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(二)旋盤に適するもの、 挽き物は凡て木材を横摺リになすものなるを以て春秋材の差甚だしきときは平滑に仕上がらず 且つ材軟らかなるときは光沢に乏し。故にもみ、すぎ、つが及び之に似たる針葉樹の如きは挽物に適せず、さくら、えご、とねりこ、もみじ、いたやかえで、なし、はんのき、みずき、そろ、とち、うつぎ、紫檀、黒檀、くわ、つばき、ほおのき、いちょう、ぶな、ひのき等は適当するものとせらる。
けやきは環孔材なれども材堅靭にして殊に薄手物に適するを以て木杯、椀等の漆器生地に賞揚せらる。 漆器生地としてけやきは年輪微細にして いはゆる糠目のものを可とす。狂い少なし。之に反して茶盆の如きは重厚なるものを可とす。
加賀国江沼郡山中に於ける漆器丸物生地はかえで類 殊にいたぎ(いたやかえで)を第一としはんさ、さくら、めずら、こぶし、なし、とち、みずき、ぶな、しでを用ふ。而してはんさ以下はいたぎ物の模擬品なり。同地にてはけやき物は独立しほおのき、はんのきは朴物と称しいちょうはいたぎ物と同格なり。
会津にてはとち及びぶなを用ふ。
えご及びはくうんぼくは傘轆轤として唯一材料たり。堅かれざれども肌理 密に加工容易にして亀裂を生ぜず。此れ等は又 道具の柄、玩具等に賞用せらる。みずくさ、そろは主として玩具に用ひらる。
うつぎは吞み口胴となし 汚れ目付かず、ぶなは紡績用木管として重量の具合宜しく 体操道具としてさくらの代用となる。とちは漆器丸物生地、水白、木は地鉢等となし割れを生ぜず。
数珠はうめ、いす、さくら、かや、白檀、和白檀、沈香、紫檀、黒檀、鉄刀木、くわ、えんじゅ、もちのき、なし、けやき、しきみ等をもちふ。日蓮宗にては星下りのうめと称し白梅の髄部を用ふ。
算盤玉は つげ、つばき、さくら、うめ、なし、いす、もも、えご、ひいらぎ、かし、紫檀、黒檀、鉄刀木、ポックホルツ{?}等を用ふ。
独逸国に於いては葡萄液を搾り及び其の他厭搾に用ふる大なる木螺旋はビルンバウム{Birnebaum}(なし)ハインブッへ{?}(そろ)アッぺルバウム{Apfelbaum}(りんご)を用ひ 美術的家具の挽き物部分は多くはヌスバウム{Nussbaum=walnut}(くるみ)を用ふ。
帽子型にリンデ{Lindenbaum}(しなのき)エルレン{?}(はんのき)「ケーゲル」にはハインブッへ{?}(そろ)ビルンバウム{Birnebaum}(なし)エルスベールホルツ{?}「ケーゲルクーゲル」にはボックホルツ{}を用ふるも近年ブラジル産ケブラッチョを用ふ。
梭{杼/シャトル}及び之に似たるものにはブックス{Buchsbaum=boxwood}(つげ)、Fadenspulrollen{糸操り車?}にはビルケ{Birke=birch}(かば)、アスペ{Aspen}(やまならし){ハコヤナギ、ホワイトポプラとも}を用ふ。
Jura地方{フランス東部スイスに接する}に於ける時計外側の挽物にはメールベールホルツ、紡績用木管にはブッヘ{Buche=beech}(ぶな)、煙管{キセル}にはアッペル{Apferbaum}(りんご)、キルシェ{Kirschbaum=cherry-tree}(さくら)、ブラウメ{ }、ワッハヲルデル{ }(むろ)、フォーゲルベール、メールベーレ等、吞口にはビルンバウム{Birnbaum}(なし)、アッペルバウム{Apferbaum}(りんご)、アイベ{Eibe=yew}(あららぎ){イチイ}、レルへ{Laerche-=larch}(からまつ)、チュルベル(高山のまつ)、Fasspundenにはアイへ{Eiche=oak}(なら)を用ひ 下等品にはフィヒテ{Fichte=spruce}(とうひ)を用ふ。
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