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 祝「三浦雄一郎80歳エベレスト登頂」ということで、週末は勝手に20kmランニング決行。

 多摩サイを走り出すと、半袖では少し涼しいくらいだったが、走るにはサイコーの日和。朝もはよからさすがにランナーもサイクリストも多い。日よけ付きのキャップをかぶってバックパックを背負ったウルトラランナーふうも目立つ。何km走るんだろう。

 しかし、三浦雄一郎、スゴイな。ぼくのおふくろは83歳でかなりシャンとしているほうだが、外出時はそろそろ杖が手放せなくなってきた。のに、80歳で医療用じゃない酸素ボンベを背負って世界最高峰。エベレストって、3776mの富士山よりさらに5000m以上高いのだ。セサミンのおかげか。

 スキーに熱中していた学生のころ、三浦雄一郎は下敷きに写真を貼りたいくらいの憧れの人だった。この人の膝は、クルマにたとえると、ありえないほどストロークが長いサスペンションである。だから、どんな急斜面でも膝を90度曲げてイスに座ったような姿勢がとれる。それでもって勇気があるから、前へ突っ込んでいける。ターンの姿勢がゲレンデスキーヤーとは別次元に戦闘的で豪快でカッコよかった。

 すでに冒険スキーヤーとしても有名で、斜度45度の雪面をクラウチングスタイルで滑降して最高速を競うキロメーターランセという競技に日本人として初めて参加して、時速170kmオーバーという当時の世界記録をつくった。今みたいに、ちょっと派手なことをやればもてはやされる時代じゃない昔から派手なことをやってきた人だから、「売名行為」みたいな陰口はまったく当たらない。
 
 イタリアのキロメーターランセ出場は1964年だったそうだ。それから半世紀経った今もなお世界記録の冒険を続けられるとは、やっぱりセサミンのおかげか。

 日野橋下流の多摩川にショベルカーが入っていたと思ったら、川幅が広がった(写真下)。そのかわり、歩いて渡れそうなほど水深が浅くなり、水面が鏡っぽくキラキラ光って、なかなかきれいだ。ランニングコースの終盤なので、癒される。暖かくなったら、裸足になって向こう岸まで渡る“冒険”に挑戦してみようかな。

ランニングのお好きな方へ http://ammo.jp/weekly/kab/0707/kab070704.html

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下野康史(かばた・やすし)
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