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2020年夏の東京オリンピックのために、時計の針を2時間早めるサマータイム導入が検討されることになった。 「実施されれば、午前7時スタートのマラソンが、いまの午前5時スタートになります」。なんだかうれしそうな声でどこかのテレビニュースが伝えていた。 そこだけ聞くと、妙案みたいだが、よく考えると、トンデモナイ話だと思う。 マラソンをいまの時計で午前5時スタートにすればいいだけのことでしょ。極東の日本にやってくる選手のほとんどは、もともと時差調整の問題を抱えているわけだから、5時スタートだってなんの問題もないはずだ。 富士山に登って、富士スピードウェイがゴールに決まった244kmの自転車ロードレースなら、午前4時スタートでもいい。8月の東京ならもう薄明るい。獲得標高4865m!の難コースでも正午すぎにはゴールできる。 そんな早い時間では交通機関が動いていなくて、観客が集まらない? その日だけ、特別ダイヤを組んでもらえばいいじゃないの。 時間をズラすことで「暑さ問題」が緩和されると思うなら、大会中はずっとオリンピックダイヤを続けてもらい、競技開始時間をすべて前倒しにする。要は、オリンピックにかかわる人だけが少し早起きすりゃいいのである。 そもそも東京オリンピックって、東京の話である。なのに、その都合で日本の時計を動かす。地方の人は怒ったほうがいいですよ。冷夏の場合、稚内とか根室の人なんか迷惑もいいところでしょ。九州くらいの西だと、時計を2時間早めたら、早朝はまだ暗い。 最大の問題は変更にかかるコストで、10年前の試算でも1000億円という説がある。だれが払うの? しかし、次の臨時国会で議員立法することを安倍サンが自民党に命じたという。それでまたまた強行採決ですか。 ちなみに、ガーシュインの名曲『サマータイム』の“summertime”とは、黒人のママが自分の子どもに語りかける切ない歌で、「夏ってのはね」くらいの意。ヒートアイランドの東京で夏にオリンピックなんかできるわけないのに呼んじゃって、そのツケを全国民に負担させるサマータイム(夏時間)の意味ではありません。
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2018年08月10日
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