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下北半島最北の海岸線をゆく国道を走っていると、道路脇のところどころに「マナー監視中」と書いた小さな小屋がある。 見ると、おばさんがひとりふたり中に座っている。いったいなんのマナーを監視しているのだろうか。 まぐろで有名な半島最北端の大間では、いま電源開発(J-POWER)が原発を建設している。そうか、ひょっとして反対派の監視所!? その晩、泊った旅館で正解を聞いた。甘かった。監視所は電力会社が運営していて、原発建設工事の車両の汚れや走り方などをチェックしている。中で働いているのはパートのおばさん。反対どころか、地元民に原発ができる前からそうやって広く「就労の場」を与えているのだった。 電力会社は頼めばなんでもやってくれると旅館の女将は言っていた。原発の安全性を訴えるために、すでに稼働している発電所へ泊りがけで接待バスツアーもしてくれるし、地元のお祭りなどには気前よく寄付もしてくれると喜んでいた。これからも関係者の宿泊が見込めるその旅館も原発反対のはずがなかった。 南海トラフ大地震の想定津波高が21mと発表されて、中部電力・浜岡原発の改良工事が見直しを余儀なくされている。今の計画は高さ18mだからだ。じゃあ、あと3m足しますという話なのだろうか。 深さ60mの海底から立ち上げた釜石の世界最大防波堤が、去年の津波でこっぱみじんにされたのに、垂直の壁で巨大津波が防げると、浜岡原発の関係者は本当に思っているのだろうか。壊れて流されたコンクリ壁がむしろ発電所に甚大な被害を及ぼす、と考えるのは取り越し苦労の素人考えなのだろうか。
フクシマ以後、これから起きる日本の原発事故はすべて“人災”である。 |
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2012年04月16日
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