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数があるので並べすぎ、少し持ち帰ったけれど半分に減らすべきかな。
二三点を除き多くが今年の仕事です。 まとめて展示してみると自分の仕事を客観的に眺められ、方向がよりはっきりしてきます。
『co-tama/Echo』というシリーズで何年か続けています。tamaは漢字変換すると魂や霊となります。英語だとアニマですか。民俗学や文化人類学の範疇とつながります。
わたしは樹を削り彫ることを続けていますが、樹と交信せねば成立しません。信心深くはありませんが、昨日まで生きていた樹を切り刻むプレッシャーは並大抵のものではありません。彼らの命と呼応する仕事になるのです。そして一番美しい姿としてあらわそうと言うのがco-tamaシリーズのタイトルをつけた由縁なのです。
『Spilits of forest 森の精霊たち』が今回の個展タイトルです。
欅、桂、ソメイヨシノ桜、そして樹齢が三百年以上ではないかと思う山桜の風倒木。
この山桜の樹心は80%以上が昇天してしまい(スポンジ状になっていた)残りの材を小分けしたものを使っています。数百年の記憶がもはや渾然一体となり生が昇華された何とも言い難い不思議な触り心地の樹なのです。
今まで用いた何百本もの樹は、生の途中で伐られたものなので、それぞれの事情を反映し、切り刻むときの抵抗が強いものばかりでした。
その抵抗(具体的には割れや縮み狂いといったものですが)とどう向き合うか、その抵抗をどう納めるのかが仕事となっていきました。そして樹の造型原理を形に表す、その場所から作品化するという仕事の方法となっていきました。
また、樹の一生から宇宙原理を思い、ミニマルの世界にマクロの宇宙を見るという華厳経の世界に共感をします。
今回の天寿を全うした山桜は、他の伐採樹を扱った時の、成仏につき合うという心持ちが必要でなくて、スッキリとした気持ちで樹の塊と向き合えました。しかし、成仏した相手とつき合うのにはこちらの世界観、持てる総ての造形力を動員してもつき会いきれたかどうか、未だならずというのが今の気持ちであります。 2015/8/31個展初日を終えて
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2015年09月01日
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