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「おくりびと」がアカデミー賞外国語映画部門のグランプリに輝いた。ネタがネタなので、観たいとは思わないが、すでに観た娘によると、出だしはむしろ笑えるところが多いらしい。いい映画だよと言っていた。
観ていないが、主役のモックンに感心したのは、チェロを弾くシーンのリアリティである。予告篇的なものをテレビで何度か観たけれど、日本の俳優であそこまでリアルにチェロ演奏を演じた人はいまだかつていないんじゃなかろうか。だって、たまにトレンディドラマなんかで目撃すると、例外なくヒドイもん。ピアノは登場頻度が高いので、最近は役者の演技レベルも上がったが、弦楽器はまだまだだ。クルマの効果音でいうと、砂利道のカーブを曲がっているのに、「キーッ」なんていうスキール音をつけちゃってるレベル。
ぼくはもう8年くらいチェロと付き合っているが、モックンみたいにきれいなヴィヴラートはかけられない。弓を握る右手はまだちょっと硬くて、あれだとちょっとギコギコいいそうだが、ぼくよりましだ。オーケストラの団員としてステージで速いパッセージを弾いているシーンなんか、本当に音が聞こえてくるようだ。役者ってスゴイ、というか、モックンがスゴイのだと思う。それだけで、オスカー受賞ナットク。
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