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薄い雲を浮かべる青空に、住宅街の屋根から赤いクレーンの先端が飛び出ている。
風に流される雲は東へと流され、陽射しを浴びたクレーンの先端が光る。
地鳴りの様な音と土の匂いがする。
フト、今迄考えていた悩みが、どうで無良い事の様に思えて来る。
緑繁桜並木、葉が風に乱れていて、陽射しをキラキラと透かしている。
自分が今遣るべき事は、こんな事ではないのでは?遣りたい事をする為には?
人生には、その人その人最優先事項がある。人に会いたい、そして関わりたい、孤独で居るとそう思う。
人間とはそお言う物だ。花達が寄り添い咲き乱れ匂いを発する。人間も集まれば匂いを発しうんざりする。
今は見本の無い世界だ。自分の判断で全てが決まる。
履き違えた優しさは、甘えと弱さをもたらす。切り花に水を遣っても枯れるもは運命だ。
何かの香りを嗅ぐと過去が思い出される時がある。理解し得ない自己の記憶。
共通の喜びも味わえ無いと、行きて行くのが困難な社会。其処で出逢う喜びは幸福な思い込みだ。
幼い頃から色々な事を覚えて来たし、刷り込まれて来た。これからだって色々見に付けるだろう。
結局は行きて行く術を。しかしいつの間にか、理性の判断から回避して行く、卑怯者に成り下がる。
これは一般論。風向きと同じで、気分次第だ。人は平等を愛し人を見下し始める。
悲しいかな格差の上に立つ事は安心でもある。
春の通り雨、ポツリポツリと降り始めても、残念ながら傘が無い。多くの人には。
しかし、人間一度群れると、開き直れる。濡れる事か楽しくなって来る。
生きる事は出された問いに、日々答えて行く事かも知れない。常識程残酷な事は無い。
いつの間にか、公園も道路もアミューズメントパークも、包囲されて行く。
執着からの離脱、僕らは本当の自然とは何かを知らない。
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