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松本の高校同窓会の期日に会わせて四日間の展示をする。花屋の小区画を借り、先日の調布画廊で展示したものを並べるつもりだ。
アートセンターを運営するK氏に案内してもらい4.5カ所見て回ったがここに決めた。
以前はデパートもある商店街だったが賑わいの中心からはずれた観光客も知らぬ地帯である。見てもらおうという相手は同窓生、それもおそらく僅かな数だろうから、労力を減らし軽い気持ちの展示にしようとここに決めた
調布に展示し作品を眺めたり、来訪者と語ったりして気づくことも多かった。
一点一点ずつはしっかり確認しながら作るのだけれど、一堂に並べるのはその時が初めてである。作品が画廊空間に並べられた瞬間に手もとからはなれ、公共的な成立をする。一度発表した作品に最早手を加えることはない。手直しをしたらそれは新しい別の作品になるということ。ことに他者のもとに旅立つ作品は改変などは出来ようはずはない。この覚悟がないと、張りつめた揺るぎない形をつくりだせない。再度そんなことを確認する。
調布画廊展示に山桜を使った作品群をならべた。年輪が数えられる部位から推定するして300年を越してはいるだろうと思っていはいた。ある人の「玉川上水のはじめからあったのでは」というひと言で、そうだと疑問が溶けふっと身が軽くなる。おそらくその頃に生を受けた樹であったろうと思う。
それを記しておくことにし案内リーフレットとする。
わが家の近くに江戸の水道施設「玉川上水」がある。朝に夕にその畔を歩くことは多い。住宅が建て込む武蔵野にあって昔を留める憩いの水路である。全長43km開削360年になる。
五年ほど前、そのかたわらにあった巨木が大風の日に倒れ、ゴミ処理センターから私のもとにやってきた。直径は1m以上あり恐らく上水開削に前後して生い立った山桜と思われる。中心部はスポンジ状に腐食しており、健全な木質部は、厚い所でも30cmほどしかなかった。360年ほどの樹齢を経ていると思われる。
私は今まで大小数百本の木を作品化してきたが、手触りがこれまでのものとは全くちがった。
それまで手がけた桜・松・樟・欅・栗・科・桧・橅などの材の数々は、人間の事情(道路や家屋建設や森林伐採など)で、生を断ち切られたものがほとんどであり、青春期壮年期のものが多く、肉質も肌艶も元気なままであった。木目はしっかりしていて鑿を跳ね返す力があり、柔らかい部分もしなやかな強さを持っていた。
それにたいしてこの山桜の内部は、腐れというよりは樹液や樹脂が消え去った清浄静謐なものだった。
2013年の赤坂ドイツ文化会館での個展は「螺旋舞」と題した作品を展示したが、この山桜に鑿を入れる前に、そのままの姿をしっかり胸に焼き付けたいと思い、内側のスポンジ状の部分を削り落とし内部を見せ内庭に展示した。それは静謐でありながら雄大な堂々たる姿であった。
その後、その木を分割し、2014年神田神保町の個展では「桜の大樹に棲んでいた」、先日の調布画廊では「森の精霊たち- Spilits from forest」というタイトルで展示した。
今回は十点ほどの作品となって展示する。
どんな木でも、狂いや割れと言った形で己の命の存在を示す。その抵抗とどのようにつき合い鎮めていくのか、そのいのちの力をどのように美化していくのかが私のつとめだと思ってきた。
ところがこの山桜に鑿をあてるとそういった抵抗が感じられない。こちらの造型する意思を黙って受け入れてくれる。
天寿を全うするということ、生への思い残しのない姿とは、こういうものなのかと、本当に驚いた。
はじめての経験ではあるが、この木には素直に身を委ねれば良いのだと気づき鑿の赴くまま形づくっている。
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Recent EXHIB.
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机上の展示は撮影用にまとめてみたり拡散してみたりとした状態
調布画廊個展終了。駅に近いとはいえ他の画廊が近くにないとなかなか足を運びにくい。その上、夕五時で閉まるし日曜祝日は休みの画廊だ。が、
FBで知り合った新しい作家も寄っていただけたし、学生時代のサークルの後輩も数十年ぶりに訪ねてくれた。その上、前回赤坂から見てくれる若い方や版画作家などが作品と長くおつき合いして下さることになったし、何よりも5作目をコレクトして下さった方もいて、百人に満たない来訪者でしたがありがたい結果でした。
今回は「形」という彫刻の王道をいくと決め、ウケ狙いのこびる気持ちをたちきり創作したつもりなので、売買の可能性は少ないと思っていましたが、ご覧頂いた方々(ほとんどは作家だけでしたが)その評判は良かった。やはり日和る気持ちを持ってはならないと思いながらもいまだ迷っている・・
「かたち」を鑿で手に近い場所から作るのは気持ちのすべてが影響する。気を澄まし、集中して、揺るぎない運刀で、密度のあるモノをつくりだす。どこにも下がる場所が無い状況下で、緩めてはいられない。
ますますキツい状況ですが続けます。ご支援下さい。
今回展示しながら、これを平安朝の寺院の壇上の仏具の一画にまぎれこませても違和感がないなと、ようやくそこまできたかと思った。数人の作家にこういった表明をしてみましたが肯定してくれた。
次は天平の輝きをどうやって手に入れていくのかという課題(ずーっとおもってはいるのですが)それに面と向かっていこうと、まあ大それたことを思っています。
急がないと・・
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雨が続きで川音が賑やかです。
急流なので下り落ちていく
流れが激しくて渦画像を捕らえにくい。
cosmic wave nr.2
10 x 32 x27 (cm) cherry-tree yamazakura 山桜
このシリーズは始まったばかり、展開させていきます。
信州の秋もご覧下さい
オミナエシ女郎花 シオン紫苑 ツリガネニンジン ねえな ソバの花 |
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数があるので並べすぎ、少し持ち帰ったけれど半分に減らすべきかな。
二三点を除き多くが今年の仕事です。 まとめて展示してみると自分の仕事を客観的に眺められ、方向がよりはっきりしてきます。
『co-tama/Echo』というシリーズで何年か続けています。tamaは漢字変換すると魂や霊となります。英語だとアニマですか。民俗学や文化人類学の範疇とつながります。
わたしは樹を削り彫ることを続けていますが、樹と交信せねば成立しません。信心深くはありませんが、昨日まで生きていた樹を切り刻むプレッシャーは並大抵のものではありません。彼らの命と呼応する仕事になるのです。そして一番美しい姿としてあらわそうと言うのがco-tamaシリーズのタイトルをつけた由縁なのです。
『Spilits of forest 森の精霊たち』が今回の個展タイトルです。
欅、桂、ソメイヨシノ桜、そして樹齢が三百年以上ではないかと思う山桜の風倒木。
この山桜の樹心は80%以上が昇天してしまい(スポンジ状になっていた)残りの材を小分けしたものを使っています。数百年の記憶がもはや渾然一体となり生が昇華された何とも言い難い不思議な触り心地の樹なのです。
今まで用いた何百本もの樹は、生の途中で伐られたものなので、それぞれの事情を反映し、切り刻むときの抵抗が強いものばかりでした。
その抵抗(具体的には割れや縮み狂いといったものですが)とどう向き合うか、その抵抗をどう納めるのかが仕事となっていきました。そして樹の造型原理を形に表す、その場所から作品化するという仕事の方法となっていきました。
また、樹の一生から宇宙原理を思い、ミニマルの世界にマクロの宇宙を見るという華厳経の世界に共感をします。
今回の天寿を全うした山桜は、他の伐採樹を扱った時の、成仏につき合うという心持ちが必要でなくて、スッキリとした気持ちで樹の塊と向き合えました。しかし、成仏した相手とつき合うのにはこちらの世界観、持てる総ての造形力を動員してもつき会いきれたかどうか、未だならずというのが今の気持ちであります。 2015/8/31個展初日を終えて
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来週から調布画廊で個展。明日搬入設置。
小さな画廊でその上、壁展示用の空間なので、机上展示は小品となります。
大きなのは散々やったから今は小品でも密度をあげてやっています。 ………………………………………………………………………………
調布画廊 含真治展 Shinji GON one-man exhibit
8月31日(月) 〜 9月19日(土)
1100:~17:00(sat.~16:00) sun.fes.closed 初日オープニング16:00~18:00
exhib.title : 森の精霊たち Spilits from forest
series : co-TAMA/Echo
material : 300years over cheree-trees etc. urushi-japan lacquer finished
樹体には、受肉化された記憶が残っている。何十年何百年にわたっての気象、風雪、気温変化、社会的な環境変化等々。あの311以後の放射能降雨による変動も残しているに違いない。ただ我々がそこに気づかないだけなのだろう。樹木の螺旋構造は、地球の自転作用を感受し、樹体構造にまで高めた彼らの壮大なる知恵の現れだ。わたしは、その知恵spilitをフォルムに抽出したいと思う。
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調布画廊;042-481-6651 調布市布田1-9-3 1f
京王線新宿より特急15分調布駅東口>ミニストップ角左折>旧甲州街道多摩信金向かいの美容院の路地を進み>甲州街道直前の路地を左折2件目
私の在廊日は、8/31初日と9/4.5 11.12 18.19 の毎金.土曜の午後です。
終了時間が早くて残念ですがオーナーの重岡女史は80を過ぎて頑張っておられるのでやむをえない。お近くにお越しのときには樹の気、形の気をご覧頂ければ幸いです。
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