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多摩サイの向こう岸

 ファットバイクで、奥多摩へ行こうと思ったのだが、走り出すと、カラダが重い。ポタリングに変更して、いつも走っている多摩サイの対岸を遡ってみた。

 国道20号 日野橋から上流の多摩川右岸にはサイクリングロードは整備されていない。それは知っていたが、数年前よりは遊歩道がつながっていた。


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 中央線の橋の付け根に、撮り鉄が10人くらいいた。ちょっと待っていたら、EH200の貨物列車がやってきた。おお、トクした。
 この機関車はカッコイイ。昔あったEH10の子孫。最初から2両1セットの怪力機関車で、ABCD EFGHと全部で動輪が8軸ある。夜11時頃、犬の散歩へ行くと、中央線の切通しの下にいつも赤信号で止まっている。熱気と電気系の音がすごい。犬が興奮する。


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 舗装が途切れたり、大きな道路に阻まれて、迂回したりしながら、八高線の鉄橋までやってくる。もう行けないかと思ったら、かろうじて橋の下をくぐれる道があり、向こうへ出られた。


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 このあたり、左岸のサイクリングロード沿いには河川敷に大きなグランドがあって、川はよく見えない。でも、こっち側は川に近く、なかなか景色がいい。
 八高線をくぐってから500mほどで舗装はなくなり、獣道みたいになって、最後は人の家の庭に出そうになる。八王子市平町。対岸は昭島市。探索終了。


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 帰りに立川モノレールをくぐると、「歳の鬼あし多摩川ランニング」というイベントをやっていた。なんと、50kmラン。沿道のスタッフに聞いたら、もう9回目だという。こんなところでウルトラマラソンをやっているとは知らなかった。

 でも、歳の鬼あしって、なんだろう。鬼足はわかるけど、歳って、「トシいってる」の歳のことか。
 帰ってから調べたら、なんと新撰組の土方歳三のことだった。健脚で知られ、「歳の鬼あし」と呼ばれたらしい。多摩川と浅川の遊歩道を走るこのイベントは、地元、日野に生まれた土方歳三メモリアルのランニング大会だという。またすごい人をメモっちゃったな。

 
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 日野橋の先にはエイドステーションがあった。初夏というより、多少すごしやすい真夏の一日、くらいの陽気だったから、みんなキツそうだ。ただただ、尊敬。
 

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下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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