外科病棟2011

最近は外科医を希望する人が減っているそうです.きつい・きたない・なんとか・・・って感じで敬遠されるんでしょうね.

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昨日の夜中の緊急手術の患者さんは,急性胆嚢炎でした.
胆嚢は腐ってしまっていて,かなりひどい状態でした.

手術の前から,少し血圧が低く,術後も低いままです.
もともと高血圧で薬を飲んでいるような人が,80台なのですから,これはもうショック状態!!
緊急事態です.

脈拍も130から140と頻脈で,このような状態をSIRSといいます.
(*SIRSとは,systemic inflammatory response syndrome,全身性炎症性反応症候群の略です.)

そして,細菌が体の血液中に回って,ショックを起こすことを,敗血症性ショックといいます.
英語でSepsisと言うので,僕らや看護師さんのあいだではよく「ゼプる」とか「ゼプった」とか言ったりします.


術前から脱水も強かったことが予想されるので,点滴を全開で投与したり,強心剤を使ったりします.
でも,高齢の患者さんで,あんまり点滴しすぎると肺水腫になって呼吸状態が悪くなったりするので,モニタリングしながら慎重に行います.

ショック状態がひどく,尿が全くでなかったりとか,強心剤に反応しないような場合は持続透析をしたりします.
(24時間持続的に透析して,体の中の炎症物質を抜き取ってしまうのです.)

今日の患者さんは,幸い強心剤にも反応するし,ショックの原因となっていた胆嚢炎も手術で治療できたのでなんとか大丈夫でしょう.

こういった敗血症の患者さんは,外科でもよく見る疾患で,適切な処置を緊急にしないといけません.

いつの時代になっても,外科医と細菌の戦いは続きます......

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