Danny's Room

そろそろ山の準備開始〜!

2007 槍ヶ岳

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 ババ平にたどり着く。ここは以前槍山小屋があったところだが、台風だか雪崩だかで、崩壊してしまったらしい。

何か人が積み上げた石垣を見ると、下界に下りてきたんだなぁと実感する。

直射日光をさえぎる樹林帯に入り、懐かしい槍澤ロッヂで小休止。まだまだ先は長い、まだ全体の1/3位か?

ゆるい下り勾配のトレールをひたすら歩く。ただひたすら・・・。水沢で湧き出た超うまい清水も、ここでは

力強いジンクリアな流れ。本当に槍の最後の見納め場所である「槍見河原」で、思わず足を冷やす。

見た目以上の強烈な冷たさ!5秒とつけてはいられない。この冷たい流れが、あの大イワナを育んでいるのだ。

今ごろになって靴擦れになってしまったWIFEも足を冷やして、また歩き始める。

歩き始めて6時間。やっと横尾の屋根が見えた。時刻もちょうど12:00。ここで、昼食とする。

槍ヶ岳山荘でもらったお弁当。今日は竹の皮に包まれた、ちまきであった。これも箸で食べるというよりは、

そのままかぶりつけるようなもの。でも、文句無しにうまいのである。

横尾は、その道標にあるように、上高地と槍のちょうど中間地点。ということは、あと11kmだよ。頑張ろう。

「氷壁」の舞台となった前穂のギザギザな壁を眺めながら歩く。触ったら痛そうである。

その前穂の入り口である新村橋を越え、徳澤園。ここで耐え切れず、ソフトクリームを食べる。

疲れた体にこの冷たい甘さがたまらない。気合を入れなおして明神へ。

段々、散歩姿の出で立ちが多くなってくる。その中で、今年もいました、アンニョンハセヨグループのご一行。

こんにちはの挨拶に、突然「アンニョンハセヨ〜!」と帰ってくるとびっくりする。それも2〜30名の団体である。

こんな風光明媚なところは韓国にはないんだろうぁ。ごく近くでありながら、日本海溝を隔てて隆起して出来た島国の

奇跡を改めて感じる。

明神を過ぎればもう一息、ラスト4kmだ。行き交う人達も、登山姿よりも、完全に街中の姿のほうが多くなる。

なんとなく優越感。「ハイヒールはいてこんなとこ散歩してないで、山に登ってごらん。人生変わるから」と

心の中でつぶやく。余計なお世話である。

小梨平のキャンプ場が見えてきた。あとバスターミナルまで数百メートル。回りも雑踏に近くなってきて、

なんか都会に降りてきたみたい。でもまだ、上高地だからね。

PM15:14、ついに河童橋に到着。お疲れ様でした。

お土産を買い込み、バスに乗って駐車場へ、手早く荷物を詰め込み、前回同様、沢渡を抜けた温泉で汗と垢を流し、

そばを食べて、一路所沢へ、それぞれのシートでリラックスしているFAMILY、お父さんはこれからまだ

300kmも走らねばならんのだよ。いつの間にかオレンジに染まりだした西の空。

松本インターで高速に乗る頃、今年の夏を楽しませてくれたアルプスの山々は、薄い群青のシルエットとなって

バックミラーの中に、次第に小さくなっていった。
                              
                           完

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 駆けつけ三杯のご飯をかき込み、午前中のエネルギーを充分に補給して、予定通り、AM6:00に

槍岳山荘を後にした。

さぁ、今日は、一気に上高地まで降りて、所沢まで走らねばならない。上高地まで22km!

靴擦れはましになったけど、今日の問題は膝だ。お皿がぐら付かないようにサポーターを念入りに

巻き、つま先が滑らないように靴紐を慎重に締め上げる。

昨日と違って、頭上には雲ひとつ無い紺碧の空。排気ガスなどとは無縁の純粋な空気を

大きく吸って坂道を降り始めた。

 登りと違って、下りの早いこと早いこと。昨日中々近づかない山小屋も、あっという間に小さく遠くなっていく。

なんかもったいない気分。あれだけ汗流して苦労したんだから、もっと余韻を楽しませてよ。

 途中のお花畑も、昨日以上に輝きを増し、鮮やかな一面の緑の中にくっきりと黄色や白の花が咲き乱れ、

その上の岩稜の上のこれまた透き通るような青空。素晴らしいコントラストを描き出している。

 あぁ、出来れば今日一日ここで、ビール飲みながら寝転がっていてぇなぁ・・・・。アブさえいなければ・・・・。

いくつかの緑のジグザグを降りると、いよいよ槍の見納めである。「また、来年!」と心の中で別れを告げた。

雪渓をトラバースしてすぐにある、水沢で清水を汲む。先ず、手ですくって飲む。「うまいっ!」

強烈なうまさ。まさに「北アルプス天然水」雪渓の融水が、槍の山肌に染み込んで、ろ過され、初めて地表に

湧き出た水だ。槍のエキスを飲んでる感じだ。

 持参のペットボトルを満たし、さらに下る。雪渓まで降りてくると多くの団体登山者とすれ違う。

今日のこのピーカンの登山は大変だ。殆どの人達が無口。あまり疲れていそうなので、こちらから挨拶するのも

はばかられる。水沢の水でも飲んで、あと一息頑張っていただきたい。

さすがに、「あとどれくらい?」と聞かれることは無いが、聞かれても「もうちょっと」とは言い難い距離になって

来た。だって、もうすぐ槍澤ロッヂ。うまいペットボトルの水を飲みながらひたすら下った。

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 山の朝は早い。下界ではまだ、幽霊が出る時間帯。暗闇の中、時計を見るとAM3:00。

フリースを着てテラスに星を見に行く。満天に散りばめられた星と、煌々と光る月に浮かび上がる黒々とした

槍の影。幻想的な風景。時々スッと視界を横切る流れ星。大気圏に突入し、ボワッと燃え上がり、最高に光度を上げた

次の瞬間、燃え尽きて塵となってしまう。

 下を見ると、いくつかのヘッドランプが、チラチラと揺れながら登山道を登ってくる。やがて、その重装備のパーティ

は、テラスに到着。「10分、小休止!」とリーダーが言っていたが、このまだ真っ暗な中、どこへ行くのだろう。

 四方をぐるっと見回してみると、そこここに遠く小さな街の灯。こんな山奥に来てもまだ人工の光が見えるのかと

少し驚く。日本列島、完全に隔絶された自然ってなかなか無いもんだなぁと思う。

その内、重装備のパーティが出発。中には女の子も混じっている。どこかの大学のクラブだろうか。ヘッドランプを

再び灯し、槍山頂ではなく、大喰岳の方へ歩いて行った。キレットを通過して穂高を目指すのだろうか。

無事を祈って、一度ベッドに戻った。

 次に目覚めたのがAM4:00。もう既に回りはガヤガヤと出発の準備が始まっている。

家族全員を起こし、日の出を見に、外へ出る。今日の日の出時刻はちょうどAM5:00。朝食の時刻と

重なってるけどまぁ、いいか。

 地平線は既に淡い朱に染まりだし、まさに暁状態。地平線から、天頂に至る光のグラデーションは

息を呑むばかりである。
 
 まだ漆黒の影を浮かび上がらせる槍の穂先にも、頂上で日の出を迎える人達が取り付き、ヘッドランプが

少しずつ登っていくのが見える。

 少しずつ白み始める空。南の方角には、たなびく雲の上に頭を突き出した、八ヶ岳、富士山、南アルプス

の峰峰。西の方角には大喰岳がモルゲンロートに美しく染まっている。

 やがて、地平線のオレンジが一番濃いところが、徐々にその明るさを増し、直視できないほどに明るくなった

と思うと、まっさらな太陽が雲の上に一条の光を投げかけたのである。

 今日一日の無事を祈って、さぁ、飯だ飯だ。腹減ったぞ。

 

 

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 さて、遥か下方に見える槍ヶ岳山荘。ふと足元を見ると、ゾ〜〜〜ッ、垂直っちゅうか、オーバーハング

してるんちゃうか?っていうくらい急傾斜なはしご。必要以上にしっかりと手摺をつかんで、慎重に体の向きを変え、

しがみつかないように、降ります。途中、足を掛けるところに岩が出っ張ってるってガイドブックに書いてあったなぁ。

と思い出し、「オッ、ここだっ」と探り当て、そういえば、あいつらにこの事教えてなかったなぁ、と反省しつつ、

無事降りてきました。
 
 やっと、ビールが飲めるぞぉ!一目散にカウンターへ。無事の登頂を、生ビール(¥1000)とコーラで乾杯!

振り返れば、そこにはやっぱり男前の山。四人それぞれが、今日一日の充実感に存分に浸り、満足げな様子。

僕は僕で、歩いてきたトレールを眼下にたどりながら、体の隅々まで染み渡っていく心地よい酔いを、透き通った

空気を肴に味わっておりました。ってなんかもう一日の終わりみたいやけど、まだ昼の2時だぞ。

本日の行動時間:8時間

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 いや、それにしても山荘前の登山者達、皆僕にしてみれば、お母さん、お父さん達ばかりである。

すごい高齢化社会だ。確実に平均年齢は還暦を越えている。我々一家が平均年齢の引き下げに貢献していることは、

確かだ。口々に、「大天井から縦走して来た」とか、「来週は剣だ」とかすごいことを口にしている。

そして、驚くのはそのファッションである。まるで、モンベルのカタログから出てきたような出で立ち。

モンベルのカタログのモデルは皆2〜30代であるが、実際、そのエンドユーザーは、この人達なのである。

ニッカボッカにヤッケでは無く、最近流行のタイツにショートパンツ、派手な蛍光カラーのジャケットを

着こなしてらっしゃる。負けてはいられない。

最後の岩登りをためらっていたWIFEも、先輩がたにチョロイチョロイと言われていつの間にか

登る気になっている。

重いザックを山荘にデポし、いざ山頂へ。

登り始めると、かなり風が強い。日本海側からの風が雲を作り、我々を包み込む。

残念ながら、眺望は望めないものの、高度感はそれほど感じずにすむ。

そう、私は極度の「高所恐怖症」だったのだ。目の前の岩をつかみ、足場をしっかり確保して体を引き上げる。

三点確保、三点確保である。先を行くBOYSとWIFEを見ると、恐がるわけでもなく、しっかりと

岩に取り付いている。登山者が多いので、渋滞も起こる。足場を確保できる所で待たないと危険である。

時折、ガスの切れ間から、下の景色が見える。「ウワッ、高ぇっ!」足場の狭さから、ちょっと背中がスッとする。

さらに視線を移すと、「おぉ、小槍がすぐそこに見えるじゃん。」それはまるでゴジラの背びれのように

ニョキッと突き出ていた。そして、それは到底アルペン踊りが踊れるような場所ではなく、そこに取り付くことさえ

我々素人には絶対不可能な棘のような存在であることがわかった。

 いよいよ、二つ目のはしごだ。しがみつかず、リズミカルに登っていく。最後の一段をつかんで体を引き上げると、

目の前には空しか無かった。11:55。やった。無事、家族全員登頂。

やっぱり頂上はいいよ。頭の上にな〜んにも無いって感じ。あるのは流れる雲だけ。

それもすぐ手が届くほどの高さ。雲を身近に感じるって面白い。

頂上は、奥穂と違ってそれほど広くない。何せ槍の穂先だもんな。尖ってて当たり前だ。ごつごつした岩の上に

20人で満員御礼だろうか。奥の方に祠があって、記念撮影。祠の裏側を覗くと、背筋ゾ〜〜〜〜ッ。

スッパリと切れ込んだ断崖絶壁である。雲の流れは速く、時折雲が切れると、素晴らしい眺めだ。筆舌に尽くし難い。

北鎌尾根の先に大天井、燕岳が見える。この次はあの尾根を伝って縦走して来ようと、早くも次の夢が膨らむ。

何物にも替えがたい達成感、家族との思い出、経験を頂上での20分間に凝縮し、下山することにした。

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