前略 京都より(分家)

急に寒くなりました。体調崩さないように・・・

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9日(土)。いよいよ自分としては最も得意で、最も気合いの入っているフリーイマージョンの競技が行われます。
50mは絶対に決める自信がありました。
・・・だけどやっぱりアクシデントってあるんですよね。
海洋の競技では、競技ロープというものが水中に垂直に垂らしてあります。もちろん下にはウェイト(重り)がぶら下げてあり、ロープは真っ直ぐに張ってあります。ボトムのウェイトの上にはボトムプレートという「ココが底です」と分かる円盤が設置してあります。この部分に「タグ」が置いてあり、選手はこのタグを持って帰ることで、申告深度に達したという証明になります。

タグは片手でてる長さ10cmくらいのプレートですが、近年世界選手権ではベルクロ(マジックテープ)タイプのタグが使用されているとのことで、今回の大会でも国内でははじめてベルクロタイプのタグが用意されました。選手には別途「受け側」のベルクロが配布されており、これを体のどこかに付けておきます。タグを取った後、受け側にタグを貼り付ければ、タグを手に持って帰ったり、ウェットスーツに挟んだりする負担が軽減されるというわけです。

ベルクロは雄雌共用タイプとなっており、面積の割りに粘着力が弱くなっています。最初から粘着力が弱いなと不安に思っていました。

問題なくウォーミングアップを終え、とうとう私の競技順です。私は受け側のベルクロを左手首に巻いていました。
潜降を開始し、流れにも対応出来るよう、いつも以上に慎重に潜りました。まずは水深50m地点に到達。タグをとり、左手首に貼り付けました。そして浮上を開始します。やった!後は水面に帰るだけ、これで公式に50mを達成だ!と思いながら、ふと左手首に目をやるとタグがありません。一瞬でタグを落としたことを悟りました。もうどうしようもありません。

無事水面に戻り、競技を終えましたがイエローカード。つまりタグがないので、底まで達したとは認められず、ペナルティです。水深の判定は49m。1m=1ポイントの計算です。ここからペナルティが2ポイント引かれますので、47ポイント。タグを持ち帰れば50ポイントだったのに、47ポイント。しかもこの3ポイントが総合順位争いに大きく響くことになりました。

2種目を終えて、総合で暫定3位。もし3ポイントの減点がなければ同点で2位のはずでした。しかしそんなことより、自分でいちばん間違いなく決められると思っていたフリーイマージョンでのミス(ミスというか事故と言いたい)。
非常に悔しかったです。申告深度を抑えてでも3種目でホワイトカードを取るという目標がこの時点で達成出来なくなりました。

まあ、でも他の選手にももちろんその他のミスがあって、そうでなければこの時点で暫定3位ということもなかったので、結局これが競技会なのです。

この日もみんなでお風呂に行って、その後食事。大盛りで有名な「花織そば」へ行ってお腹一杯食べました。普通フリーダイビング前にはあまりたくさんの食事をしません。だけどみんな疲労がピークに近いので、そんなことより体力をつけるために食べることを優先!がっつり食べてしまいました。

これで一晩眠れば最終日。

10日(日)。コンスタント・ウェイト・ウィズアウトフィン。
ウィズアウトフィン。つまりフィンを付けずに素足で潜ります。日本記録は55mです。
私はベストの30mを申告。昨日の減点3ポイントを取り戻すために、33mの申告もあり得ましたが、そこは自分を抑えるというもう一つの目標を達成するために我慢。疲労を考えると29m以下の申告も考えましたが、それも大会前の目標変更になるのでダメ。

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もっと細かく言うと、前日の競技順発表時点(上写真)で、ポイント争いがかなり熾烈になっていました。申告通りに行けば僕は4位になってしまうので、入賞はなくなります。もうそれは仕方ないと思っていました。

次々に選手が競技を終えていきます。福井選手が38mを成功させ、イギリスのマイケルが30mを成功させた時点で自分の入賞はないとあきらめました。後は自分のダイブを成功させるだけです。
あまり綺麗な泳ぎではありませんでしたが、余裕を持って成功させることが出来ました。3日間の戦いが終わりました・・・と思っていたらここでまた波乱!

昨日の時点で1位、優勝は鉄板かと思われていた山田選手がブラックアウト。つまり意識喪失です。フリーダイビングでは酸欠のため失神してしまうことも珍しくありません。冷静に考えたらとんでもない話ですw
この場合、失格、ゼロポイントとなります。これで私の順位が繰り上がり、3位に入ってしまいました。
1位は121ポイント。2位は120ポイント。3位の私は117ポイント。「たられば」を言えば、私の優勝も十分あり得ましたが、それは言っても仕方がないですね。


全競技終了。今回は十分楽しむことが出来ました。体調としては毎日腰痛との戦いでしたが。

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競技終了後は表彰式。琉球ガラスでつくられた3位のプレートを頂くことが出来ました。今回総合順位争いに参加していた選手は6名だけなのですが、その内2名は世界選手権の代表経験もある選手ですから、十分に価値がある3位と思います。117ポイントは去年の大会でも2位に相当します。

写真は表彰式後、恒例のパーティ。地元の漁師さんからの豪華な差し入れもあって、みんな大喜びです。サントリーさんがスポンサーなので、ビールもプレミアムが飲み放題!
まあ、私は飲めませんが。大会中は天然水とゲータレードと伊右衛門が飲み放題だったので、こちらはたっぷり頂きました。サントリーさんにはフリーダイビングの大会ではいつもお世話になっています。ありがとうございます。

今回の大会の映像はタイから撮影に来ていたカメラマンの方がDVDにしてくれます。編集中の映像を見せて頂きましたが、みんな口々に「ヤバイ!」というくらい素晴らしい映像でした。本当に格好良い映像です。多くの人に是非見て頂きたい映像です。
どうしたらいいかなぁ。

ここでちょっと映像が見られます↓
<a href="http://blog.apneaworks.com/?day=20080813";>http://blog.apneaworks.com/?day=20080813<;/a>

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