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全輪駆動自転車

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 自転車は後輪駆動である。エンジン(人間)は前車軸と後車軸のあいだにあるから、ミドシップ後輪駆動である。つまり、フェラーリやロータス・エリーゼやホンダS660と同じだ。自転車が楽しいのは、理の当然なのである。

 そんな自転車の前輪をわざわざ回しちゃおうというアイデアは、昔からあった。自転車を複雑にして、得るものは少ない。ふだんペダルをこいでいて、ああ、前輪も駆動されていたらどれだけいいだろう、なんて思ったことは個人的には一度もないのだが、人それぞれだ。

 その名も“ダブル”というこの自転車はなかなかよくできていた。
 借りてくれた「NAVI CARS」誌の編集さんによると、平らなところを走ってても前から引っ張られる感じがします、とのことだったが、そんな感じはぜんぜんしない。
 普通に走っていて気づくのは、まず、こぎが重い。車重が17kg以上あるのと、やはり、前輪を駆動するメカの抵抗が加味されているせいだと思う。フロント用チェーンの音が下から聞こえてくるのも、普通じゃありえない。

 メリットはなんなのか。いろんなところを走ってみて、いちばん効果を感じたのは、砂の上だった。たしかに前輪が“かいている”のがわかり、普通の自転車より進みがいい。踏み固めた雪道の上なら、一定の効果はありそうだ。

 クルマなら四駆に相当するわけだから、MTBで走るようなダートの斜面も試した。
 グイグイ登っていくかと思ったら、アテが外れた。がしかし、これもいろいろ試して、胸をハンドルに近づけるような極端な前傾姿勢をとると、前輪荷重が増して、フロントの駆動効果を実感できることがあった。
 でも、そんなかっこうで長い時間は走れないし、そうやって駆動力を増やせたとしても、駆動するのは人間なのだから、疲れるだろう。そこがクルマの4WDにはないジレンマだと思う。


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 でも、チェーンとギヤと等速ジョイントを使ったメカはよくできていた。
 昔、回転ケーブルとべベルギヤ(傘歯車)を使った全輪駆動自転車に乗ったことがあるが、肝心の前輪駆動メカがトルクに耐えかねて、試乗中に壊れた。それを考えると、この伝達機構はよくできていて、信頼性も高そうである。
 
 それに、なかなかカッコイイ。前輪用チェーンを真っ赤にして、見た目で差をつけると、シティ四駆ならぬ、シティ二駆自転車になるかも。


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下野康史(かばた・やすし)
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