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 朝、中央道を下っていたら、前方にBRG(ブリティッシュレーシンググリーン)のスポーツカーを発見。
 トライアンフTR4だ。免許をとってすぐのころ、憧れたなあ。
 1960年代のクルマとしては量感のあるほうだが、いま見ると、やっぱり細い。お達者で。


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 呪うほどの暑い夏が終わったばかりと思ったら、富士山はもうこんなんなりました。

 この日、乗っていたのは、マイナーチェンジしたジープ・チェロキー。90年代に日本でもヒットした四角いチェロキーから2回フルチェンジしている。
 カッコがつまらないので、外観の写真撮るのを忘れてしまったが、乗るとすごくイイ。とくにエンジンがイイ。と思ったら、最新型ジープの2リッター4気筒ターボは、アルファロメオの親戚みたいなエンジンなんですね。フィアット-クライスラーグループだから。


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 チェロキーのACC(アダプティブ・クルーズコントロール)で前走車をロックオンすると、ほんの1,2秒、液晶ディスプレイに出てくる前走車は、軍用ジープ。けっこう笑えます。


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 判型が細長いとはいえ、いまどきこれだけ分厚いトリセツも珍しい。598ページ!
 八王子市裏高尾のまだ走ったことがない道を走りに行く。
 裏高尾は通称ではない。ミシュランガイド三ツ星、高尾山の北側を指す地名だ。

 小学生のころ、太平洋側の表日本に対して、日本海側は「裏日本」と教えられた。差別的な表現ということなのか、その後、パタリと使われなくなった。本来、「裏」に差別的な意味なんてないと思うのだが。
 裏原宿、裏銀座、裏六本木……、あったらそっちのほうがよっぽどソソられる。
 ただ、裏高尾は山影の谷間なので、間違いなく、寒い。


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 地図で見つけた未踏路は、浅川の支流沿いに遡る林道だった。ところどころ人家もある舗装路を想像していたので、トクした気分。ウチからいちばん近い林道かもしれない。
 フラットダートで、勾配はゆるく、走りやすい。ハイカーが歩いている。クルマも入れる。やっぱり東京の高尾だ。


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 ハイカーがお弁当を食べている広場の先に、ロックゲートがあった。
 地図ではまだこの先に道が延びているが、今日はここで撤収。ウチから31km。



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 林道に入る手前に、中央線を見下ろすビューポイントがあった。
 上を通るのは中央道。その向こうの天空回廊は、八王子ジャンクション。
 帰りがけにはおじさんの“撮り鉄”がふたりいた。有名な撮影ポイントらしい。


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 特急が来たので、撮る。
 シャッター、遅いよ。電柱にぶつかりそう。


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 次に来た鈍行。こんどはシャッター、早過ぎでしょ。
 鉄道写真はむずかしい。

コケないKTM

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 欧州最大のスポーツバイクメーカーに成長したオーストリアのKTM。その四輪車がX-BOW(クロスボウ)。
 最初はダラーラがつくっていたカーボンのタブシャシーに、アウディTT の2リッター4気筒ターボを搭載。サーキットで遊ぶ人のための「コケないKTM」ですね。


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 1300万円もするのに、レーシングカーだから、フロントウィンドウなし。それでもナンバーが付くとは、日本も捨てたもんじゃありません。
 ちなみに、こんなアナーキーなルックスでも、ものすごく運転しやすい。風速を除けば、カーボンのバスタブの居心地はすばらしく快適です。


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 シートは固定で、左のロックレバー解除すると、ペダルボックスのほうが前後に大きくスライドする。これもレーシングカーの流儀。


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 エンジンをかけると、英語でいきなり「レース、する?」と聞いてくる液晶パネルは、KTMバイクからの流用ですね。


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 運転しながら、前輪のプッシュロッド式コイル/ダンパーユニットが見える。目でサスの限界がわかる!?


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 エンジンのオンオフはキーレスのプッシュボタン式だが、助手席側にはキーを挿し込んで掛けられるアナログスターターもある。せっかくニュルブルクリンクまでやってきたのに、エレキのトラブルでレースに出られない、なんてことがないように、ってことでしょうか。

 しかし、この取材のときも、帰りがけにイモビライザーの解除のしかたがわからなくなり、このアナログスターターで救われた。これ、電子キーになったフツーのクルマにもほしいです。

大滝を見に行く

 夏以来の懸案だった目的地めざして、ファットバイクで出かける。
 走り出そうとしたら、ひんやり寒い。北の水場へ行くのだから、これじゃマズイ。着替えに戻る。
 しかし、ホンダ・フリードみたいに「ちょうどいい」季節っていうのが、減りましたね。


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 武蔵五日市に出てから、マス釣りで有名な養沢(ようざわ)川沿いに北上して、林道大岳線に入る。7月に初めて走った道だ。林道といっても、沿線に鍾乳洞やキャンプ場があり、ほぼ全線舗装されている。
 でも、勾配はけっこうキツイ。3ヵ月前は猛暑だったが、養沢川の支流沿いで、しかも杉林の日陰だから、この日はやはり涼しいを通り越していた。


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 途中にある採石場。土曜日だからやっているかと思ったら、だれもいなかった。
 この壁みたいな坂に轍があるように見えるのだが、いったいどんなものが上り下りしているのか、見られるかもと思っていたので、ザンネン。


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 林道の終点に到着。ウチから45km。
 ここから登山道で入ってゆく「大滝」が宿題の目的地である。入口の標柱によると、滝までは「0.8km」。7月に来たときはバテバテで、登る気がしなかった。

 自転車を置いて、歩き始める。このパターン、初めてである。
 ゆうべの雨で、登山道に瀬越しができていたりしたが、10分くらいであっけなく大滝に着く。どう考えても800mはないだろう。
 帰りに標柱をよく見たら、「0.3km」だった。


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 大滝は、滝口が見えるそんなに大きくない岩滝だった。岩風呂みたいな滝壺から小さな滝が落ちている。
 滝壺のきわまで行ったら、寒かった。

 登山道はさらに上へ延びている。滝口を見上げていると、そこがどうなっているのか見たくなり、急勾配の斜面を登りかけたが、自転車の靴では滑って無理なので、撤収する。歩きのオプショナルツアーをやるなら、相応のシューズを持参しないとだめである。
 来年の夏がまた猛暑だったら、滝壺に浸かりに来よう。

 汗が冷えて、林道の下りはブルブルするほど寒かった。
 

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 1週間前、稲刈りだった秋川沿い。
 天日干しの稲藁を見ると、DNAレベルで郷愁スイッチが入るのは、ワタシだけ?
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『寺内貫太郎一家』の樹木希林(悠木千帆)じゃないけど、「ジュリー〜〜、尊敬!」

 さて、『峠狩り』では毎回必ず“峠めし”を紹介する。旅先でおいしいものを食べるというのは、東海道五十三次のころから日本人の趣味だった。“食”は旅の大きなモチベーションになるし、早朝から動いているぼくらも当然、昼めしは食べたい。
 
 ところが、峠のてっぺんに食事処があるようなメジャー峠は滅多に取材しない。たいていは麓に下りてから探すのだが、となると、ランチの時間が終了していることが多い。

 今月号、長野県「高ボッチスカイライン」の回もそうだった。標高1600mから松本市内に下りて、目星をつけていた店に行くと、まさかの臨時休業(地方の個人営業ではありがち)。いちばん遅くまで開いているはずの店だったから、ほかにオプションがない。どうしよう。ここまで来て、ファミレスはないだろう。
 と思っていたら、カメラマンのダン・アオキがスマホで発見した店がこれ。


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 塩尻市に入った国道19号沿いの「食堂SS」。昔、ブルーバードSSS(スリーエス)っていうのはあったけど。
 午後の休みなしでやっているありがたいショーワ食堂だ。


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 入るなり、お品書きの数にびっくり。いま数えたら、最上段だけでもざっと60品はある。
 そこそこ広い店内は、そこそこ満席。店のおばちゃんは親切で、厨房は活気がある。



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 どんなにメニューがたくさんあったって、このトシになると、そんなに食べられない。焼肉定食をたのむ。いや、しょうが焼き定食だったか。とにかく両方ある。ともに860円。どっちかわからないけど、うまかった。

「普通定食」(590円)って、なんだろう。隣のテーブルで食べているカレーライスの器がラーメン丼みたいにデッカくて、うまそうだった。また来たい。
 でも、こういう食堂、ヨメさん連れてきてもぜんぜん喜ばないんだよなあ。あたりまえか。

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下野康史(かばた・やすし)
下野康史(かばた・やすし)
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