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暑くもなく、寒くもなく、風もなかった秋分の日、自転車に乗らない手はない。 久々にカーボンポルシェバイクで走りに出たら、驚愕した。おっかない。鋭すぎて、軽過ぎて、小さ過ぎて、薄過ぎて、コワイのだ。車重8.1kg対16.0kgなのだから、当然とはいえ、とにかく、このところファットバイクにばかり乗っていて、バチがあたった。 前傾して首をグイッと持ち上げるレーサーポジションもキツイ。ロードレーサーって、こんなにタイヘンな乗り物だったっけ!? 原稿も書かなきゃいけないので、遠出は無理と判断。野猿(やえん)街道に沿って流れる大栗川を遡ってみることにした。関戸橋の下流で多摩川に流れ込む川だ。 今日は軽く散走したいというとき、川伝いに走るのはグッドアイデアである。どんなウルトラ方向音痴でも、道に迷うことがなく、サクッと行って帰ってこられる。川沿いに行けるところまで行くと決めれば、プチ冒険にもなる。 川沿いの遊歩道や車道を数km遡っていくと、合流点があった。右が大栗川、左へ遡るのは大田川。滑らかなエアロシェイプのY字水路が妙に美しい。コマネチ!の部分なんか、横から見るとリニア新幹線そっくりだ。 名前も知らなかった大田川は次回のお楽しみにして、手前の大栗川へ進む。 コンクリート護岸の大栗川は、単調な川である。すっかり野猿街道に寄り添ったと思ったら、地下をくぐって道路の反対側へ出た。その先で住宅街に突き当って二又に分かれ、どちらも細い側溝に変わる(写真上)。そこまではなんとか続いていた川沿いの遊歩道も消滅する。 八王子市遣水(やりみず)。川崎街道のスタート地点から10km来た。冴えない終わり方だが、暗渠(あんきょ)づたいに走ってもしょうがないので、ここを終点とする。 そのすぐ近くの空き地で、お宝を発見した。 ポルシェ914。VWビートルの空冷水平対向4気筒をチューンして2座コクピットの背後に積んだミドシップスポーツカーである。 日本では「ワーゲン・ポルシェ」とも呼ばれた。911のフラット6を積んだモデルもあった。 生産は1976年までだから、新車では乗れず、その後も乗るチャンンスはなかった。乗ってみたいけど、乗り損ねたままになっているクルマの1台である。 オレンジはマイカラーだ。いつからここにいるのかわからない。もはや修復不能に見えるコンディションだが、しかし、高年式車だって40年近く経っていることを考えると、よくぞ存在していてくれました、という感じだ。 ノーズのポルシェエンブレムを盗もうとしたやつがいたようだが、グニャっと曲げられてはいても、必死でボディにくっついていた。 空き地は、修理工場のストックヤードだったらしく、914のすぐ後ろには、同じくらいにヤレた初代レンジローバーも打ち捨てられていた。 憧れのポルシェに会えたのは、ポルシェバイクで来たおかげか。 |
ロードバイク熱中生活



同時代のFIAT X1/9とかでこの環境だと影も形も無いのかもしれませんね(^^;)
914はヘンな話、どこか一部を観ても914って判る気がしますが、隣の白いクルマは、これだけ見えてても判りませんね。
[ スマピカ ]
2014/9/24(水) 午後 0:11
懐かしき多摩ニュータウンの風景に昔の記憶が蘇ってきました。世話になったショップは、検索すると今も健在のようでホッとしてみたり。
914は、放置されても比較的シャキッとしている様に見えるのは流石にポルシェですね。何度か中古店で見つけて買いそうになりましたが、結局買ったのはAW11(楽しい車でした)でした。
2014/9/24(水) 午後 0:37
「必死でボディにくっついていた」
泣けますなぁ…
[ 江麻 呑 ]
2014/9/25(木) 午後 10:15
写真をアップしておきました。
ボディとエンブレムの取り付けが、よっぽど強固なんでしょうね。
さすが、ドイツ物。
[ 下野康史(かばた・やすし) ]
2014/9/25(木) 午後 10:38
ありがとうございます。
ポルシェのエンブレム製作工程という動画を見つけました。
www.youtube.com/watch?v=Vu2T85LNlrQ
[ 江麻 呑 ]
2014/9/25(木) 午後 11:49
観ました。
年間15万個、ああやって手づくりしているんですね。
[ 下野康史(かばた・やすし) ]
2014/9/26(金) 午前 7:54