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「ルボラン」を出している学研パブリッシングや、凸版印刷や、日産自動車など、ぼくの身近にある大企業は、きのう、早退帰宅を命じられたという。理由は「放射線量の上昇」だそうだ。福島原発から220km離れた都内でも、そんなことになっている。
福島第一原発は、最悪のシナリオになってしまった。現場で対策にあたっている人たちは、すでに決死の覚悟のはずで、本当に頭が下がるとしか言いようがない。推進するやつらは遠く離れたところでのうのうとしていて、一朝ことあれば、現場の人間だけが傷つく。原発とか戦争って、いつもそうなのだ。
10年ほど前、NAVI誌の連載「運転」の取材で、まさにこの福島第一を訪ねた。あのときインタビューに答えてくれた運転員らが頑張っていると思うと、たまらない。
そのときの記事は、単行本「イッキ乗り」(二玄社)に収録されている。何を書いたのか忘れていることも多いので、読み返してみたら、驚いた。今回の事故、つまり非常用炉心冷却装置(ECCS)や、電源がすべてダメになって、原子炉に水を入れられない事態は、日ごろから訓練でシミュレートしている、と、現場の課長が答えているのだ。
しかし、それがまったく機能していない。いま彼らが懸命にやっているのは、膨大な量のマニュアルにも書かれていない未知の対応なのだろう。うまくいけばいいと願うばかりだが、もはや日本中のコンクリートポンプ車を集めて、コンクリで埋め固めるしか道は残されていないような気もする。
でも、もう東京電力を批判したって始まらない。とにかく、祈りましょう。
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下野様はじめまして。
原発報道後、真っ先にこの本を読み返していたところです。いくら万全に備えていてもそれ以上の天災が起きてしまうと結局のところ何も出来ないという事実に愕然としてしまいます。
電気に頼らざるを得ない現代において、今の状況が落ち着いたらもう一度原発について真剣に議論しなければならないと思います。
[ viv*og*_t ]
2011/3/16(水) 午後 0:37
下野様
いつもは楽しく拝見させていただいております。想定外という言葉がきらいです。地震の予知にしても、たとえば、地球の100年と人間の1秒、時間の単位の違うものの予測が交わるはずがない。まして天変地異を想定するなど不可能のように思われます。それでも、原子力の電気を享受してきたものとして、今回の事故については、現場の方々の生存を祈る他はありません。
[ riy**wakur* ]
2011/3/16(水) 午後 8:50