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窓に雨粒が留まっている。カラスの向こうでは木々が激しく揺れているが音は無い。
まるで何かを伝えてる様に踊っている様だ。空は乳白色に濁っている。雨は見えない。
部屋の観葉植物は静かに佇んでいる。白い煙草の煙が流れて行く。
唯一音のする空気清浄機の方へ。
時代にも、春夏秋冬にも、その時を彩る花が有る。もちろん、花の咲く時期は決まっている。
今日は本当に風が強い、雨も真っすぐには地上に降りれないだろう。人も自分を守る為傘を風の方へ向けている。本能的なのか?経験的なのか?自然に身に付いた防御手段。
しかし、時には風に思わず傘を壊されて防御手段を失い途方に暮れる事もある。それが人生だ。
誰も自分の事なんてわかってくれない!、そんなメールが最近つずけて2通きた。
甘えである。しかし人は弱く、そして脆い。僕だって理解するのは困難だ。
人間は解って欲しいから、日頃から解って欲しい人とコミニケーションを捕る動物だ。
もちろん完全には解り合えない、その為あらゆる手段の防御手段を努力して身に付けて行く。
しかし完全の無い世の中だ。全ての大地が養分に満たされた土壌であるとは限らない。根も細いのも太く張り巡らされているのも有るだろう。人は自分自身が一番困難で解りにくい生き物だ。
潤沢な土壌にしか立派な作物は育たない。訓練も意味が無い。
我々はやはり人に理解され、優しくされ、興味を持って欲しい存在なのだろう。孤独は恐怖だ。
花だって気候に左右される、人だって色々な物に左右されるのは当然だ。しかも毎日違う気持ちで居る。
時には優しさにさえ傷つけられるのだ。どうしょうも無い無力感にも襲われる事も自然だ。
人間の気持ち等、30十年連れ添った夫婦にも解らないだろう?只予測は出来る様になる位で。
自分がイライラして居ない事を伝えるのに、イライラして来る事も有ったはずだと思う。
空が青ざめる時、恋していても、して居なくても、人は感情の物悲しさを味わう。
自分の影と競争している様な毎日。毎日自分を裏切って行く様に進む人生。清浄機が消えると煙は真っすぐに天井へ昇って行く。
人間関係は元々不信で成り立っている。孤独も決して消える事は無い。それでも救いはある。
貴方自身が貴方に優しくする事だ。自分を知り赦してやる事だ。幸福に傷つく事も有るのです。
水を与えなければ花とて枯れます。
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