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「driver」誌の連載「峠狩り」で群馬・長野県境の碓氷(うすい)峠へ行く。国道18号の旧道。軽井沢方面へ行く時は、自然と碓氷バイパスのほうに流されてしまうので、旧道は初めてだ。 見ても走っても、さすがの名峠だった。 峠ぐるまはフィアット500X。チンクェチェントよりずっと上等で、とくにリアシートの快適さはハナマル。家族が増えて、これから外遊びにも行きたいという500ユーザーの代替えなんかに好適かと思う。ランニングシャシーが同じだからって、いきなりジープ・レネゲードと言われても……、でしょ。 旧18号は、1963年に廃線になった信越本線旧ルートに沿っている。明治の昔からアプト式(軌道側のラックレールに機関車のピニオンギアを噛ませる)で上りおりした日本一の急勾配路線だ。 そのうち、麓の横川から6kmが歩行者専用道「アプトの道」として保存されている。鉄道の“激坂”を歩いて体験できるのだ。 めがね橋から横川まで歩いた。勾配は66.7パーミル。1000m進んで、垂直に66.7m上がる。といっても、横川までの5kmはずっと下りだから、なんてことないのだが、上りにしたって大したことはない。 道路の表示でいう6〜7%といったら、人やクルマには「きつい坂」ではない。坂バカ自転車乗りが激坂といえば、15%を超えてからだろう。 アプトの道を歩いてわかるのは、鉄道は坂に弱いということである。鉄のレールの上を、重い車両が鉄輪で走るから、一度スピードがつけば慣性力でツーツー進む。その利点が、坂道では裏目に出てしまうわけだ。 横川といえば、「峠の釜めし」。おぎのやの大きなドライブインで買えるし、食べられるが、そっちは観光バスのツアー客にお任せしましょう。 旧道分岐の手前にある越後屋食堂の肉ドーフ定食を食べる。店はお化け屋敷みたいな外観だが、50年間、継ぎ足し継ぎ足しのタレで煮込んだ(テキトー)肉ドーフは、うまいのなんの。アルマイトのお皿もうまい。味噌汁もお新香もうまい。 店の人も感じがいいが、テレビは取材拒否らしい。 |
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2015年12月18日
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