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スーパーカブってみた

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 ホンダNSXとスーパーカブについて書いてくれという「MOTO NAVI」 誌(12/22発売)からの依頼。
 スーパーカブとNボックスというなら、わかる。NSXとMotoGPマシンというのもありかと思う。でも、スーパーカブとスーパーカーって、名前が一字違いという共通項しかないではないか。

 ムチャぶりだったけど、中国製から熊本製に変わった新型スーパーカブ50に乗れたので、よかった。
 といっても、ぼくは40年近い中免ペーパーライダーで、オートバイを評価するモノサシがまったくない。そのせいもあって、半日乗れども乗れども、スーパーカブというハードウェアに何か感動を覚えるようなものを感じられなくて、困った。
 オートバイって、体まるだしなので、その刺激を越えて機械の印象を感じ取るのは大変なのか、そのためのフィルタリングのような“技術”が必要なのか、なんてことを思った。2輪のテスターって、すごいんだ。

 だが、考えてみると、およそ機械が自己主張しないということが、60年間で1億台を売ったスーパーカブのまさにスーパーカブたるゆえんなのかもしれない。新聞配達やそば屋の出前で、いちいち感動させたり感心させてたら、仕事にならないから。
 でも、発売直後にウチの車庫の前で撮影していたら、郵便カブの局員ライダーが、「新しいスーパーカブですね!」と感動しながら声をかけてくれた。

 昔よりは高くなったんだろうけど、23万円という価格も、スポーツ自転車乗りからしたらびっくりだ。ファットバイクより安いではないか。
 23万円といえば、カーボンフレームのロードバイクだと、エントリークラスである。その値段で、こんな総合実用オートバイが買えてしまう。だからこその御愛顧1億台なんでしょうね。


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 黄色のせいもあるけど、ダッシュボードはけっこうファンシー。


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 給油のときパカっと開けるシートは、吸盤で固定されている。部品のひとつに、基盤じゃなくて「吸盤」があるって、素敵だ。

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下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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