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Akishima-city 50th Anniversary Memorial SpaceーMilky Way of Sculpturs
昭島市制施行50周年記念「彫刻銀河」冊子 p1
実行委員長挨拶より全文掲載
様々な芸術活動の中で、彫刻は最も日本の日常から遠い存在になっています。かって天平の時代から鎌倉まで、あれほど多くの優品がうみだされたのが嘘のように、日本では彫刻は影をひそめたままです。(寺院の飾りやモニュメンタルな銅像ばかりです。)そこでお近づきのご挨拶をいたしましょう。
彫刻は空間を作ります。上下、前後、左右、周りの空間を巻き込んで、異空間を作ります。幼児が彫刻のもつ空間内に入ったとき、彼等が全身で示すよろこび、うれしさは、いつも私たちを驚かせます。彫刻が投げかけるものは私たちの原初的な感性に働きかけるもののように思います。印刷物やディスプレイ上の画像のように情報を伝えるものでは有りません。人が人として存るそのことに働きかけるものであり、優れた彫刻は人を人たらしめることが出来ると確信しています。
街に彫刻があること、そのことの意義は、今すぐ計量化することはできません。今日、作品に出会ってちょっとうれしく感じた人が、その日を快く過ごせる、周りの人がそのおすそ分けをもらう、そういう即効はあります。(ある人には、人生を変えるほどの衝撃の出会いとなることもあります。)その積み重ねが社会を変える要素になっていく。10年後20年後、いいえもっとかかるかも知れません。しかし、さらなる50年後の昭島市に、この彫刻群は必ず良い影響を残しているはずです。
未来の良き昭島市のめの、はじめの一歩にかかわれたことを誇りと思います。
. produce & direct/Shinji GOZU editorial office/Ki.ari issue/2005.3.31
この施設は東京都多摩スポーツセンターが昭島市へ移管され化粧なおしをして開館。東京都のころからの利用者も多い。温水プールや弓道場、クライミング壁などもある。この中庭が彫刻設置の場所。周囲の建物が高さもガラスの材質も威圧的でない。ガラスは、昼間には内部から外が見え外からは中が見えず鏡のよう、暗くなると内外逆になる。また広場の両隅が広すぎない開口部で適度な密度を保ち、また閉塞感も無い。土の芝布は平坦でなく軽くスロープを描く。春になるとクローバーが咲き、夢のような世界になる。ずーっと彫刻設置のためにまっていてくれたよう。
昭島市から50周年記念年度の終わりに、5月から7ヶ月間続けた「リレー美術展 7monthes link」の作品から2点ほど設置できないかとの相談を受けた。2作品でなくその予算内で7人すべての設置を(当然、他作家の了解の後で)進言。在住作家のTさんと私は利益が出ないことになった訳だが....。設置場所もこちらから持ちかけゴーサインがでた。一人当たりの予算は二百万ちょっと。台座等の設置工事迄含めてだから....。
とてもすてきな場所であったことと、リレー展への市の対応が礼儀正しく熱心にやってくれたこととか市民の支持とかすべてが良い結果をもたらしたのです。
昭島在住作家は1人でしたが、出身の作家が2人、在勤2人、20年近く住んでいた人が2人とすべて昭島関連者で、ハイレベルなまま実行でき、よい企画でした。
立川から2駅目、南口から5分。コンパクトで充実した空間。ぜひお出かけ下さい。入場無料。閉館日でも庭には入れます。(私の素材が木で、室内展示なので休館日にはガラス越しにのぞいて下さい。)
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