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書庫ノーモア・フクシマ

浜岡原子力館

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 国道の取材で静岡県の御前崎に行ったとき、浜岡原発の近くを通ったので、PR館を見てきた。今や全国区で有名な中部電力の原発は、台風情報で知られた御前崎市にあるのだ。

 美しい浜岡砂丘が広がる海辺には5基の原子炉が建っている。福島第一が爆発してから、菅・元首相が止めたのが4,5号機、3号機はそれ以前から点検中、稼働40年に近づく1,2号機は運転を終了し、廃炉が決まっている。そのかわり6号機新設の計画がある。

 御前崎市内の宿泊施設にとって、原発関係者はお得意さんだが、ぼくらが泊った民宿で全炉停止中の影響を聞いたら、とくに困ってもいない様子だった。今は防潮壁の大規模工事が行われているし、「廃炉するのでも30年かかるんでしょ」と女将さんは言っていた。

「浜岡原子力館」はなかなか見ごたえがあった。実物大の原子炉模型(写真上)がある。高レベル放射性廃棄物処分場へ降りるエレベーターのシミュレーター(写真下)、なんてものもある。壁にモニターを埋め込んだ、ただの部屋なのだが、音響効果で地下500mへ降りてゆく感じがけっこうリアルだった。ただし、そんな施設は日本のどこにも存在していないし、めどすら立っていないのが現実だが。

 館内には放射線量のボディカウンターや、防護服や線量計なども展示されている。ボディカウンターには入ることもできるが、3人やって全員、0.00ミリシーベルトと出た。いま発電所で放射能漏れが起きていて数値が上がってしまったらタイヘンだから、実際に測定はしていないのだろう。

 でも、こうした原発のネガの部分も見せているのはエライ。もっと単純な啓蒙施設かと思っていた。
 しかも、これだけお金のかかった展示施設なのに、入館料はタダである。と思ったけど、総括原価方式だから、こういうコストもぜんぶ電気料金にのっているわけである。
 だから、電気代を払っている人なら、見に行かなきゃ損である。それで、見学者アンケートのご意見欄にユーザーとしての要望や意見を書けばいいと思う。

 タメになったし、楽しめたけど、「放射能を出さない核分裂反応」が発明されない限り、原発は危険なので、再稼働はしないでね、と、ぼくは書いた。                                                                            
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(↓:原子力館の展望階から見た発電所。このフロアの海抜は62mと館内に記されている。東日本大地震で大船渡市を襲った津波は最大高40.1mだった。右手の海辺に見えるのが防潮壁。あんなちっぽけな垂直のコンクリ壁で、巨大津波が防げると思えますか!? この敷地の直下にも活断層疑惑がある)
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下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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