表現として宗教アリア集を録音しています。これらの宗教アリア集は神の栄光を讃え、その偉大さを讃美するために作曲されました。それらは、神に対する作曲家の魂の高まりを証言し、表しており、音楽の中でもっとも崇高な、もっとも精神的な瞬間です。新しい千年の始まりにあたって、私が子供の時から知っているもっとも感動的な、純粋なアリアのいくつかをぜひ歌ってみたいと思ったのはこうした理由からです。」とボチェッリは自ら語り、語ったとおりに歌っています。 |

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