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原稿書きも明けたし、久しぶりに暖かな晴天なので、きのうは2時間ランニングした。走り出すと、調子がよかったため、関戸橋で多摩サイを外れて、峠ルートへ行く。川崎街道にある長さ1.2kmくらいの坂道だ。頂上に桜ヶ丘ゴルフ場があり、ぼくは勝手に桜ヶ丘峠と呼んでいる。最近は自転車で力走している人も多い。下る途中、よくネズミ捕りをやっているので、クルマは要注意だ。
ランニングで坂を上るのは、自転車でやるよりも楽しい。脚の筋肉に負荷がかかって、“やってる”感がすごく味わえる。膝を痛めるから、下りはまったく飛ばさないが、そのあと平坦路に出たとき、脚の運びがすごく軽くなっているのに驚く。鉄のバットで素振りしたあとに、普通のバットに持ち替えたあの感じだ。道具に頼らないランニングは、自分の体の変化がなによりストレートにわかる、それが走ることのおもしろさである。
いま小出監督が書いた「マラソンは毎日走っても完走できない」という本を読んでいるのだが、これは名著です。この人、テレビでしゃべっていると、スケベな酔っぱらいのオッサンにしか見えないが、やっぱりすごいな、このマラソン理論は。といっても、ハイエンド・ランナーではなく、ジョギングを始めて、いつかフルマラソンに出てみたいと思っているような素人ランナーが対象だ。
至るところで説かれているのが「負荷をかけないと、強くならない」ということ。ただコツコツと走っているだけでは、フルに出ても30km過ぎで止まってしまう典型的ダメダメ・ランナーになること必定だという。そうならないためには、トレーニングの途中で「全力走」を入れなければならない、と書いてある。エーッ、そんなの無理だよ、駒大陸上部員じゃないんだから、いまさら全力でなんか走れないよ、と思ったが、読み進むと、1km7分のジョガーなら、6分30秒までスピードアップするのが目標とある。なーんだ、早歩きに毛が生えたようなペースではないか。でも、要はその人にとっての「全力走」であって、しかもそのレベルを徐々に高めていくのがフルマラソン完走(完走歩じゃなく)への道なのだ、ということらしい。
ただ、ぼくはやっぱり、このトシで多摩サイをゼイゼイ言いながら走るのはイヤなので、そのかわり桜ヶ丘峠で負荷をかけようと思っている。あー、でも、今日は腰が痛い。
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