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今世紀初の新型トヨタ・センチュリー。いまやライバルなし。 国産車最高額の1960万円。21年ぶりとはいえ、モデルチェンジで値段が倍以上になったクルマも珍しい。 機構的なハイライトは、排ガス対策を目的にしたハイブリッド化。ボディーもパワートレインも旧型レクサスLS600hLがベースだ。 なぜ旧型か? いまの3.5リッターV6ハイブリッドじゃ、箔がつかないということもありましょうが、運転してみると、やはり5リッターV8ハイブリッドの豊かさと余裕を実感する。 サイドウィンドウは防弾ガラス、ではないが、二重ガラス。遮音対策ですね。矢印が合わせ目。 全身、鏡。のように磨かれているので、どこを撮っても自分が映り込んで困ります。 伝統の鳳凰エンブレム。匠が1カ月半かけて彫り込んだ金型から生まれる。 でも、このデザインは、どうなんでしょう。 都内から高速道路を運転してきた編集者は感動していた。 彼をショーファーに頼んで、まずは後席インプレッション。いつもの乗り心地チェックルートを走ってもらう。 舗装の補修跡が連続するガタガタ道に入ると、床が震えて、遠くにあるだれも乗っていない助手席の背もたれがガタガタ揺れた。 いい路面では粛々と滑るように走るのに、悪路へ行くと、とたんに乗り心地が悪くなるタイプ。 しかし「後席が上座」を謳うVIPカーで、これはないでしょう。ただのメルセデスSクラスでもBMW7シリーズでもジャガーXJサルーンでも、こんなことはない。センチュリーのショーファーは、“道を選ぶ”のがなによりの責務だと思う。 旧型センチュリーでは、出た直後に試乗車を借りて秋田県まで往復1200km走った。 エンジンは専用の5リッターV12で、コラムシフト。すべてのボタンやスイッチが漢字表記のダッシュボードを見ただけで、和風最高級車の凄みを感じた。 走っても、先代モデルは感心することばかりで、もし1000万円の自動車購入クーポン券をもらったら、買ってもいいなと思った。「瑞雲」というきれいな銀色で。 あれから21年。こういうクルマは、もうトヨタしかつくる人がいないという現実もあるけど、なにごとも“一強”だとこういうことになるのかなァとも思った。
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2018年09月25日
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