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書庫ノーモア・フクシマ

脱・脱ダム宣言

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 大山鳴動して鼠一匹も動かなかった八ツ場(やんば)ダムの工事現場を久しぶりに通りがかった。前回行ったのは、政権交代した民主党の前原国交大臣が建設中止を表明した直後だから、3年近く前だ。

 建設中止報道の際に、象徴的な“絵”として必ず映った橋脚のみの湖面橋はすっかり完成し、深い谷を見下ろす高いところに架かっていた。JR吾妻線の付け替え部分なんか、単線のローカル線なのに、コンクリの使用量がまるで新幹線だ。そうした工事を請け負ったゼネコンや、口利きした政治家たちが、そりゃいまさら建設ノーに承服するはずもないだろう。
 駅舎ファンに人気の川原湯温泉駅(写真)もじきに水没する運命にある。

 しかし、困ったことに、原発事故のあとは、ダムくらいいいんじゃないか、と思うようになってしまった。八ツ場ダムのように、50年前から必要と言われてきたほど不必要なダムでもだ。天下り先つくるのも、地元に利益誘導するのも、どうぞおやりください、ただし原発以外で。

 日本は地震国である、というか、地震を起こす火山活動や地殻変動のおかげで出来た国だ。全国土合わせても、面積はカリフォルニア州より小さい。そこにアメリカの人口の4割以上が暮らしている。砂漠に広大な核実験場をつくって、汚染された土地をそのまま捨てておくことができる国とは違うのである。

 原発事故が起きたら、広い区域が水没どころか未来永劫“全没”になってしまうことが明らかになった。放射能がスプレーひと吹きで無毒化できるような時代が来ない限り、「ノーモア原発」である。                                                                                                                                                                                    
下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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