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林道 醍醐線の醍醐味

 このところ、雨ばっかり。それも、降れば警報クラスの土砂降り。平和な夏は、どこ行ったんでしょうか。


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 でも、日曜日は夕方まで曇りの予報。この雨で、峠はどうなっているんだろうという野次馬的興味もあって、醍醐林道へ行く。最後は都県境の和田峠へ出る激坂峠だ。といっても、陣場下の麓まではクルマ。

 いつもは週末でもガラガラの広い駐車場が、この日はほぼ満車だった。さすが夏休み。
 ファットバイクをこぎ始めると、ひんやり涼しいので、ウインドブレーカーを取りにクルマへ戻る。

 湿度99%、かどうか知らないけど、すごい湿気だ。でも、暑くないから気持ちいい。
 このあたりは多摩川の支流、浅川の源流地帯で、林道沿いには渓流が流れている。水量が多く、瀬音が大きい。路面にもあちこちで水が出ている。水のテーマパークに来た感じだ。
「コンチワー」という声がして、マウンテンバイカーに追い越される。きれいなペダリング。見事に日焼けした子持ちシシャモのようなフクラハギ。あっという間に林間に消えていった。

 
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 長雨のあとだから、落石や落枝が多い。土砂も流れ出している。滑りやすい青苔にも要注意だ。
 しかし、醍醐林道は、来るたびに走りやすくなっている。昔は和田峠=舗装路、醍醐林道=ダートというイメージだった。いつもロードバイクで来ていたから、ダートってことはなかったのだろうが、間違いなく路面の保守管理が昔よりよくなっている。路肩崩壊を直したところは新しい立派なコンクリ舗装になっているし、オシャレな丸太のガードレールなんかもできている。まわりは植林の杉林だが、花粉症対策なのか、かなり間伐され、おかげで以前より明るく、見晴らしもよくなった。


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 でも、激坂は相変わらず。180度のヘアピンカーブは最大の勾配緩和策だが、これだけヘアピンが多くても、なおこれだけキツイ。東京都八王子市、おそるべし。
 楽しいことを考えながら、ひたすら最軽ギアで回してゆく。尾根に近づく終盤は、勾配がゆるくなるのが、この峠の救いだ。


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 麓から4km、最高地点の醍醐峠(と勝手に呼んでる)にはガスが迫っていた。峠から数百メートル下りると、和田峠の有料トイレの脇に出る。ロードバイカーがひとりいた。
 汗と湿気で全身グショグショ。山の中で泳いでいるみたいだったが、それがけっこう快感だったりして。ヘンタイですね。
 和田峠の都道はクルマが通るので、帰りも同じルートを引き返す。


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下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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