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シグマCEOの山木和人氏がポーランドを訪れたのは11月の最初の週だった。シグマはレンズやカメラ、その他のアクセサリーを製造していることで有名な会社である。今回山木氏が初めてポーランドを訪れるということで、この貴重な機会に話を伺った。


−インタビューを受けていただきましてありがとうございます。ポーランドを訪れたのは今回が最初なのでしょうか?

山木:そうですね、今回が初めてです。本当のことを言えば、もっと早く来たかったのですよ。ようやくここに来ることができて、とても嬉しく思います。

−シグマのCEOであられるので、とてもお忙しいと思います。今回ポーランドに来られたのは、シグマにとってここが重要なマーケットだからなのでしょうか?

山木:もちろんです。ポーランドは私たちにとって最も重要な場所の一つですね。ポーランドのユーザーは写真について深い知識がありますし、とても要求レベルが高く、常に最高品質のものを手にするという傾向があります。それゆえ、ここで成功するということは、シグマの品質を認められるということで、とても重視しています。

−今後発売されるレンズのスケジュールについてお聞きしたいのですが、何か教えていただけますか?

山木:計画はたくさんあるのですが、私達のリソースは限られています。技術者と協議しなければいけないこともたくさんありますので、今後のスケジュールについてはお伝えできません。

−現在シグマから発売されているAPS-C用の単焦点レンズはフィッシュアイが二本と30mm F1.4だけですが、このカテゴリーから新しいレンズが増える予定はあるのでしょうか?

山木:もちろん、そういう要望を否定することはありませんが、最近の傾向としてAPS-Cの単焦点レンズへの需要が多いとは考えていません。もちろん、今後多くの要望があれば開発を検討します。

−最近のシグマは50mm F1.4、85mm F1.4、35mm F1.4と、高級な明るい単焦点レンズを次々に開発しています。今後、もう少し暗いけれどもそれほど高価ではない、35mm F2や85mm F1.8といったスペックのレンズを発売する予定はあるのでしょうか?

山木:私達の目標はすべてのカテゴリーにおいて幅広い種類の製品を開発することですから、将来的にそういったレンズを作る可能性はありますけれども、今の時点では確かなことは言えません。開発には優先順位がありますので、要望が高いものから製品化していく事になると思います。

−シグマは現在5つのカテゴリーを持っています。フォビオンセンサー搭載カメラ、フラッシュ、フルサイズ対応レンズ、APS-C対応レンズ、そしてミラーレス対応レンズです。シグマにとってこれらのカテゴリーの中で何が最も重要なのでしょうか?

山木:そうですね、それぞれのユーザーの関心によって何が重要かは変わると思うのですが、今の時点ではやはり、レンズ事業が最も重要だと考えています。しかし、私たちの目標はデジタルカメラメーカーとして一流になるということです。それゆえ、カメラ事業も私たちにとってとても重要だと考えています。

フォビオンセンサー搭載カメラを製造しているのは私たちだけですので、フォビオンの画質を評価していただいてるユーザーの方々に対する責任が、私たちにはあります。それゆえ、今後もカメラ事業にも積極的に取り組んでいきます。

−カメラについて質問なのですが、現在の技術でフォビオンのフルサイズセンサーを製造することは可能なのでしょうか?

山木:フォビオンの技術によって、センサーサイズが制限されるということはありません。大きいサイズでも小さいサイズでもセンサーの製造は可能です。技術的にはフォビオンのフルサイズを作る障害は何もないですね。

−シグマのSD1の価格はMerrillになってかなり下がりましたが、現在の売れ行きはどうなのでしょうか?

山木:正直、あまり売れているとは言えませんね。私たちの予想よりも少ないです。ただ、SD1を購入していただいたユーザーの方からの反応はとても良いです。もちろん、SD1は被写体がある程度限定されるカメラで、一台で何でも撮れるということはありません。SD1が得意とする被写体なら素晴らしい写真が撮れますので、ユーザーの方にはそこを気に入っていただいています。

−ご自身の一番のお気に入りレンズは何でしょうか?

山木:現行では50mm F1.4ですね。

−新しく発売される35mm F1.4はどうでしょうか?

山木:もちろん購入するつもりです。私自身もユーザーの一人として製品は自分で購入しています。新しい35mm F1.4は気になる欠点もほとんどなく、とても気に入っています。焦点距離もちょうど使いやすいですし、面白いですね。

−私も35mm F1.4には期待しています。本音を言うと、価格はもう少し高くなるのではないかと思っていました。価格が発表されたあとはとても驚き、同時にうれしくなりましたね。

山木:価格は低めに設定しましたが、だからといって画質が悪いということはありません。このレンズは最高の画質を達成することを最優先に開発しました。このレンズをできるだけ多くのユーザーに手にとってもらいたいので、品質以外のコストを可能な限り下げるようにしています。

つい最近も製造と開発部門に大規模な投資をしたばかりで、内部の蓄えがほとんどなくなってしまいました。さらに管理コストも可能な限り下げるよう努力しています。私たちは小さな会社ですので、マーケットの変化にすぐに対応することが大事なのです。

35mm F1.4を安価なレンズだと考えて欲しくはありません。品質に妥協をしたから価格が低いのではなく、余計なコストをかけないようにすることで、この価格で販売することが出来ました。

−シグマから発売されている、いわゆるポートレートレンズは85mmが一番長いです。フルサイズのカメラが普及するに従って135mmという、かつて人気だった焦点距離が再び脚光を浴びてきています。これについてどう思われますか?

山木:そういった要望はたくさんいただいています。135mmはかつてとても人気だったレンズですが、最近はそうでもありませんでした。しかし、ここに来て急に注目を浴びている焦点距離ですね。できるだけ多くの種類のレンズを提供するというのが私たちの責務ですので、要望が大きければ早く製品化できるように努力したいと思います。

−シグマには多くの興味深いレンズがありますが、一部には手ブレ補正機能を搭載しないままのものがあります。300mm F2.8や100-30mm F4といったレンズを更新する予定はあるのでしょうか?

山木:残念ですが、今後発売するレンズの詳細をお話することはできません。もちろん、レンズの更新は続けていきますが、開発には優先順位があります。

−ミラーレスカメラはとりわけ日本で大人気ですが、ご自身はどのように受け止められていますか?

山木:とても成長しているジャンルだと思います。現在ミラーレスカメラは日本だけではなく、韓国や台湾でも人気ですし、他の地域でも売り上げは伸びています。やはり小さなボディというのが多くのユーザーにとって魅力的なのでしょう。

さらに、ミラーレスはプロにとってもメリットの大きいシステムです。電子ビューファインダーやライブビューを使うことで、仕上がりの露出やホワイトバランスを確認しながら撮影ができますから。それゆえ、今後もミラーレス市場は伸びていくでしょうし、もっと高価なプロ向けのミラーレスも増えていくと思います。

今のところミラーレスのユーザーのほとんどはキットレンズしか使わないので、そこは今後の課題ですね。

−新しいレンズが発表されましたが、その中に120-300mm F2.8があったのは驚きました。このモデルは2010年に発売されたばかりです。どうしてこんなに早くモデルチェンジがされるのでしょうか?

山木:まず、私たちは現在レンズを再編成しており、全てのレンズは今後3つのカテゴリーに分類されます。120-300mm F2.8も遅かれ早かれ更新をしなければいけません。しかし、このレンズの設計はほとんど完璧に近く、今の時点でこれ以上の性能のレンズを作ることはできません。なので、光学系はそのままにして、外装を新しくし、SIGMA Optimization Proに対応したスイッチを付けて発売することにしました。

−Lens Rentals Serviceによると2010年に発売された120-300mm F2.8には外装に問題があり、そのせいで外装を交換しただけの新型を発売するのではないかと言っています。これについて何かコメントはありますか?

山木:一番最初に出荷された製品の一部に問題が起こりやすかったのは事実ですが、現在この問題は完全に解決されています。

−シグマは現在市場にあるほとんどのマウントにレンズを供給していますが、どのマウントがもっとも人気があるのでしょうか?

山木:キヤノンとニコンですね。どちらも同じくらいの量が売れています。

−ソニーマウントはどうでしょうか?

山木:ここ数年は年を追うごとに伸びてきています。

−インタビューを受けていただきましてありがとうございました。またポーランドを訪問していただくのを楽しみにしています。

山木:ぜひもう一度来たいと思います。ありがとうございました。





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