|
猛暑で犬もヘバっている。もう中年オバサンのトシだが、この夏はさすがに食欲がない。こんなことは初めてだ。毛が黒いと、たしかにひときわ暑さもこたえるだろう。 ウチのハナは、ひょっとして食べ物以上かもしれないほど、ボール好きである。公園でだれかがキャッチボールなんかやってると、地べたにおなかをつけて座り込み、ボールの行方を右左にずっと追っている。ひとりウインブルドンみたいだ。 総じてボールには異様な執着を示すが、とくに好きなのが、ケバケバのテニスボールである。毎朝散歩に行く公園には、なぜか週に2回くらい新品のテニスボールが落ちている。近所にテニスコートがあるとしか思えないが、ない。まったく謎である。 でも、いつもそれをくわえて帰ってくるので、ウチにはもう120個くらいテニスボール・コレクションがある。 新しいボールをゲットすると、飽きるまでハグハグ噛む。柔らかいボールだと破れてしまうが、テニスボールは硬度と感触がいちばんいいらしい。 投げると器用に口でキャッチするが、返してはくれない。「なんだよ、(キャッチボール)やんないのかよ」と言って、家に入ろうとすると、玄関の扉を閉める直前で、わざとらしくボトっと口から落とす。 外から帰ってくると、耳を寝かせて喜ぶが、そのとき、庭に散らばっていたボールをひとつ選んで、フガフガ言いながらくわえてくる。くれるわけじゃない。あれはなんなんだろうかと思う。見せびらかしているのか。かなり考えているふうに見えるボールの選定基準も、謎である。何年飼ってても、犬の思考回路はわからない。 この夏、あのケバケバにダニが棲みつくことがわかり、ヨメさんがテニスボールをぜんぶ処分してしまった。お情けで残されたのは、表面がツルツルしたボールがいくつかだけである。 朝、犬小屋を覗くと、小屋の中にボールが入っていることがよくある。前の晩は外にあった。陽のあるうちはグッタリしていても、夜はひとりで盛り上がっているらしい。 |
過去の投稿日別表示
-
詳細
2010年08月10日
全1ページ
[1]
コメント(2)
全1ページ
[1]



