Sculptor Gon Shinji WORLD

44年間生きた場所から移動中 住居は近場に確保 制作場所はあちこちに分散中

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

多摩川野外美術展 覚え書きその1
1988年11月、昭和天皇が危篤状態に入っていることを日本中が察し殆どのイベントが自粛というかたちで取りやめになっていく中(灰色の東京。その重苦しい空気を覚えいらっしゃる方も多いと思います。その後のバブル景気はこれの反作用?)、多摩川緑地福生南公園では17名の作家の美術展覧会が開かれました。河原にも拘らず1万人以上の観客が訪れ、その後の展覧会開催へのエールとなりました。
 私がこの展覧会を企画しようと思ったきっかけは1987/5月浜松中田島砂丘での野外美術展に出品したことから始まります。それまで室内展示で仕事をしてきた木の作家が野外で展示するのは刺激的でした。天竜川集積材の雑木2mもの50本ほどでサークル/結界を砂浜に作りました。灼熱の中、砂丘の保護
のため車を乗り入れないことを作家同士の約束とし、担いで一本ずつ運び込みました。(この展覧会の終了直後に30才代の作家が心臓発作で電話中に倒れると言う傷ましい記憶があります。)さあこれから野外でも、もっと仕事をするぞと思ったのですが、1980年からのこの展覧会はこれが最終回にしますということで断念。では別の機会をと探し、北浦和の県立公園の野外展に参加もしました。が、違和感が。もっと自分の生活空間の近くで、あの人やこの人、あの子たちに見てもらいたい。そしてより自然の残る空間で展示してみたいと探し、多摩川の河原を候補としました。
 浜松野外展の参加作家や会場近隣の作家に参加を呼びかけ、会場の公園管理者福生市の賛同を得、展覧会の後援に近隣市町村の内諾をもらい、後は建設省河川事務所に許可申請するだけとなった。市の担当課長と河川管理事務所へ申請に出向いた。担当所員が市の協力もあり問題はないでしょうという。その場面に奥から所長が登場。「それはだめです!河川は展覧会の為に有るのではない、許可できない」と。それから2時間ほど団判、ここですべて終わらせるわけにはいかない。この地域では初めての展覧会だと期待してくれている方々、何回か委員会を重ねポスター印刷など経費はわれわれ作家負担でもやろうといってくれた人たちの意気に答えられない。この場、多摩川上流出張所で即答をださずに上級の京浜工事事務所の判断に委ねると言う形でその場を退去する。
 これからが大変。(気が付いてみると、これ迄にも河川での美術展が2,3行われていたが一級河川で美術展使用許可がでた前例はなかった。それ迄に開催された美術展は県などの地方自治体管理の河川だった。)そこでまず開催時期を、法規定の出水期である夏場から渇水期に入った11月に変更する。また出水の際には作品撤去のお手伝いをすると言う地元市民の署名を500人超集める。候補地を河原でない場所を探すものの、参加作家は多摩川でやるのでなければ計画は流そうとの意見。四苦八苦しているちょうどその時期、多摩川週間イベントのシンポジウム(多摩川流域協議会主催)が立川市で開かれることを知る。藁をもすがる気持ちの私は、各市町村担当部署の動員一色の中に入り込む。パネラーは、ICUの教授とモレシャンさんと栄愚庵さんと粟津潔さんともう一人。内容は、都市河川という法律上の呼び方は無いが隅田川や多摩川は..云々。パリではベンチを置いたり植物の日よけがあったり....。もう少し積極的な利用の仕方があってはどうか(私の解釈)。というような話。
 家に戻り、5人のパネラー諸氏それぞれに、今日のシンポジウムの方向に私どもの企画している河川敷での野外美術展はマッチしているのではないか。これこれしかじかで苦戦している。側面援助をお願いできないでしょうか。と企画書その他を添え手紙をだす。
 数日して朝方電話がなる。
 「粟津です。京浜工事事務所の所長に電話しました。所長不在でしたが伝わります。出来ると思います。」体のこわばりがすーと消えていく。
 彼の助言が無かったらこの展覧会は開催できたかは微妙でした。
 この粟津さんの作家として自由人としての態度、下のものにたいするfreeな行動は現在の硬直した時代にはなくなってしまったものかもしれません。この多摩川展第一回展カタログに観覧記を書いて頂いた彫刻家の堀内正和さんも面識が無かったものからの手紙での依頼に快諾して下さった。
最近ではなかなか出会えないこのような方々の励ましが以後の私どもの試みを後押しして下さったんだと改めて感謝いたします。

予告:エピソード その2 多摩川野外美術展出品作家
/都興祿/蔡国強/丸山常生/丸山富之/市川和英/東裕二/坂口寛敏/荒井真一/大塩博美
/田尻秀樹/城下るり子/スタンアンダーソン/伊藤タダオ/中川猛 /谷垣内信一/赤塚昌俊...続く

イメージ 1

イメージ 2

foto1左 浜松野外美術展 1987
foto1右 多摩川ふっさ野外美術展 1988
foto2  多摩川野外美術展 1991

全1ページ

[1]


.
contemporary Eat & Art
contemporary Eat & Art
非公開 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

標準グループ

art

登録されていません

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事