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「driver」誌のニコドラ取材で、福島県の矢祭町へ行った。県の最南端。東北地方の入口にある小さな町だ。 人口6000人。国道118号が直線で抜ける写真のところが町一番の繁華街。観光名所も冬場はとくに見るべきものがない。 でも、「やまつり」の名は全国に知られている。国策の平成大合併に反旗を翻して、「合併しない町宣言」をした。住基ネットへの加入は今でも拒否している。 10人の町議員は1日3万円の日当制で、年間でも100万円にしかならない。当然、みんな本業を別に持っている。その日たまたま泊った1泊6300円の旅館の若女将が、町でただひとりの女性議員だった。 町に図書館がないので、要らない本を下さいと呼びかけ、武道場を改修してつくったのが、「矢祭もったいない図書館」。いわば古本の図書館なのだが、きれいな館内に古本のニオイはしない。開架書庫に7万冊といえば、ウチの近所の市立図書館と変わらない。 ざっと書庫を見てきた「driver」編集部のS君が、ふつうの図書館より、読みたい本がたくさんあると言っていた。一度はお金を出して読みたいと思われた本ばかりが並んでいるからだ、というのが彼の分析。なるほど、たしかに古本って、そういう本である。 古本屋で自分が書いた本をたまに見つけると、フクザツだ。見てはならないものを見てしまったような、落ち着かない気分になる。 でも、S君理論に従うと、なにもそんなに恥ずかしがることはないわけである。きょうび、お金まで出して読んでいただけた本がそこにある。コソコソっと自分で買ってしまうようなことはもうせんとこと思いました。 |
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2013年02月19日
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