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ワーゲンポルシェ

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 憧れのポルシェ914。オーナーズクラブM会長のクルマとその人を取材することができた。

 ポルシェと聞いて、フォルクスワーゲンと共同開発したこのクルマを真っ先に思い浮かべる人は、914好き以外にはいないと思う。
 914好きとは、どんなタイプなのか。ポルシェ914クラブジャパンのメンバーは現在60人あまり。オーナー歴30年のM会長曰く、「クルマに興味のない人が多い」のだそうだ。イベントに出ても、ほかのクルマを観覧しようとしない。つまり、914にしか興味がない。

 メンバーにはカレラGTや新車の911ターボを持っている人もいるが、「本当に好きで買ったのか、お金があったから買っちゃったのか、それはよくわかりません」とのこと。それくらい、みなさん“914愛”が深いらしい。
 インタビューを進めてゆくと、実はM会長、フェラーリも持っていることが判明。しかし、どんなフェラーリかと思いきや、「モンディアルです」。(=80年代の4座フェラーリ)。そりゃあ、ポルシェで914へ行くのは必然かも。「名は体を表す」ならぬ、「クルマは人を表す」ものだとつくづく思う。914好きの“好み”を代弁すると、「あまりの名車は、恥ずかしい」でしょうか。


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 74年型2.0Sリミテッドに乗せてもらう。現役当時、「ワーゲンポルシェ」と呼ばれただけあって、外で聴くバタバタしたエンジン音は、カブト虫の空冷サウンドそっくり。空冷2リッター水平対向4気筒は、VW411用ベースのインジェクションユニットで、初期型は1.7リッターだった。

 走り出すと、回頭性のよさは、さすがミドシップだ。ノンパワーのステアリングは重くないし、ノンサーボの4輪ディスクも重くない。同時代の911ほど癖がなくて、運転しやすい。気の置けないエンジンを持つエントリーポルシェとしてアメリカで売れたというのもわかる気がした。
 当時のカーグラフィックには、1.7リッターは非力だったので、2リッター化された、というような記述があるが、M会長によれば、オリジナルの1.7リッターのほうが上までシャンシャン回って気持ちいいそうだ。


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 69〜72年の初期には911Tの6気筒2リッターを搭載した914/6(写真上)もあった。
 いきなり70年のルマンに出て、GTクラス1位、総合でも6位に入る。しかし、ポルシェ6気筒モデルは高すぎて売れず、日本にも50台あまりしか正規輸入されなかった。914の本命は、やはり“ワーゲン-ポルシェ”のようである。

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下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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