先週の日曜に、ソウルの友人都dohさんが、ウルサンの沈simさんと訪れた。ウルサンは現代自動車や現代造船のある工業都市で釜山から60kmの工業都市だ。
都さんは今夏、済州島美術館で個展をするという。シムさんもそこで展示をしたことがあるという。済州島は韓国のハワイといわれるようなリゾート地になっているようで、デューティーフリーなので中国からの観光客も多いそうだ。外国人のためのカジノもあるという。
ドーさんとのおつき合いは20年を越す。息子もソウルへ出掛け世話にもなったし韓国の情報はいろいろ入るが、私の韓国現地での体験は88オリンピック直前の1週間ソウルの寛勲美術館でのグループ展の一度きりだ。
この夏、ソウル経由で済州島にいけないかなあ。
さて訪ねてきてくれたシムさんとは言葉が通じないので、話題をつくらねばとこのブログを覗いてもらいました。
作品写真や道具の頁です。私自身も道具の書庫を通しで見るのは初めてのこと。20頁にもなっているのでびっくりです。案外しっかりつくっていて安心した。しかしそろそろ種切れか?そんなことはありません。別の面からもせまってみます。
ここから本題です。
[ 刃先の角度について ]
原則的には、刃先の角度が少ない 薄い刃先のほうが良く切れるはずです。
ひげ剃りの刃先を思いだせばわかると思います。角度の強い刃では鬚は剃りにくいでしょう。
では何故、木彫用のノミの刃はあんなに厚いのででしょうか。
薄すぎる刃には欠点があるのです。
そうです薄い刃は欠け易く、すぐに使えなくなるます。
では刃が欠け難いように角度を強くすればどうしょうか。
木を彫る時に、ノミの先に強い力(打撃)をかけねばなりません。
また、彫られる木の面にかかる伐る力と同時に、クサビとなる力が加わり、切断面がきれいに上がりません。
では
刃物の適正な刃先の角度はいかほどしょうか。
じつは私は、何度が良い状態なのかを知りません。(一度も計ったことがなかった)
購入したての刃物の角度は、すでに鍛冶屋さんが研いであります。
この角度がまあ中庸のというかベターなんでしょう。
クスや桜、桂や朴、チーク、ケヤキなどにも、まあちょうどいい角度かと思います。
しかし黒檀やローズウッドなどの超硬い樹にはもう少し角度を強くしなければ刃がもちません。
角度を強めるための研ぎは簡単です。(角度を立てるともいいます)
刃先だけを研げば良いのです。これを二段に研ぐといいます。0コンマ5〜1ミリほどですから量的にほんの少し研ぎおろすだけだから、砥石のうえを何往復かさせるだけで仕上がります。
注意;まっ平らな面を2段つくるのであって丸く研いではいけません。
さて私はいまクスに取り組んでいます。
彫り上がりの面の滑らかさを要求しています。
それには今まで彫っていた松の木口(コグチ)用の鑿の刃先では角度が急すぎるのです。
そこでねせて研ぐことにします。
下図の赤線の部分まで研ぎ落としました。あと一息で刃先にたどりつきそうです。
一度 刃先まで全面平に研いでから、刃先だけを研ぐ、二段研ぎにします。(ほんの何ミリ幅であってもまっ平に研ぎます)
下画像の光った部分が角度を戻して(ややたてて)研いだ部分です。