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初めてのTUFO

 700C固定ギヤフラットバーハンドルロードバイクという変態自転車のリアタイヤがダメになってしまったので、なるしまフレンドが絶賛しているTUFO(トゥーフォー)のチューブラータイヤを付けてみた。


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 トレーニング用で、幅24mmと太い。この状態でビニール袋に入っていた。
 税込み3800円ナンボかの安いモデルだが、こうやって見ても、非常につくりがよくて丈夫そうだ。


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 メイド・イン・チェコリパブリック。考えてみると、チェコ製品を買って使うのは、生まれて初めてかもしれない。なんだかうれしい。
 TUFOはロードバイク用高性能タイヤメーカーとしてすでに認知されている。チェコスロバキア時代から、チェコは工業技術力が高く、タトラとかシュコダといった自動車メーカーもあった。戦前のタトラは、アメリカでいうとデューセンバーグのような高級車をつくるメーカーだった。
 クラシック音楽の世界だと、「弦の国」と言われていて、いい弦楽器もつくる。同じ値段でイタリア製チェロとチェコ製チェロがあったら、ぜったいチェコ製のほうがいい音だと思う。イタリア物は“ブランド代”が乗っているから。


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 自転車に乗らない人にはイメージしにくいようだが、これがチューブラータイヤです。膨らますと、まさに浮き輪と同じチューブ状になる。
 チューブラー専用ホイールにボンドで貼り付ける。原始的だが、この方式が最も軽い。なので競技の世界ではシェアが高い。
 ゴムチューブは内部に縫い付けてあるため、パンクしたら、終了。チューブのみの交換やパッチでの修理ができないため、パンクするとイタイけど、メリットは軽量以外にもある。

 ママチャリでもおなじみ、Ω断面をしているWO(クリンチャー)タイヤは、パンクして空気圧を失うと、そのうちホイールの嵌合部から外れてしまう。硬いホイールが剥き出しになったら、走れたもんじゃありません。
 しかしチューブラーなら、ノリが効いている限り、ペチャンコのままなんとか走れる。かつてツール・ド・フランスだったか、レース終盤にパンクした選手が空気圧ゼロで最後まで逃げ切ったことがある。
 人里離れた峠の下りでパンクしてペチャンコになっても、チューブラーだとゆっくりなら下りてこられる。原始的な方式って、逆境に強いんですね。

 なるしまフレンドのブログでほめていたのは、上の写真のように、空気を入れた状態で、ちゃんとタイヤの形をしていること。
 たしかに、ぼくの知っているイタリアブランドのチューブラータイヤは、空気を入れてゆくと、なぜかヘビが腹を見せるようにグルッとよじれて、バルブのほうが外側を向いてしまう。ホイールに組んであれば、そもそもボンドで貼ってあるわけだし、空気圧でも固定されているから、問題はないのだが、そっくり返るモーメントが常に働いていると思うと、気分はよくない。TUFO、エライ! である。


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 替えたのは後輪だけなので、乗っても違いはよくわからない。でも、以前のタイヤは幅21mmだったから、空気量が増えて、見るからに頼もしい。

 ただ、つくりがしっかりしているせいか、ホイールにはめるのはけっこうホネだった。久々にボンドベトベトのクモの巣おやじになる。今度やるときは、何日かエアを入れたままにして伸ばしてから組み付けようと思う。

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下野康史(かばた・やすし)
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