ここから本文です

書庫過去の投稿月別表示

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

慎重社じゃなかったね

 小学生のとき、同じ学年にP君(仮名)という“女子”がいた。性別は男なのだが、見た目は“かろうじて男”くらい。振る舞いやしゃべりかたは完全に女の子で、休み時間は女子と一緒にゴム跳びばかりやっていた。

 しかもややこしかったのは、彼の苗字が女の子の名前みたいだったこと。たとえれば、百恵太郎。「ももえクンって、女みたいだよな」と言われてしまう名前がまたP君を強く印象づけた。

 同じクラスではなかったので、ふだんの様子や扱われ方がどうだったのかは知らないが、プール教室の着替えのとき、腰に巻いていたバスタオルを男子にはぎ取られて、悲鳴を上げていたのを目撃したことがある。
 P君はどうしているのかなといまでも思う。

 LGBT(性的少数者)の特集を組んだ出版社の月刊誌が休刊になった。寄稿文のなかには、LGBTを単なる趣味や嗜好の問題と片付けてしまう、どころか、痴漢と同一視する“論”もあった。オイオイ、痴漢は犯罪だろ。
 いくら言論の自由といったって、レスビアンやゲイを保障するなら、痴漢の権利も保障しろという意見を載せるのは、まともな言論機関ではない。
 この会社の売り上げに大きく貢献している村上春樹が動く前に、あわてて休刊の措置をとったのではないかと推察するが、それよりもまず、この雑誌の編集部員のまわりには、生まれてこのかた、P君のような子がひとりもいなかったのだろうか。

 でも、他人事ではない。
 こないだ移動中のクルマで馬鹿話をしていたら、三十代の編集者が、テレビに出ている有名人を挙げて、「〇〇って、在日ですかね」と言った。
 出たァ。ネット界ではおなじみの言葉だが、実際こうして聞くと、耳を疑いましたね。ヘイトを言わない側の業界にいると、長年信じてきたので。
「在日じゃ、いけないの?」と聞いたら、「いえ、いけなくはないですけど……、在日なのかなと思いまして」
 メディアも変わってきているのだ。


イメージ 1

いろいろ、それぞれ、だからおもしろいのにね。

21世紀センチュリー

イメージ 1

 今世紀初の新型トヨタ・センチュリー。いまやライバルなし。
 国産車最高額の1960万円。21年ぶりとはいえ、モデルチェンジで値段が倍以上になったクルマも珍しい。

 機構的なハイライトは、排ガス対策を目的にしたハイブリッド化。ボディーもパワートレインも旧型レクサスLS600hLがベースだ。
 なぜ旧型か? いまの3.5リッターV6ハイブリッドじゃ、箔がつかないということもありましょうが、運転してみると、やはり5リッターV8ハイブリッドの豊かさと余裕を実感する。

イメージ 2

 サイドウィンドウは防弾ガラス、ではないが、二重ガラス。遮音対策ですね。矢印が合わせ目。


イメージ 3

 全身、鏡。のように磨かれているので、どこを撮っても自分が映り込んで困ります。


イメージ 4

 伝統の鳳凰エンブレム。匠が1カ月半かけて彫り込んだ金型から生まれる。
 でも、このデザインは、どうなんでしょう。


イメージ 5

 都内から高速道路を運転してきた編集者は感動していた。
 彼をショーファーに頼んで、まずは後席インプレッション。いつもの乗り心地チェックルートを走ってもらう。

 舗装の補修跡が連続するガタガタ道に入ると、床が震えて、遠くにあるだれも乗っていない助手席の背もたれがガタガタ揺れた。
 いい路面では粛々と滑るように走るのに、悪路へ行くと、とたんに乗り心地が悪くなるタイプ。
 しかし「後席が上座」を謳うVIPカーで、これはないでしょう。ただのメルセデスSクラスでもBMW7シリーズでもジャガーXJサルーンでも、こんなことはない。センチュリーのショーファーは、“道を選ぶ”のがなによりの責務だと思う。

 旧型センチュリーでは、出た直後に試乗車を借りて秋田県まで往復1200km走った。
 エンジンは専用の5リッターV12で、コラムシフト。すべてのボタンやスイッチが漢字表記のダッシュボードを見ただけで、和風最高級車の凄みを感じた。

 走っても、先代モデルは感心することばかりで、もし1000万円の自動車購入クーポン券をもらったら、買ってもいいなと思った。「瑞雲」というきれいな銀色で。

 あれから21年。こういうクルマは、もうトヨタしかつくる人がいないという現実もあるけど、なにごとも“一強”だとこういうことになるのかなァとも思った。

松姫峠の偉人

イメージ 1

 前連載「ニコニコドライブ」の取材で山梨県の松姫峠を越えたとき、峠をアンダーパスする松姫トンネルの工事がたけなわだった。
 峠の北側を管轄する小菅村役場に話を聞きにいって、トンネルが出来ても旧道を廃道にしないで下さいねと役場の若い人に言ったら、「ハイ、村長に伝えておきます」と笑いながら答えた。
 よーし、本当に伝えるんだな、村長に。じゃあ、何月何日、何時何分に伝えるんだ!? というネタを昔、ウッチャンナンチャンがやっていたっけ。


イメージ 2

 あれから6年、今月号の「峠狩り」でまた松姫峠を訪ねた。そう、2014年秋に長さ3kmのトンネルが完成したあとも、旧道が残っているのです。
 ただし、小菅村側だけ。大月市が管理する南側はロックアウトされ、車両通行止めになっている。村長に伝えてくれたんですね(笑)。
 まじめな話、山梨県北都留郡小菅村にとって、武田信玄の娘、松姫が織田信長の軍勢に追われて越えたとされる松姫峠は、数少ない観光資源なのである。


イメージ 3

 旧道を上っていくと、ユーノス・ロードスターを止めて、掃き掃除をしている男性を発見。なんだなんだ!?
 話を聞いたら、松姫峠が好きで、40年前から通っているという人だった。自宅は湘南。片道100km。圏央道が出来てからも下道(したみち)を走ってくる。
 狭い峠道を気持ちよく、安全に走るために、毎回、持参のホウキでこうして落石や落ち葉を掃いている。
「松姫峠の偉人ですねえ」と言ったら、「いえ、私利私欲ですから」。でも、地主さんには感謝されているそうだ。


イメージ 4

 大月方面から松姫峠へ向かう国道139号は、平将門の時代からの古い街道らしい。
 道もローカルでイイカンジだ。とくにこのS字カーブはスパ・フランコルシャンのオールージュ・コーナーみたいで、いつも見惚れます。

時代は電チャリダー

イメージ 1

 富士山の五合目、須走口(すばしりぐち)へ上がるふじあざみラインをクルマで走っていたら、前方にクロスバイク発見。
 熟年ライダーがかなり速いケイデンス(ペダル回転数)で回している。スピードもかなり速い。電チャリに違いない。

「どこまで行くんですか?」と聞いたら、須走口だという。
 ふじあざみラインは、富士山に登る車道でいちばん厳しい。標高2000mの須走口までは、麓の道の駅からだと11.4km。標高差は1140m、つまり平均斜度10%。後半は天をつくような激坂の連続になる。電チャリにしたって尋常じゃない。

 しかも、なんと町田からこいできたという。
「往復200kmです」
「スゴイですね」
「ターボ付いてるからさ」

 バッテリーは1本だけ。スペアなし。ということは、平坦路ではほとんどずっと自分の足でこいで、電池を温存してきたはずだ。

 スポーツ電チャリは、革命ですね。ナマチャリ派からみたら反則技かもしれないが、電チャリのアシストだって、まずナマ足入力ありきである。ちゃんと疲れる。てことは、鍛えられる。
 なんたって、電動アシストのおかげで、富士山に登れちゃうのだ。電動アシストが“その先の世界”へ連れて行ってくれるのだ。

 スポーツ電チャリ人口はこれからどんどん増える。ノリクラにも富士ヒルにも、いまのところ出場できないが、それも時間の問題だろう。


イメージ 2

「写真、撮っていいですか?」と聞いたら、ピースサインを頂きました。

白いシェパード

イメージ 1

 初めて、なま“ホワイトシェパード”を見た。
 馬の厩舎を守る番犬のボス。柵に近づいたら、地響きをあげてスクランブル発進してきて、柵に前脚をかけ、カブリツキで思いっきり吠えられた。「グッジョブ!」って、飼い主なら言いますね。。

 しばらく吠えたあとは、「吠えてやったぜ」とばかり、仲間のところに戻ってこうしている。
 撮り方がヘタなのでわかりにくいが、デカイです。右側の黒いのだって、小柄なゴールデンレトリーバーくらいある。こっちで吠えているときは、とてもカメラなんか向けられなかった。このあともう1回、スクランブルをかけられる。
 でも、シェパードって、飼い主には徹頭徹尾従順で、しかもすごい“甘えた”らしい。
 
 子どものころ、近所の人が飼うシェパードに道で追いかけられ、お尻に噛みつかれて半ズボンが破れた。
 その家は次にやさしいセントバーナードを飼った。雪の降った日、原っぱでその犬にも追いかけられた。ちょうど映画『フランダースの犬』を観たころで、ためしに雪のなかでバタッと倒れてみたら、なんと襟元をくわえて引っ張ろうとした。さすがアルプスの救助犬!と感動する。


イメージ 2

 同じ厩舎にいたセッター。至近距離を離れず、ずっと威嚇吠えをしている。番犬チーム内でも役回りがきまっているんですね。
 このように、本当の犬好きは、吠えられてもうれしい。

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

本文はここまでですこのページの先頭へ

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン

みんなの更新記事