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書庫ランニング

2010年走り初め

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 寒いけど、快晴、ほぼ無風。富士山サイコー。東京地方はいまのところ、いいお正月だ。箱根大学駅伝の中継を2区の途中まで見て、“走り初め”(ラン)に出る。同じ多摩サイで練習している駒沢大や亜細亜大や日体大の選手諸君ががんばっているのだから、トレーニングメイトとしては惰眠を貪っておれない、という理屈である。

 そう考えるアスリートは少なくなかったらしく、多摩サイはなかなかの賑わいだった。中央道の下をスタートしようしたとき、ザックを背負ったトレールランナー風のおじさんが走り抜けていった。すぐに走り出すと、ペースがほぼ同じである。実はこの日、最長何キロ走れるかトライしようと思っていた。こういう装備をまとったランナーって、果たしてどれくらいの距離を走るのだろうかという疑問もあった。いい機会なので、あとをついていく。

 呼吸が聞こえるくらいすぐ後ろにつかれるというのは不愉快である。だから、5mくらい距離を空けて走る。時速10km弱くらいのジョギングペースだ。最初のうちは間隔が詰まることもあったので、そのときは路肩の草地に入ってスピード調整をする。幸い、鬱陶しがられている気配はない。

 2.5km先の四谷橋をくぐると、路肩でサイクリストが群れていた。ロードレーサー集団の派手さはない、と思ったら、ランドナー(旅行用自転車)とタンデム(2人乗り)の集会だった。50台以上いるように見えた。
 ちょうどミーティングが終わったところで、多摩サイを下り始めた自転車に次々と追い越される。ランドナーは圧倒的にTOEI(東叡社)が多い。フェンダー(泥よけ)がキラキラ光ってきれいだ。年配者だけでなく、若い男女もいる。ロードレーサーみたいに飛ばさないので、後ろから来られても恐くない。なかには手で合図を出しながら追い抜いてゆくジェントルライダーもいる。いいじゃないスか、ランドナー。見習わなきゃな。

 トレールランナーの走りっぷりは変わらない。同じペースといったって、向こうはバックパッカーでもある。ミーレの小さいザックだが、肩ひものテンションから察すると、けっこう重そうだ。何が入っているのだろうか。
 後ろから見ていても、走り方はステディそのものだ。前傾ではなく、むしろ後傾気味にちょっと腰を落としたような姿勢で走っている。けっしてカッコいいフォームではないが、このほうが膝に負担をかけずに長く走れるのだろう。

 そんな観察をしているうちに、スピードが次第に上がってくる。いつのまにかぼくのペースより速くなっていた。さらに「ムムッ、デキル!」と思わせたのは、関戸橋のヘアピンにさしかかったときである。上り坂でもまったくスピードが落ちないのだ。中肉中背なのに、エンジンは大トルクである。

 5km地点の読売新聞前を通過する。28分30秒。大学駅伝選手の倍以上かかっているが、ぼくにはもうちょっとオーバーペースである。しかも、ウォームアップが終わったのか、そのあたりからトレールランナーのスピードはさらに上がっていた。ならあきらめて自分のペースに落とせばいいものを、そういう融通がきかないのがぼくの欠点である。マイペースで最長不倒距離更新という目標が、いつのまにか「トレールランナーについていく」にすり替わっていた。バカですねえ。
 7kmあたりでイッパイになり、Uターンする。しばらく歩いてから、スゴスゴ引き返した。

 結論、ザックを背負ったトレールランナー風は、やはりタダモノではない。

下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
男性 / O型
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