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ファットバイク、入院

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 小笠原諸島に停滞している台風のせいで、梅雨再びみたいな気候だ。15時までは曇り、以後、雨という天気予報を信じて、久々にファットバイクで走りに出る。多摩川(秋川)を遡って、武蔵五日市まであたりかな。

 ところが、多摩川の右岸(川岸の“右左”は、流れる水から見た右左です)、八高線の橋をくぐり、八王子の住宅街のあたりで、フロントのギヤが噛む。半年くらい前から出ていたトラブルで、フロント(2枚)をインナーに落としたとき(軽くしたとき)に起きる。トルクをかけている登坂時だから、噛むと厄介だ。今回は重症で、指が入らないところで完全にスティックしている。というか、いろいろやっているうちににっちもさっちもいかなくなってしまった。

 近いうちに診てもらおうと思っていたショップは、ここから6.6kmだ。土曜日ならやっている。前には押し歩きできる。でも、サイクルシューズではツライ。
 結局、12km離れた“ヨメJAF”にSOSした 。2km歩いて多摩大橋のたもとまで出たところでピックアップしてもらう。ああ、奥多摩の山の中じゃなくてよかった。
 途中2回、大丈夫ですかと声をかけられる。路肩で悪戦苦闘していたときに会った子ども連れの若いパパは、家まで戻れば工具があるんだけどと言ってくれた。ありがたいことである。可愛いお嬢さんが、ファットバイクを見てカッコイイと言ってくれる。故障してんだけどね。

 豊田のピットツルオカで相談すると、ツルオカさんがまさかの治療策を提案した。ギヤが噛むなら、ギヤ取っちゃいましょう。フロントのシングル化だ。ときどき痛くなるなら、盲腸切っちゃいましょう、みたいに聞こえた。
 MTBと同じく、ファットバイクも最近はフロントシングルが増えているのだそうだ。あとからやるとなると、リアのスプロケットもディレーラーもシフターも総どっかえだから、費用はかかるが、計算してみたら、最軽ギアはいまよりむしろわずかに軽くなる。
 というわけで、マイサーリーは4年目にして初入院。

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下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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