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元記事:Sigma Answers Your Questions About the New Lenses & Business




ここ数ヶ月のシグマの動向に注目している人には、シグマがこれまでよりも高品質なレンズを作ろうとしていることは既に周知の事実だろう。

私自身もこれまでシグマのプロレベルのレンズをいくつかテストしてきたが、その品質にほとんど不満はなく、いつも感心させられていた。

さて、先日シグマが発表した新しいレンズのラインナップについて、読者の方から多くの質問をいただいいている。今回シグマと話をする機会が得られたので、新レンズやビジネス、今後の展開について話を聞いた。

Fstoppers(以下F):シグマは今年に入って、レンズの品質をさらに向上させていくという発表を行いましたが、この方向に向けてレンズ設計を行なっていくという決定は、どのようになされたのでしょうか?

SIGMA(以下S):私たちはレンズ生産において最も重要な要素は、レンズの品質とそこに使われる技術だと考えています。私たちが過去10年にわたって使ってきたガラスは常に最高の品質のものでしたし、それは今後も変わりません。

F:シグマが高品質なレンズを作れるようになったのは、何か内部で設計や開発における改善や、新しく才能のある設計者を採用したといった変化があったからなのでしょうか?

S:才能のある設計者が増えたということはないですね。会津にあるシグマの工場では、垂直統合された生産システムに付随する形で意思決定をするメンバーが現場にいますから、生産現場全体で意思疎通がしやすくなっています。

それなので、トップから現場に至るまで情報の行き来がしやすく、革新的な製品の開発や、生産性の向上といった改善がしやすくなっています。詳しい情報はシグマ・グローバル・ビジョンのサイトで公開していますので、ぜひご覧ください。

F:新しい三本のレンズの中で35mmだけが手ブレ補正機能を持っていません。これはどうしてなのでしょうか?

S:アートラインの最初の製品ですので、他社の35mmF1.4のレンズと比較しても最高の性能を得られるように、設計を行ったからです。実際の製品を見ても、他社のレンズより優れた性能を達成できたと確信しています。

F:キヤノンの同カテゴリーのレンズと比較すると、35mm F2レンズは8群10枚ですが、シグマの35mm F1.4は11群13枚の構成です。この三枚の違いは写りにどう影響するのでしょうか?

S:設計思想によって、他の諸元と同様にレンズの構成も変わります。35mm F1.4 DG HSMはFLDやSLDといったガラスを使うことで各収差を極限まで補正してありますし、パワー配置も最適化されています。結果的に、合焦点から周辺まで極めて良好な画質を得ることができました。

どのような被写体であっても最高の画質を得られますが、特にボケの美しさは他の同等のレンズとは一線を画しています。一般的なレンズでは、周辺にコントラストの高い被写体がある場合、ボケている部分に多少なりとも色収差が発生しますが、このレンズでは色収差を極限まで補正していますので、周辺まで最高の解像度を維持したままの、素晴らしい画質を得ることができます。

キヤノン様の新型35mmとの比較ですが、確かにスペック上は似たようなレンズですけれども、設計や性能に大きな違いがあります。そもそもF1.4とF2とでは、求められる設計、製造のレベルが全く違います。なので、この2つのレンズが同じクラスのレンズだと考えるべきではないと思います。

F:FLDガラスとSLDガラスは何が違うのでしょうか?どうしてこれらの特殊なガラスが重要なのでしょうか?

S:色収差を極限まで補正するためには蛍石と同等の特性を持つFLDが必要不可欠です。SLDとの違いは以下の図をご覧いただくとわかりやすいと思います。




F:新しい複合材TSCによって、以前と比べてレンズの性能はどう変わるのでしょうか?この複合材を使うことによってレンズの製品としての寿命が変わったりするのでしょうか?

S:今回レンズ鏡筒に使用している新複合材TSCの特徴は、気温の変化による収縮がほとんどなく、強度が安定していることです。また、一般的に使われているポリカーボネートとの比較では、TSCの方がおよそ25%弾性が高いです。

熱による収縮がほとんどないので、金属部品との融和性が高く、結果的により高品質のレンズを生産することが可能になりました。また、ズームリングやスケーリングといった部品をより小さくすることもできました。それまで使っていたプラスチックの複合材と比較するとより高性能で高い耐久性を得ることができました。

F:SIGMA Optimization Proを使うことで、一般のユーザーが得られるメリットは何でしょうか?この新しい機能によって何ができるようになるのでしょうか?

S:SIGMA Optimization Proはカスタマイズによってできることを、さらに広げるために作りました。それぞれの写真家の目的によってレンズの設定を変更出来るだけでなく、レンズのファームウェアをアップデートすることも可能になります。

F:こういうことはよく聞かれるのかも知れませんが、シグマの35mm F1.4がつい先日発売されたキヤノンの35mm F2よりも価格が高いことについてどう思われていますか?

S:とりあえず二つ、事実を述べさせていただきたいと思います。まず一つ目、F1.4とF2のレンズとではその求められる性能に絶対的な差があります。二つ目、キヤノンの35mm F1.4との比較では私達のレンズのほうが手頃な価格になっています。キヤノンのそれは、ほとんど倍近い価格です。

私たちは同カテゴリーのレンズとの比較で最高の性能を達成するよう努めてきましたし、これからもそうです。それが私たちの使命です。これまで品質に妥協したことはありませんし、製品に不必要なコストを掛けることなく、手にしやすい価格になるよう努めてきました。

F:なるほど。それでは私をキヤノンユーザーだと思って、どうしてキヤノンではなくシグマのレンズを買うべきか、メリットをアピールしていただけませんか?

S:まず、シグマの35mm F1.4 DG HSMはとても美しいデザインです。外装は滑らかなマット調に仕上がっており、手に持つだけでその素晴らしさを感じていただけると思います。

このスペックで同じ価格帯の製品はありません。開放F1.4、超音波モーター、新複合材TSC、そしてFLDガラス。シグマ35mm F1.4 DG HSMは他に並ぶもののない唯一のレンズです。

F:当サイトの読者からツイッター経由でこんな質問をいただきました。「シグマが今後どうやって品質を管理するのかもう少し詳しく説明して欲しいです。新しい検査体制を導入することはわかりましたが、具体的に何が変わり、それが過去にあった品質の問題の改善にどうつながるのでしょうか」

S:シグマ・グローバル・ビジョンの一貫として、これから生産されるアート、スポーツ、コンテンポラリーのレンズは、私たちが独自に開発したMTF検査装置A1によって全数検査されます。4600万画素のフォビオン・メリルセンサーを使うことで、ベイヤーパターンを使ったセンサーでは不必要なレベルの高周波までも測定することが可能になっています。

フォビオンセンサーはAPS-Cサイズなので、フルサイズのレンズにも対応できるよう、検査には複数のテスト画像を使っています。この装置によって生産される全てのレンズが設計通りの性能を発揮できるので、写真家とそのカメラの要求に応えられると思います。

F:他にもいくつか質問が来ています。「ヨーロッパでは35mm F1.4はいくらになるのでしょうか?」

S:シグマベネルクスでは希望小売価格を950ユーロとしています。

F:「35mmは防塵防滴なのでしょうか?」

S:いいえ。防塵防滴はスポーツラインのレンズだけになります。

F:「旧型の30mm F1.4とは何が違うのでしょうか?」

S:35mm F1.4は30mm F1.4といくつかの面で異なっています。30mm F1.4はSLDとELDガラスを使用していますが、35mmはSLDに加えて蛍石と同等の光学性能を持つFLDとを使用しています。

35mmはフルサイズ用レンズですが、30mmはAPS-Cまでしか対応していません。また、35mmはフローティングインナーフォーカスを採用していますので、近距離の撮影時でも高品質な画像を得ることができます。

35mmは高性能な新複合材TSCを採用していますので、より高品質です。9枚羽根の円形絞りによって滑らかなボケを得ることができます。最後に、USBドックに対応していますので、ピント調整とファームウェアのアップデートが可能です。





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