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ニキニキニキニキ二木の菓子とか言うけれど、すっかり日本はニキの国になってしまった。冬が終わったら夏、の二季。 きのうは都内で28℃まで上がったらしい。5月に入ったばかりでこれじゃあ、この夏は40℃越えが頻発するのだろうか。 いや、地球は気温を平準化する見えざる力を持っていて、いま暑いのは、4月、桜が咲くまでが異例に寒かった、そのバランスをとっているという説もある。そういえば4月も東京で雪が舞ったのだが、もうそんなこと完全に忘れてしまうほど、このところ暑い。年々、北海道のお米がおいしくなっているが、そのうち、新潟南魚沼産マンゴーがおいしい、なんて時代になるのだろうか。 暑いといっても、さすがにまだ湿度は低い。自転車に乗らない手はないので、懸案の時坂(とっさか)峠へ行った。払沢(ほっさわ)の滝から上がってゆく峠道だ。 払沢の滝は奥多摩の観光名所のひとつで、寒い冬だと完全に凍る。それが何月何日かを当てる氷瀑クイズというのを昔からやっているのだが、ここ最近はなかなか完全氷結に至らない。 そのため、檜原村役場が毎日、結氷度を観察して、パーセントで発表し、その最大日を当てるという妥協案がとられている。つまり、完全に暖かくなってからでないと、氷瀑クイズの答えが出ないという、ちょっとトホホな事態。でも、仕方ない。あったかいんだからァ〜♪ 大型連休序盤とあって、払沢の滝パーキングは整理員が出るほど混んでいた。それを横目に林道風の舗装路を上ってゆく。 駐車場のところで行き止まりになっている印象の道だが、まだずっと先に延びていることを知ったのは、半年ほど前、ニコニコドライブの取材で来たときだ。自転車で来るのは初めてである。クルマで上がると、そうとうキツいヒルクライムだなあと感じたが、そうでもなかった。梅野木峠や和田峠のような激坂はない。 気持ちのいい林間のつづら折りを2kmほど上ってゆくと、視界が開けて、大きなカーブに出る。以前、クルマではここまで来た。そのときはスカイツリーまで見渡せたが、今日は春霞がかかっている。新緑が目にしみる。気持ちいいのなんの。 さらに1kmあまり上ると、峠に出た。ここからは急な下りになっている。どこにも案内は出ていないが、これが時坂峠だろう。ウチから45km。クルマで上ってきた人たちが、眺望に歓声をあげている。 絵に描いたような「峠の茶屋」があった。お客はいないが、うどんが食べられるというので、注文する。 おじいさんがひとりでやっている店である。写真を撮りにいって、戻ってきたら、「さっき注文した人じゃないよね」と言って、もうひと玉、うどんを鍋に入れようとする。大丈夫かな……。動きも遅い。耳も遠い。 でも、大きな声で聞くと、ゆっくりだけどちゃんと答えてくれる。店を開いて25年。定年退職して、60歳から始めたのだそうだ。 峠を少しおりたところにそば屋があり、最初はそこで1年修業した。今はもっぱらそっちのほうが人気なんだと言って、ニコッとした。そういえば、さっきのハイカーもこれからそばを食べに行くといっていた。 店の中は完全に「おじいちゃんち」である。畳みの小上がりから外を眺めていると、めっちゃなごむ。数時間前まで、家でルーティンワークをしていたことが信じられない。途中、いい汗までかかせてもらって。これだから、自転車はやめられない。 まだ薪ストーブを焚いていた。今朝は寒かったのだそうだ。 丸亀製麺の20倍くらい時間がかかったが、御年85歳がつくった手打ちざるうどん登場。 「あ、忘れた」という感じであとからかけてくれた刻み海苔の配置がイイ味出している。うどんと一緒に茹でた白菜が添えられ、なぜか韓国海苔がひとパック付く。 これだけ茹でるのに時間をかけると、アルデンテではなくナイデンテを覚悟していたが、うどんはコシがあっておいしかった。 皿洗いでも手伝っていこうかなと思ったが、お客さんがふたり入ってきたので、やめる。
一品勝負のざるうどんは800円。でも、高くないよ。手提げ金庫から出してきたお釣りが「ハイ、にひゃくまんえん」だったから。 時坂峠、ごちそうさまでした! |
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